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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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花見のピークを迎えた四谷 デンマークからの客人 ISDS インド国際皮膚外科学会 招待講演

おはようございます。

4月7日(土)。今日もクリニックFの診療日です。

お花見のピークを迎えた週末。四谷の駅周りにも出店が出ているようです。

診察を抜け出して行きたいところですが(笑)難しそうですね。

代わりに?といってはなんですが、スタッフが「いかやき」を買ってきてくれましたので、それを食べて、院長室の窓から盛り上がる街を眺め、お祭り気分を(気分だけ)しばし味わっておこうと思います。

さて、形成外科学会が近いこともあって、最近海外からのお客さんが多いのです。

昨日はデンマークより来日中のエリプス社Jens Petersenと、診療後赤坂で会食。

シミや血管の光治療器の、IP2Lの歴史を聞いたりと、楽しい時間となりました。

IP2Lは優れた組織選択性を持ち、切れ味の良いフォトフェイシャルとして、通好みの光治療機器として知られていますが、1997年の技術なんですね。

昨年にデビューさせた血管治療用のヤグレーザー機器の話題にもなりました。

メカニカル構造好きな僕としては、質問もマニアックになってしまうのですが、なぜエリプスの機器が他社よりも優れているか、図を書いて説明してもらいましたよ。

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話題変わって

インド・デリー近くで来週12日から14日で開催される、インド国際皮膚外科学会の招待講演の依頼があり、来週インドに行ってきます。

それに伴って、クリニックFの僕の診療は、13日と14日はお休みを頂く予定です。

いつもご迷惑をおかけしまい申し訳ないのですが、また新たな技術を勉強し、インターナショナルな医師の間でネットワークを広げるために努力し、お土産をもって帰ってくるつもりです。

電話番のスタッフは暦通り出勤していますので、ご予約やご質問がありましたらクリニックにお電話(03-3221−6461)くださいね。

これまで60近くの国および経済特別区などの都市を滞在したことのある僕ですが

インドはかつて学会が2度延期になったことはありますが、実現して行くのは今回が初めてです。

送られてきたインド国際皮膚外科学会のパンフレット。

こちら、招待講演者の中に、僕の名前を見つけました。

ちょうど、日本ではホテルニューオータニで日本形成外科学会が開催される日程。

インドに招待される日本人は僕だけのようです。

今回はニキビ跡の臨床評価についての演題。

1540nmの波長を使った米国パロマ社のコンプレッション・フラクショナルレーザー機器について講演してきます。

招待先のインドの企業からは、カクテルパーティや、ドクターとのディスカッションなどの予定がどんどん送られてきますが、プレッシャーです。

タージマハルを観光する時間があればいいなあ(笑)。

 


■アメリカ・サンディエゴ出張2012春⑩ 新しい技術 驚く解像度 MPTflex マルチフォトン走査型レーザー顕微鏡 TRASER

おはようございます。気持ちの良い一日となりそうですね。桜も綺麗な東京です。

今日4月5日(木)はクリニックFの休診日。

昼過ぎまで打ち合わせがあり、その後工学部大学院の研究室に顔を出そうと思っています。

来週はインドで開催される皮膚学会の招待講演があります。ようやく講演依頼の詳細が来ましたので、そのプレゼンの準備に数日間大忙しとなりそうです。

さて、「新国際学会周遊記」は、本年の米国皮膚科学会のブログです。

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今回学会会場を歩いていて見つけた、レーザー関係の新技術があります。

一つはこの機器なのですが、これ、なんだかわかりますか?

ドイツのJenlaboというメーカーで、 MPTflexという機器なのですが、こちらはマルチフォトン走査型レーザー顕微鏡。

国内にもすでに4台の納入があるそうです。

近赤外線レーザーを使用した機器ですが、こちらの特筆すべき技術は驚くべき解像度。

光学顕微鏡に近いのです。

ちなみに僕の腕で、一週間前にフラクショナルレーザーを照射したところを見てみました。

照射径と、かさぶたが、完全に表出されます。

近赤外の波長を利用した場合、理論上、0.5μm程度の解像度が限度と考えられますが、ほぼ、限界に近い表出力。

このほかレーザーを使った機器も開発しているようで、技術力を持った会社だと思います。

そして、もう一つ、LASERでもIPLでもないTRASERという第三の光技術を開発しているヴィーナスコンセプト社。

こうした機器の技術革新にはとても興味があります。

この技術は、昨年のノースカロライナで開催された皮膚科系レーザー学会である、コントロバーシーズ&カンバセーションズで発表されたのですが、二つのレーザーロッドを利用して、ナローバンドの光を作り上げる新しい技術です。

レーザーと比較すると、より多くの波長が技術的にもコスト的にも、ハードル低く作ることができますので、これも臨床応用されるとなると、将来性がありそうですね。

COMING SOONということでしたので、もしかしたら来週のASLMS(米国レーザー医学会)デビューですかね??

機器マニアとしては、すごく楽しみです。

 

 


■アメリカ・サンディエゴ出張2012春⑨ 米国皮膚科学会(AAD)での発表演題

おはようございます。

今日4月4日はクリニックFの診療日です。

昨日の春の嵐は凄かったですね。

昨日の予約を本日に移された方もいらっしゃいますので、今日の予約はほぼ満員です。

今日も朝から集中力を乱さずに、がんばっていこうと思います。

サンディエゴの学会の続きのブログを書きますね。

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今回の学会でも多くの発表演題がありました。

こちらは講演のブース。

このような会場で、多くの最新医療情報を仕入れてきました。

この日は昼食に出たのですが、ご覧のとおり、大雨。

サンディエゴで、こんな大雨は本当に珍しいです。

短い距離ですが、タクシーで帰りました。

こちらはePOSTERのブース。

コンピューターが所狭しと並んでいます。

いくつか興味深いレーザーの演題も見つけました。

こちらはeマトリックスを使用して、ニキビ跡を治療した演題です。

eマトリックスは僕が2009年にクリニックFにて日本で初めて導入したのです。

当時、フラクショナルRFという技術は世界でもごく一部の技術者と関係者、医師にしか公表されていませんでした。

一般販売は当然まだされておらず、それでもこの技術に魅了され、すぐに自分のクリニックに欲しかった僕は、一般販売用の機器がないのであればシネロン社のデモ機でいいから今すぐに購入すると言って、海外送金したことを昨日のことのように思い出します。

あれから3年の月日が流れ、機器の改良にも関わってきましたが、この技術がこうして世界に認められ、大輪の花を咲かせてくれて、うれしく思います(笑)。

こちらの演題はCO2フラクショナルレーザーを使用した、火傷の治療について。

CO2フラクショナルレーザーの適応は増えていますが、火傷の治療やリストカットの治療、そして眼瞼(まぶた)拳上などの演題が多かったですね。

クリニックFでも、治療成績の良いものばかりです。

もう一つ興味深かった機器は、ルミナス社の新しいCO2フラクショナルレーザーである、アキュパルスです。

今までのスキャンモードの1ビームを、上記の様に蚊取り線香の様な照射モードにしたのがこの機種の特徴。

使用することはできませんでしたが、興味深いですね。

AADはテレビ取材も多く入ります。

会場の端にはテレビカメラを構えたスタッフもたくさんいましたよ。

誰かを取材する準備でしょうか?

 


■アメリカ・サンディエゴ出張2012春⑧ 揃いつつある痩身医療機器  

おはようございます。

4月3日 火曜日。今日もクリニックFの診療日です。

東京でも桜の花が咲き始めましたが、今朝の東京は風も強くちょっと心配ですね。

クリニックFのある千代田区は桜の名所も多いので、タイミングを見ながらお花見も楽しみたいと思っています。パレスホテルも近々リニューアルオープンということで、皇居界隈でもまた散策を楽しみたいと思っていますが、今年は入学式や入社式が終わった後に開花ということになりますので、僕の記憶にある限りでも、とても遅い開花ですね。

さて、新国際学会周遊記では、引き続き今年のAADでのお話です。

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サンディエゴで開催された今年の米国皮膚科学会(AAD)。

今年の広い学会会場で展示場の中を歩いてみると

特に気になったのが、各社痩身に対する機器をラインナップとして揃えてきたことです。

クリニックFでも深部筋肉を鍛える痩身の機器ACBODYが活躍していますが、今年はいよいよ、米国のほぼすべてのレーザー会社において、独自に痩身に対する機器が開発された、または、痩身機種を作っていた開発会社の買収が行われ、再編成がおこなわれた感があります。

この分野は、脂肪吸引の延長上にある麻酔や手術室管理が必要な侵襲性の機器と、必要のない機器と、大きく二つに分類できます。

手術室管理の必要な機器は、DEKA社の「スマートリポ」、サイノシュア社の「スマートリポMPX(レーザースタイリング)」、パロマ社の脂肪溶解レーザー「スリムリポ」、ジェイシス社の「プラズマリポ」など。

反対に手術室管理のいらない機器として開発されたものに、古くはエンダモロジーがありますが、こちらはどちらかというとエステティックサロン寄りの機種。

実際に医療機器の分野で開発されたものと言えば、約5年前から発売されているシネロン/キャンデラ社の「ヴェラシェイプ」あたりが実際に効果があると評価される機種でした。

今学会で発表された機種からご紹介しますね。

キュテラ社が本学会で、突然発表したRFによる痩身機器。

Trusculptです。

こんなアプリケーター二つで治療をします。

数年前から痩身機器を開発していたと聞いていたのですが、とうとうデビューのようです。

フラクセル3DUALでもおなじみのソルタメディカル社。

こちらも買収によって手に入れたLiposonix(リポソニックス)の改良版を発表しました。

HIFU (high-intensity focused ultrasound)超音波を使用した痩身機器です。

原理はウルセラと一緒ですが、エコー像はみれません。

おなじみのアルマ社のアクセントウルトラ

こちらはモノポーラーとバイポーラ―のRF機器ですよね。

特に日本での販売は好調と聞きます。

写真がピンボケで使えなかったのですが、サイノシュア社が昨年買収したスムーズシェイプ。

そして、痩身機器の本命ともいえる、氷結による脂肪溶解機器のゼルティック社のクールスカルプティング。

クールスカルプティングという言葉は日本人にはなじめないかもしれませんが、この言葉で新たなロゴを加えて世界戦略のマーケティングをするそうです。

シネロン/キャンデラ社、ソルタメディカル社、サイノシュア社など米国のトップレーザー企業から、こうした非侵襲性の機器がそろってきた以上、いよいよ、ボディに対する医療トリートメントを集結させたクリニックが作れる時代になったのかもしれません。

クリニックFはFacial(顔治療)に特化した専門クリニックでしたが、いよいよニーズに合わせて仕様を替えて、クリニックB(Body)へ変化させるべきなのか、思案どころです。


サイトン社 マーケッターMr.Robert Ruck

サイトン社 マーケッターのRobert Ruckです。

0402アメリカ サイトン社マーケッターMr.Robert Ruckと

サイトン社のジュールというプラットフォーム機器の性能が非常に優れていますし、

技術も優れていますので、クリニックFでもずっと購入を考えていますが、

一つでも新しいコンセプトの波長なり、機器特徴があれば、

原状のラインナップに加えやすいので、本社にもお願いしています。


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