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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

食生活の引き算

以前書いたことがあるかもしれませんが、最近また思うところあり、改めて書いておこうと思います。

タンパク質への過剰な期待や依存についてです。

粉末のプロテインを液体で溶いて摂取する。

こちらはもう日常的に見る光景となりました。

実際僕のクリニックでもダイエット中とのことでシェイカーで振り飲んでるスタッフもいます。

三食の内、一食や二食をプロテインに置き換える方も、よく耳にする話となりましたよね。

僕自身も今はゴルフを中心としたアスリート系の方が割と周りによくいる環境となり、朝からステーキを食べている、ゆで卵をいくつ食べている etc と聞いても驚かなくなりました。

食事は楽しみもあり嗜好もありますから否定も全くしませんが、しかしながら体調がいまひとつの時、実際病気になってしまったときはどうでしょう?

僕自身は疲れているなと感じたり、このままいくとひょっとして風邪を引くかも?という感覚があるときは、あえてタンパク質を減らした食事、またはほぼ全くとらない食事を心がけています。

多めの水と、野菜や果物、それに米で過ごすのです。

塩分補給に漬物も良いですね。

そうすると、たいていの場合大事に至らず済むのですよね。

https://takahirofujimoto.com/blog/blog/diary/book/post_65978/

僕は栄養学の本も出していますが、なぜタンパク質が負担がかかるのかお答えすると、

三大栄養素のうち

炭水化物と脂質はCとHとO つまり炭素と水素と酸素で構成されていますので、身体で代謝された後に水と二酸化炭素。

つまりCO2とH2Oに綺麗に排出出来るのです。

一方でタンパク質はアミノ酸を含む構造上、上記の元素に加えてN すなわち窒素が必要になります。

実はこの窒素を体外に出すには、尿路回路という肝臓細胞のミトコンドリアと細胞質において、アンモニアから尿素を生成する経路を経ないと体外に排出出来ないのです。

つまり他の二つの栄養素と比較して、タンパク質は代謝時に、肝臓に負荷がかかるのです。

体調が悪い時は、同時に肝臓に負担のかかるお酒も抜きます。

今年の夏は猛暑に雨、コロナ禍で、昨年よりもダウンされている方が多いようです。

コロナ陽性、療養の後倦怠感がなかなか抜けないなどといった症状に悩まされている方も多いと聞きます。

特効薬もなく、どうしたらよいか迷路にはまってしまったようなとき、シンプルに「食生活の引き算」をトライされてみても良いかもしれません。

 


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