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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

カテゴリー:アジア 中国 北京編

北京で開催 東アジア皮膚科学会発表演題 新しい物質 リポソームフラーレン

おはようございます。

今日6月2日もクリニックFの診療日です。

まだ梅雨に入る前ですので、暑い日が続いていますね。

毎日忙しい日々を送っていますが、今月半ばに北京で開催される、東アジア皮膚科学会の発表演題ポスターがようやく出来上がりました。

この学会は日本皮膚科学会、中国皮膚科学会、韓国皮膚科学会の合同の学会。

二回目の開催だそうです。

プログラムから取った僕の演題ですが、中国人と韓国人のドクターに混ざっての発表。

アジアが、ヨーロッパのようにアジア共同体を作る時代が、今世紀中に来るのでしょうか?

実際各国を訪問してみると、文化や宗教の違い以上に、ちょっと難しい課題山積のように思いますが

とはいえ、原発問題と同じくらいに、今世紀の日本は対外諸国との交渉が極めて大切な時期に来ますので、世界常識に明るい政治家に日本の舵取りをしてもらいたいものだと思います。

さて、僕の今回発表予定の演題は、僕の専門の一つである、抗酸化剤フラーレンの研究です。

すでに国際学会で10回以上の演題を発表しています。

Liposome fullerene as a novel antioxidant for skin treatment

「肌治療における、リポソームフラーレンの新しい抗酸化作用」

体が酸化することで老いてゆくことは知られていますが、この酸化をどの様な抗酸化物質を使用して対応するかは、重要な論点となります。

今回研究した「リポソームフラーレン」とは、新しい物質です。

フラーレンをリポソーム構造(細胞膜の脂質二重膜のように、一つの分子上に親水性部分と疎水性部分とを持たせた分子から作られる複合体)にくるんだ新しいフラーレンが、リポソームフラーレンなのですが、こちらの肌に対する作用を研究したものです。今後、新たな物質としても魅力が出るのではないでしょうか。

発表後に詳しく述べさせていただきますね。


■第七回中国皮膚科学会 2011②招待講演

今回は出張が詰まっていますが、中国皮膚科学会の招待講演についてです。

学会会場は北京市内の北西にあたるコンベンションセンター。

ホテルの施設も敷設しています。

中国の皮膚科学会ですが、この11月に開催されるものが最大なのだそうです。

ほとんどの演題が中国語でおこわなわれますが、参加者は中国全土からやってきます。

コンベンションセンターの展示会場ですがレーザー機器もメーカーも多いですね。

もちろん欧米のメジャーな機器メーカーも多いのですが、興味深く思ったのは、中国製の機器ですね。

本当に数えきれないぐらいたくさんありました。

今は安かろう悪かろうの機器なのかもしれませんが、数年後は精度も上がるでしょう。

定期的にチェックしなければなりませんね。

今回は米国パロマ社の招待講演でした。

僕の演題は、

「Palomar’s New Technologies MAXG and XD Microlens」

MAXGとコンプレッション・フラクショナル機器、スターラックス1540XD使用経験です。

パロマ社の重役であり、ホヤコンバイオ社の設立者。

さらに、米国のレーザー医師が夏休みに集う同窓会である、ハーバード・コントロバーシーズの発案者でもあるPaul F Wienerも一緒の講演です。

僕たちの講演枠は19時から。

遅い時間ですが、まだまだたくさんの医師たちが参加しています。

中国人の医師たちの熱意を感じますね。

先にポールの講演枠がありました。

英語の講演を中国語の通訳を入れながらという感じで進みました。

次が僕の講演枠。

メカニカルな説明をポールがしましたので、僕は臨床に即した説明をしました。

この講演枠には150人前後の医師が集まってくれたようで、質問も活発に出ましたし、良かったです。

そして、この日の講演が僕の70回目の国際学会招待講演でした。

この10年間勉強して、積み上げてきたレーザーの知識を、今後の診療や研究にも生かしてゆきたいと思います。

 


■第七回中国皮膚科学会 2011①北京に来ています

一昨日、台湾は台北から帰国し、昨日はクリニックFの外来を開きましたが、今日は一転して中国・北京に来ています。

明日から北京市内北東部のコンベンションセンターで開催される、中国最大の皮膚科学会の招待講演を控えています。

北京に来たのは約2年ぶり。

ほぼすべての資金を円借款で賄われたという北京空港は、相変わらず中国の玄関口となるすばらしい建築物ですね。

実は、空港でリムジンが迎えにきてくれるはずだったのですが、なぜか僕の名前を持った人が1時間以上も現れず、到着ターミナルで待ちぼうけ。

1時間後の便で合流する予定だったレーザー会社の人に電話連絡してもらい、ようやく迎えの人と巡り会ったときには、

「私も1時間前に来ていたけれど、(藤本)先生の顔が写真よりも若くて気付きませんでした。」

というなんとも言えないコメントを頂きました。

まあ中国だから仕方ないですよね(笑)。

それと、気になった点がもう一点。

LANで繋いだコンピューターを使うと、「Facebookフェイスブック」に全く繋がらないのです。

iphoneを経由すると繋がりますし、他のサイトは普通に繋がるのですけれどね。

まあこれもそれも、すべて。中国だから仕方ないですよね(笑再び)。


北京からの帰国

北京空港には市内から高速道路が建設されていますので、40分ぐらいでつくことができました。それにしてもとても奇麗な施設です。

搭乗口には帰国便が見えてきましたよ。

わずか四日間の滞在でしたが、とても長いブログになってしまいました。

今回の北京でのレーザー美容学会招待講演の、新国際学会周遊記はこれでおしまいです。


華北地方最大の道教寺院

北京滞在の最終日。

空港に向かわなければいけない時間は昼の12時半。

残された時間で、観光客のあまりいない場所に行ってみようと思い、この東岳廟に行ってみることにしました。

中国三大宗教と言われるものがあるのですが、それは儒教、仏教、そして道教をあらわします。

このうち道教は、漢民族の土着的な宗教といわれ、錬丹術を用いて、不老不死の仙人となることを目的とする宗教。

日本に伝達された後に、道教の考え方に影響を受けた日本独自の思想が、陰陽道に変化していったと言われています。

実はこの東岳廟は、華北地方最大の道教寺院なのです。

このお寺は1319年。元代に建てられたもの。

明代に建てられた故宮などの北京の街並みよりも古いということになりますね。

非常に特徴があることには、このお寺の中には90ものさまざまな形をした石碑が建っているのです。

石碑を一つ一つ観て回りましたが、古い書体の文字が多かったですよ。

そして、中国なのにあたりに人がほとんどいないことが、驚きでした(笑)。

石碑は高いものは3m以上の高さがありました。

2009年は丑年ですので、牛の置物の展示をしている建物もありました。

この場所は北京の市内にありますし、出発前の限られた時間に回る場所としてはよかったですよ。


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