35歳越えたら自分の顔に責任を持て、と言います。
顔は履歴書であり、その人が生きてきた人生を顕わしているものだと思うのです。
日本美容外科学会にてレーザーの講演させていただきました。
3年ぶりのリアルなマスクなしの学会。
皆、凄く頑張っているなあと感じる一方で、僕はなんというか、疎外感を感じていました。
思ったことは、やはり僕は美容外科医ではないんだと。
美しい顔を手術なりで作ることはとても大切だと思いますが、中身とバランスが合ってからこそ、美しい顔も生きる。
表情のない韓国美人をみていて、スチール画像なら良いのかなと思いますが、実際に動画で見てしまうとすごく違和感を感じますね。
「若い顔を作ること」と「若返ること」は、正反対だなあと思うのです。
レーザー治療や高周波治療を、シミ取りやあざ取りに使う人が多いと思いますが、僕が興味があるのは、純粋にエネルギーデバイスを用いて肌細胞を活性化して、美しくすること。
表皮のターンオーバーを上げて透明感を増し、真皮のコラーゲンエラスチンを作る遺伝子を再発現することでハリを持たせる。
肌をきれいにすることで、年相応の美しさが際立ちますが、多少しわがあろうと、表情ってとても大切。
ゴールはそこでいいのだと、僕は思うんですよね。
写真はTierney Gearonさんの作品。米国の写真家です。
整形に走る女性に対する、男子の複雑な気持ち。かわいらしいですよね。