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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

早朝の読書タイム フットケア足病医療と遺伝を考える

早朝からクリニックFにて読書タイム。今月の日本医師会雑誌。フットケア足病医療と遺伝を考える。
どちらも知識をアップデートするのにいい記事でした。

現在は人類のDNA即ちゲノム解析は全て終わり、そのDNAを編集したり、組織内で発現しているmRNAを経時的に測定するトランスクリプトーム解析ができる時代です。

以前に利己的な遺伝子という本を読んだ事があるのですが、全ての生物(の実体)は、自身の遺伝子を増殖させるための乗り物であり、手段に過ぎない。と書いていたのを思い出しました。

能力の高い遺伝子、姿形の美しい遺伝子を持つ人が魅力的に感じるのは、その遺伝子を獲得して、後世により良い条件で複写する事が目的なのだと。
まあそこまで言い切ってしまうのもどうかと思いますが、遺伝子が少しでも多く複製されたいという意思を持ち、生物を突き動かしているとの考えは面白いですよね。

思えば新型コロナウイルス。体内に潜伏感染して、数万倍に複写されるわけですが、あまりに増殖してしまうと宿主を殺してしまうために、逆に他者に感染ができなくなる。徐々に弱毒化しなければならないのは自然界の自明の理なのです。

そうした観点で考えると、PCR検査なるものは、遺伝子を倍倍にして、配列を検出するツール。日本では初期検査時にはコロナウイルスの遺伝子を40回も倍化させていたので、実に10の40乗。一万円札を40回倍倍にしていったら、重ねたら月を越えるぐらいの増殖です。

でも、これって利己的な遺伝子の意図を最も叶えた手段だったんじゃないですかねえ。


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