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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

カテゴリー:北米 サンディエゴ編

■アメリカ・サンディエゴ出張2012春⑩ 新しい技術 驚く解像度 MPTflex マルチフォトン走査型レーザー顕微鏡 TRASER

おはようございます。気持ちの良い一日となりそうですね。桜も綺麗な東京です。

今日4月5日(木)はクリニックFの休診日。

昼過ぎまで打ち合わせがあり、その後工学部大学院の研究室に顔を出そうと思っています。

来週はインドで開催される皮膚学会の招待講演があります。ようやく講演依頼の詳細が来ましたので、そのプレゼンの準備に数日間大忙しとなりそうです。

さて、「新国際学会周遊記」は、本年の米国皮膚科学会のブログです。

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今回学会会場を歩いていて見つけた、レーザー関係の新技術があります。

一つはこの機器なのですが、これ、なんだかわかりますか?

ドイツのJenlaboというメーカーで、 MPTflexという機器なのですが、こちらはマルチフォトン走査型レーザー顕微鏡。

国内にもすでに4台の納入があるそうです。

近赤外線レーザーを使用した機器ですが、こちらの特筆すべき技術は驚くべき解像度。

光学顕微鏡に近いのです。

ちなみに僕の腕で、一週間前にフラクショナルレーザーを照射したところを見てみました。

照射径と、かさぶたが、完全に表出されます。

近赤外の波長を利用した場合、理論上、0.5μm程度の解像度が限度と考えられますが、ほぼ、限界に近い表出力。

このほかレーザーを使った機器も開発しているようで、技術力を持った会社だと思います。

そして、もう一つ、LASERでもIPLでもないTRASERという第三の光技術を開発しているヴィーナスコンセプト社。

こうした機器の技術革新にはとても興味があります。

この技術は、昨年のノースカロライナで開催された皮膚科系レーザー学会である、コントロバーシーズ&カンバセーションズで発表されたのですが、二つのレーザーロッドを利用して、ナローバンドの光を作り上げる新しい技術です。

レーザーと比較すると、より多くの波長が技術的にもコスト的にも、ハードル低く作ることができますので、これも臨床応用されるとなると、将来性がありそうですね。

COMING SOONということでしたので、もしかしたら来週のASLMS(米国レーザー医学会)デビューですかね??

機器マニアとしては、すごく楽しみです。

 

 


■アメリカ・サンディエゴ出張2012春⑨ 米国皮膚科学会(AAD)での発表演題

おはようございます。

今日4月4日はクリニックFの診療日です。

昨日の春の嵐は凄かったですね。

昨日の予約を本日に移された方もいらっしゃいますので、今日の予約はほぼ満員です。

今日も朝から集中力を乱さずに、がんばっていこうと思います。

サンディエゴの学会の続きのブログを書きますね。

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今回の学会でも多くの発表演題がありました。

こちらは講演のブース。

このような会場で、多くの最新医療情報を仕入れてきました。

この日は昼食に出たのですが、ご覧のとおり、大雨。

サンディエゴで、こんな大雨は本当に珍しいです。

短い距離ですが、タクシーで帰りました。

こちらはePOSTERのブース。

コンピューターが所狭しと並んでいます。

いくつか興味深いレーザーの演題も見つけました。

こちらはeマトリックスを使用して、ニキビ跡を治療した演題です。

eマトリックスは僕が2009年にクリニックFにて日本で初めて導入したのです。

当時、フラクショナルRFという技術は世界でもごく一部の技術者と関係者、医師にしか公表されていませんでした。

一般販売は当然まだされておらず、それでもこの技術に魅了され、すぐに自分のクリニックに欲しかった僕は、一般販売用の機器がないのであればシネロン社のデモ機でいいから今すぐに購入すると言って、海外送金したことを昨日のことのように思い出します。

あれから3年の月日が流れ、機器の改良にも関わってきましたが、この技術がこうして世界に認められ、大輪の花を咲かせてくれて、うれしく思います(笑)。

こちらの演題はCO2フラクショナルレーザーを使用した、火傷の治療について。

CO2フラクショナルレーザーの適応は増えていますが、火傷の治療やリストカットの治療、そして眼瞼(まぶた)拳上などの演題が多かったですね。

クリニックFでも、治療成績の良いものばかりです。

もう一つ興味深かった機器は、ルミナス社の新しいCO2フラクショナルレーザーである、アキュパルスです。

今までのスキャンモードの1ビームを、上記の様に蚊取り線香の様な照射モードにしたのがこの機種の特徴。

使用することはできませんでしたが、興味深いですね。

AADはテレビ取材も多く入ります。

会場の端にはテレビカメラを構えたスタッフもたくさんいましたよ。

誰かを取材する準備でしょうか?

 


■アメリカ・サンディエゴ出張2012春⑦第70回米国皮膚科学会学会会場 

おはようございます。

今日4月2日は、日本における新年度の始まりですね。

東京は晴天に恵まれ、気持ちの良い一日となっています。

さて、昨日は、クリニックFの近くの神楽坂のゴルフコンペに出てきました。

もともと「鳥竹」さんという料理店が始めた年3回開催されるコンペで、昨日でなんと68回目。毎回約40名が参加する歴史あるコンペです。

僕にとっては事実上今年の初ラウンドでしたので、スコアは満足いきませんでしたが、思えば震災以降なんとなくゴルフから遠ざかってしまって、特に国内ではほとんどラウンドできなかったことを思えば、こうして国内でゴルフが出来るだけで幸せなことですよね。

では、今日も引き続きアメリカ・サンディエゴで2012年3月に開催された第70回米国皮膚科学会(AAD)の話をご紹介します。

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学会期間中もあいにくの雨。

雨天の下、このような感じで開催されました。

今年の会場は、こちら。サンディエゴのコンベンションセンター。

窓の外、目の前には米軍基地があり、軍艦も通ります。

会員レジストレーションをしたのち、入口で一枚写真を撮りました。

会場は三階に分かれています。

一番下の階に機器展示会場が。

上層階で学会の講演会場があります。

学会展示場の地図。

今年は例年に比較しても大きいです。

展示場は、歩けど歩けど先が見えないぐらい巨大なもの。

しかしながら、毎年新しい技術は、小さなブースから生まれることが多く、時間をかけながら様々な新開発商材をひとつひとつ、観てゆきます。

白斑と乾癬の治療レーザー器であるXーTRAC。

紫外線域の光を使うと、白髪の治療もできます。

最近クリニックFの患者さんからもそうした声を聞くので、新しい機器がないかと探していると、

このような機器を開発しているメーカーが。

この櫛のようになっている先から、紫外線域の光が出るのです。

プレパラートを大量に作成するときに自動化するキット。

iphoneを使用して、肌の拡大写真を撮り、記録装置としても応用するソフト。

こちらは放射性物質を利用して、癌細胞を治療する治療器。

放射線療法をするのには、数億円の価格の機器をそろえる必要がありましたが、こちらは1800万円程度の機器。ニーズがあるかもしれません。

いくつか新しい機器を確認しながら、会場を歩きます。

こちらの企画はちょっとおもしろかったのですが、組織病変をいち早く見つけ、確定診断をつけるための、皮膚科的病理診断のトーナメント。

8人の医師の参加者が8台の顕微鏡が並べて、正確に診断してゆく競争です。

どの医師も、参加者はかなり真剣で、盛り上がっていましたよ。

各社レーザーメーカーの友人たちにも会いました。

米国DEKA社のデストリビューター

今月にフロリダで開催される僕の学会発表演題について打ち合わせしました。

韓国のルートロニック社ヘイアン社長。

彼の笑顔は健在です。

サイノシュア社に買収されたHOYAコンバイオ社のメドライトC6

クリニックFも、レーザートーニングのユーザーですので、今後の動向に興味があります。

15周年の企画で盛り上がっていたのがサイトン社

こちら、マーケッターのRobert Ruckです。

サイトン社のジュールというプラットフォーム機器の性能が非常に優れていますし、技術も優れていますので、クリニックFでもずっと購入を考えていますが、今のところ、ほかの機種と機能がかぶってしまうんですよね。

一つでも新しいコンセプトの波長なり、機器特徴があれば、原状のラインナップに加えやすいので、本社にもお願いしているのです。

この次のブログで、今年の学会会場で見つけた新たな機器についてコメントをアップしてゆきますね。

 


■アメリカ・サンディエゴ出張2012春⑥米国形成外科医の大御所 Steven R. Cohenのクリニック FACES+

おはようございます。

今日3月31日(土)もクリニックFの診療日です。

いよいよ本年度も最後ですね。今日は朝から風の強い東京。春先の独特な気温に雨も混じって、なんともいえないお天気です。

今日クリニックにお越しくださる患者さんにおかれましては、交通機関の遅延などもあるかと思いますので、慌てず気をつけていらしてくださいね。

僕のほうはひとつニュースが。

4月12日からインドで開催される皮膚科学会でレーザー招待講演の依頼があったのですが、ようやく学会より連絡がきました。

3度目にしてやっと実現されそうなインド訪問。

これでなんとか航空券の予定がフィックスできます。

昨日、学会よりの正式な招待状をもとにビザを申請することが出来たのですが、このインドのビザ、内容の細かいこと細かいこと・・・。

インドには、インド時間とインド常識があるのでしょうが、こちらはヒヤヒヤしますよね(苦笑)。

さて、僕のブログは先週訪れた、サンディエゴでのクリニック訪問の話。

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ラホイヤでの会食の後、向かったのは、Dr.Steven R. Cohenのクリニック。

こちらは昨年11月に開催された、横浜シンポジアで開催された「第6回日本美容抗加齢医学会」の前日の講演者会長招待の時にドクターと撮った写真です。

形成外科という学問を作った、米国形成外科医の大御所の一人。

そしてフェラーリを駆る、西海岸で経営的に最も成功した医師の一人としても有名です。

そんな彼はとても日本びいきなのですよね。

今回のサンディエゴ滞在に合わせ、何度かメールをして時間を合わせようとしたのですが、数時間の差で、残念ながらコーエン先生とサンディエゴでお会いできる日程がありませんでした。

ですが、案内をつけるので、ぜひクリニックを見学してくださいとご連絡をいただいたので、見に行ってきました。

NEVER LOSTというナビゲーションシステムの示すままに向かった先は、青空に映えるこんなにきれいなビル。

コーエン医師の表札を見つけました。

大きな商業ビルの入口。

コーエン先生のクリニックは二階にあります。

受付ではにこやかに迎えてもらいました。

見晴らしの良い待合室の奥に進むと…。

コーエン先生が描いたという、大きな絵画が並んだ空間に出ます。

右の絵は、ゴルゴダの丘を十字架を持って登るキリストでしょうか?

外科医の中でも特に、形成外科医は空間把握能力が高いと思いますが、絵を描いたり、楽器を演奏したりといった、芸術家肌の人が多いですよね。

絵が沢山あると、待ち時間も楽しめますね。

このクリニック建築で、特徴的だと思ったのは、廊下が緩い弧を描いている点です。

このアールによってプライバシーも守られますから、空間が許せばこうしたアイディアはとても良いかもしれません。

窓側の部屋がすべて診察室や施術室、手術室になっています。

キュテラの機器が置いてありますね。

こちらは脂肪を凍らせるゼルティック(クールスカルプティング)です。

フラクセル3DUALも導入されています。

一番奥は、光がまぶしいぐらいの手術室です。

そして

コーエン先生の院長室。

 

クリニックの窓から見える、カルフォルニアの景色です。

この日院内を案内してくれたのが、この院内統括マネージャーの女性。

なんとコーエン先生と30年以上も仕事をしているのだとか。

もう私は60前だけれど、この通りコーエン先生のおかげで、歳を取らないでいられるのよ!

と言っていました。

クリニックFは、限られたスペースで、限定された患者さんだけを診るという、東海岸ニューヨークのアッパーイーストサイドにある隠れ家的なレーザークリニックを意識して作ったのですが、西海岸のクリニックは、東海岸と比較すると、広大な土地を利用し、スペースを生かした作りをしていますね。

次は、こんなクリニックも作ってみたいなあ。

様々なインスポレーションをもらいました。


■アメリカ・サンディエゴ出張2012春⑤La Jollaラホイヤの海辺でランチ

おはようございます。

今日3月30日(金)はクリニックFの診療日です。

昨日は所用で北海道に行ってきました。

あちらの気温は1度前後、花粉も全く飛んでいませんでしたが、東京は、桜もそろそろ開花の雰囲気ですね。

昨年は震災もあって、どんな桜を見たのか記憶が曖昧なくらいですが、今年は去年よりも明るい声が聞こえると良いですよね。

さて、僕のブログは先週訪れたカルフォルニア、AAD米国皮膚科学会の話です。

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Dr.フィッツパトリックのクリニックを見学後、La Jolla(ラホイヤ)のビーチで食事をしました。

UCSD(カルフォルニア大学サンディエゴ校)のメディカルセンターが見えるすぐ先です。

残念ながらラホイヤについた時も曇り空。まあ、カリフォルニアでは逆に珍しいことですから、こんな空も見ることができて良い思い出になったということにしましょう。

ついたお店はビーチ沿いの有名店

眼下には太平洋が広がる場所です。

食事をしている間に少しづつですが青空が見えるようになりましたが、これが滞在期間中最後の青空となりました。

このレストラン。以前にも来たことがあるのですが、とても景色が良いのです。

こちらでこんな蕎麦をいただきました。

海産物が豊富で、とてもおいしかったですよ。

青空の下。最後に写真を一枚。

次は、ラホイヤの形成外科医 Dr.スティーブン•コーエンのクリニックに向かいます。

カルフォルニアらしい景色ですね。

 

 


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