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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

ACT4のアンチエイジングセミナー

3日土曜日は、ACT4主催のアンチエイジングセミナーがホテルニューオータニの中のゴールデンスパで行われました。

アンチエイジング総合研究所所長で東海大学教授の久保先生と僕にとっては今年四回目の共同講演となりました。いつもは久保先生の弁舌巧みな(なんというか、あたかもあの、”みのもんた”が医師免許を持っているような見事な話をするので、みんな聴衆が引き込まれてしまうのです)講演の後の出番が多く、とても緊張するのですが、今回は僕が先でしたので、ちょっと気が楽でした。

今回、僕はレーザーの歴史からその安全性、そして最新のレーザーではどんなことが出来るのかを話しをしました。

1985年にハーバード大学のロックスアンダソンらによりレーザーの臨床利用が始まり、すでに30年経ちますが、その後にレーザーの転期と思われる時期が三つあったと僕は考えています。

一つ目は1999年のIntense Pulsed light いわゆるIPL・フォトフェイシャルが出来たことです。これによって、肌にかさぶたを作らず(ノンアブレイティブ治療といいます)、シミを治療することが出来るようになりました。さらに、施術後すぐに化粧が出来るようになったのは福音でした。オーロラやオーロラプロはその最終新化系です。

二つ目は2002年のRadio Frequency つまりRFの開発です。今までの光、レーザー中心の治療では、1.3mmぐらいの深さまでしかエネルギーを入れることが出来ません。RFという電流を用いる事で、形態的変化というか、肌の深いところの施術ができるようになったのです。つまり、メスなしに、シワやたるみを改善する、フェイスリフトが出来るようになったのです。サーマクールやギャラクシー、ポラリスがその系列です。

三つ目は2005年のFractional Laser Resurfacing の技術。つまりフラクセルでしょう。水に吸収される波長のレーザーを用いて、肌の一部を70ミクロンという径で楔型に瞬間蒸発させ、その部位を完全に入れ替えてしまうというものです。正常なケラチノサイトが周囲に残っていますので、すぐに再生を促すことになり、肌のダメージを極力減らすことが出来ます。まさにコロンブスの卵。コペルニクス展開の発想で、この理論が発表されたときに会場にいた医師達を(僕もその場にいたのですが)あっと言わせました。2006年のボストンの米国レーザー学会ではアファーム、スターラックス、モザイクなどなど、フラクセル類似の商品がデビューを飾りました。

思えば、昨年度はより多くの最新知識を仕入れるために、本当に多くの海外の学会に参加しました。ブログにも書いて報告していますが今並べると自分で考えてもすごい渡航数ですね。

オーランド 米国レーザー学会(ASLMS)出席

上海 山川雅之中国クリニックのレーザー部門アドバイスのための見学

ポーランド ヤグレーザー学会招待講演

台中 中国皮膚科学会招待講演

ソウル マックス社エルビウムヤグレーザー機器検討会

シンガポール SkinMD社主宰レーザー美容学会招待講演

パース 皮膚再生機器”リセル”工場見学

パリ ヨーロッパ美容・抗加齢学会EMAA学会出席・メソセラピー認定医取得

ロンドン ヨーロッパ皮膚科学会(EADV)の招待講演

ナポリ プロモイタリア本社で行われたメソセラピートレーニング

バンコック ヤグレーザー学会での招待講演

ラスベガス 米国アンチエイジング学会A4M出席

フィンランド ヨーロッパ皮膚科学会(EADV)出席

サンフランシスコ 全米皮膚科学会(AAD)出席

でも、このうち半分以上は招待講演でしたので、交通費宿泊費は無料でしたが…。(笑)
この世界は進歩が早いので、様々な学会で得たいち早い情報をこのブログや講演会などで、皆様に提供できるようにと考えています。

そうそう、実は9月9日に韓国で行われるアジアのフラクセルユーザーズミーティングで、日本代表として、僕と女子医大の河野太郎先生の二人が講演に呼ばれることになりました。香港からはフラクセルの株主でもあり、アジア人患者のフラクセル経験数最多を誇る、ヘンリーチャン医師も講演に来るそうです。名誉なことでとても嬉しいです。いろいろとディスカッションをしてきたいと思っています。

講演の準備、頑張って進めてゆきたいと思います。


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