ヴェネツィア。
おはようございます。
今日は12月11日(火)。
クリニックFの診療日です。
晴天が続きますね。青い空と残りわずかな時間を惜しみながらも広がる鮮やかな紅葉に、心も澄み渡っていきます。
年内の残り時間もわずか。
年を越してしまう前に、先月訪れたイタリアについてのブログを少し進めようと思います。
***********************
緑の森に囲まれるパルマの街。
街並も絵画のようです。
この街で生まれた偉大なる指揮者、アルトゥーロ・トスカニーニの生家にも行ってきました。
街並みの中の、こちらの白い家。
表札がありますね。
内部は残念ながら、写真撮影が禁止でした。
こちら、玄関外から撮った写真。
天井裏に続く階段ですが、この階段をトスカニーニが歩いたと思うと感無量ですね。
トスカニーニが、ワグナーの「タンホイザー」を指揮している様子が映像で流れていて、それがとても心地よかったです。
パルマの街に関連する音楽家には、もう一人偉大な人物がいます。
それは、あまりの絶技巧に「悪魔に魂を売ったのではないか」と言われたヴァイオリニスト兼作曲家であるニコロ・バガニー二。
僕のブログでも何度も登場していますが、彼の作品で特に知られているのが、24のカプリースと6つのヴァイオリン協奏曲。
彼の超絶技巧の演奏スタイルは、ピアニストのリストに。
さらに彼の曲想の主題はラフマニノフやシューマンなどに受け継がれました。
自分の演奏の秘密を明かされないように、コンサートの直前にオーケストラに楽譜を配り演奏後すぐに回収してしまったなどと、とかく奇行(笑)が目立った彼ですが、1840年に亡くなって以来、彼の墓を作るのを各地の教会で拒まれて、なんと1926年にいったんジェノバの共同墓地に葬られますが、最終的に落ち着いたのがパルマの墓地でした。
墓地までは残念ながら時間がなくてたどり着けませんでしたが、パルマには、 オーディトリアム・ニコロ・パガニーニ(Auditorium Nicolo Paganini)という演奏会場がありますので、そちらに行ってきましたよ。
残念ながら中には入れなかったのですが、こちらの外観写真を出しますね。
この会場は、世界で名だたる演奏家が演奏活動や録音をすることで知られています。
僕の持っているCDでは、現在世界的にも最も人気があるドイツのテノール歌手であるヨナス・カウフマンの三番目の作品がこちらのホールで録音されています。
カウフマンは僕と同い年なんですよね。
昨年末にもNYメトロポリタンオペラで聴きましたが、今最も脂の乗っているテノール歌手かもしれません。
来年もオペラ界での活躍が楽しみです。
おはようございます。
今日12月10日(月)もクリニックFの診療日です。
今日も快晴の東京。視界も良いですね。
しかしながら週末は大変寒く、日本海側や、名古屋、京都など各地で雪が観測され、こちらでも大きなニュースとなっています。
東京でも初氷が観測される様になりましたが、それでもまだNYやロンドン、ミラノ、北京などの世界の大都市に比較して、東京の冬は暖かいですよね。
よく言われることではありますが、実際海外に在住したことのある人、海外を良く旅行する人と話をすると、安全面、清潔面、料理のおいしさ、自然の豊かさ、文化度の高さ、そして天気などを考えると、東京ほど暮らしやすい都市は数少ないのではないかと必ず話題になります。
とはいえ、冬の間にこの日本で大きな事故がないよう願うばかりです。
**********
「永遠のゼロ」を読んだばかりですが、同じ作者(百田尚樹)の最新作、「海賊とよばれた男」を読み始めました。こちらは永遠のゼロよりも先に買っていたのです。
戦後の動乱期から現在の日本を作り上げてきた人の物語ですが、僕もこうして40代も中盤に差し迫ってくると、日本の歩んできた歴史と、先輩達の努力に真摯に耳を傾け、次の世代にどのような日本を残していくか考え、国益のために自分の出来る努力をしなければならない世代になったのだなあと感じます。
西洋的に言えば、ノーブレス・オブリージュ(noblesse oblige)の考えですよね。
今年も工学部大学院に通ったり、30都市以上の海外出張をこなして、レーザー光治療に関して知見を深めてきたつもりですが、そろそろこのブログでも2012年のレーザー医療総括を行ってゆきたいと思っています。
***********************
既に今世紀に入って丸12年。
レーザー光治療が肌に及ぼす影響についての研究がさらに進みました。
10年前までのレーザー機器は、シミやアザを取るための、あくまでも部分治療の領域の機器でした。
しかしながらこの10年間に、肌全体に高出力の電磁波であるレーザーや光を照射することにより、肌質を改善する治療が多くなりました。
肌は加齢によりコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの真皮構成成分を減らしますので、時間の経過と共にハリ・艶がなくなっていきます。
さらに、表皮の入れ替わり回数(ターンオーバーサイクル)が遅くなりますので、メラニンなどの排出が遅くなり、くすみが出る様になります。
こうした肌質の加齢要素をレーザーと光治療で改善することが可能になったのが最も大きな利点だったと言えます。
加えて、肌全体を入れ替えるリサーフェシングという施術がフラクショナル技術により一般化したため、今まで治療が難しかったにきび跡治療が可能になってきたことも、大きな進化の一つです。
********************
以前もブログで話題にしたことがあるのですが、「ニキビ跡治療」と「ニキビ治療」は似ている様に見えますが、全く違うものです。
にきび跡治療は肌を平らにするために多かれ少なかれ、肌を削る作業をしなければなりませんが、元々ニキビが出来る人の肌を削ってしまうと、肌が乾燥し→その乾燥を防ぐために皮脂分泌が増え→ニキビがさらに悪化するという結果を招くのです。
過去、グラインダーやディープピーリングなど、にきび跡治療のために肌を削る治療がありましたが、これらは長いダウンタイムがあったにもかかわらず、治療効果が上がっていたとはとても言えないものでした。
にきび跡治療をする前に、まずはニキビが出来ない肌を作らなければ治療が進められないのです。
********************
にきび跡治療に「フラクセル3」、「eマトリックス」、「スターラックスXD」、「エコツー」、「スマートサイド」、「サイトン」などが良いと聞き、他の病院で治療したけれど、全く効果が感じられず、むしろニキビが悪化したと、相談にいらっしゃる方がいます。
そうした方々の肌を診察してみると、9割は、肌を削る治療をする前に、肌質を改善させる治療など、事前に他の治療が必要であった人で、非常に残念に思います。
本来ならば最新レーザー治療機器を大学病院で購入し、治療方法が検討された後に学会で治療方針を発表するのが医療の原則なのです。
特にこの10年間で急速に進化してしまったレーザー光治療という分野で使用する機器は、日本の厚労省では認可に時間がかかるため、未認可機器が多く、また高額であるため、日本の大学病院などで機器を揃えることが出来ず、学術検討が遅れる場合が多いのです。
*********************
日本の開業医はこれらの最新機器を個人輸入という形でいち早く手に入れることが出来ますので、新しい機器であればあるほど、海外で取得されたパラメーターをそのまま応用して利用することになります。
ところが、実際に治療してみればわかりますが日本人の肌は、同じアジア人の韓国や中国人の肌よりも遥かに繊細です。日本の温暖湿潤の気候が肌に良いのだと思いますが、この気候のおかげで、日本人の肌は本当に救われているのですよね。
日本人が米国や中国、ヨーロッパなどを旅行するとなぜか肌荒れするというのは、そうした理由もあるのです。
*********************
日本人特有の肌に施すレーザー治療には独自の技術と治療経験が必要です。
クリニックFは「肌質を改善するレーザー治療の専門クリニック」という軸をぶらさずに、最新鋭の機器を導入してきました。
特ににきび跡治療で、レーザー治療を考えるのであれば、使用するレーザーには順番があり、その人の肌を実際に診断しなければ、選択するレーザー機器は決定できないということを覚えておいていただきたいと思います。
おはようございます。
今日は12月8日土曜日。
クリニックFの診療日です。
「師走」という言葉の語源には諸説あると言われていますが、そのうちのひとつ=12月とは「師匠の僧がお経をあげるために東西を馳せる」月という説を思い出さずにはいられないほど、毎日が走るように忙しいですね。
年末に米国への出張ももう一つ入っており、あと20日あまりではどう考えてもこなしきれない用事をなんとかやりくりしなければなりません。
なんとか無事に駆け抜けるべく、体力の維持に努めたいと思います(苦笑)。
昨日は早朝便で高知より帰り、クリニックで診療したのち、外来を早めに切り上げて、三田に移動しました。
他業種交流会にて、招待講演をさせていただいたのです。
ちょうど地震の直後でしたので、金曜日ということもあって道も電車も大変混んでいました。
患者さんのご不安を考えると、昨日は早めに診療を切り上げて正解だったかもしれませんね。
さて、昨日の講演内容は
「欧米のアンチエイジング医療の最先端」
と
「アンチエイジングビジネスに対する株式会社参入のメリットとデメリット」
について。
枠組みとしては3つの柱があり、
1.医療崩壊の現状とアンチエイジング医療の可能性
2.最新レーザー医療の現状について
3.アンチエイジングビジネスに対する
株式会社参入のメリットおよびデメリット
の順でお話しさせていただきました。
アンチエイジングという言葉は、今では誰もが知る一般用語になりましたが、約10年前は商標登録の申請が通ってしまうような特殊な言葉でした。
中国の皇帝が「不老不死の薬」を探したように、抗老化ビジネスは、今後日本や中国をはじめとしたアジア圏の高齢化社会では、避けて通ることができない大きな市場として認識してよいと思います。
いつまでも若々しくいたい、できるだけ現役でいたい、ということだけでなく、長寿を全うしその果てに死を迎えるにしても、できれば穏やかに死にたい、長患いしたくない、家族にできるだけ迷惑をかけたくない・・・というのは、誰しもが思うことではないでしょうか。
そうした広義に渡る意味での「アンチエイジング」を考えれば、誰にとっても身近でイメージのしやすいものになってくるかと思います。
このようにアンチエイジング市場には大きなカテゴリーがあり、それぞれの業種ごとにメリット・デメリットがあります。
昨日の内容は、同じ聴衆の枠で話すべきではなく、社外コンサルタントのように個々の企業のメリットを聞いたのちに話すべき内容ですが、講演では大枠について触れさせていただきました。
**********************************************
閑話休題
長寿と飽食との闘いでもある現在の日本。
しかしながら、数世代前の日本では20代の若者が戦死する状況がありました。
高知出張の前に購入しておいた小説「永遠のゼロ」をようやく読むことができました。
この話は来年映画化されますよね。
僕の母方の祖父は一高を卒業して医者になりましたが、父方の祖父は海軍兵学校を卒業した海軍士官でした。
祖父は、父がわずか4歳の時に若くして亡くなりました。
自分の直系の祖先については、どのような考えをした人だったのか、どのような人生を歩み、どのように亡くなっていったかは、だれもが興味がありますよね。
「永遠のゼロ」は、26歳の孫が、同じく26歳という若さで特攻隊員として死んでしまった祖父について、祖父の戦友に取材して祖父の人間性を徐々に顕在化させる話です。とても共感できました。
この物語は小説ではありますが、史実に沿って太平洋戦争時の歴史が語られ、しかも一部は実名で記載がなされています。
ゼロ戦闘機(皇紀2600年=昭和15年=1940年に作られたからなのだそうです)の記載を通じて戦前の日本の航空機技術力の高さを知ることができます。
さらに、太平洋戦線において、戦況の大局を見ることをせずに、小さな功を上げることに終始し、数々の戦術上の勝利を生かせずに致命的な戦略ミスを繰り返した当時の司令官についても、現在の日本の政治の混乱が、日本人の気質によるものなのだと客観視する事ができます。
そして、太平洋戦争を引き起こし、さらに戦況が不利になっても特攻隊を出してまで続けてしまったこと、さらに戦後に国民が国家について誇りを持たなくなったのも、新聞社による世論の誘導があったと、作中の人物に述べさせています。
日本の近代史を勉強すると、思うところもありますね。
発売より少し時間が経過してしまいましたが、このように心動かされた小説に出会ったのは久しぶりです。
小学生の道徳の時間に1年かけて読ませてもいいようなクオリティだと思いました。
きっとそうした教育を受けた子供たちが大人になるころには、日本も変わりますよ。
おはようございます。
今日12月7日(金)はクリニックFの診療日です。
休診日の昨日は、午前中に工学部大学院の教授と論文についての打ち合わせ。
午後からは飛行機で高知に行ってきました。
綺麗な晴天。
横浜もきれいに見えました。
富士山もこの通り。
飛行機は室戸岬沖を超えて、四国に飛んできました。
空港から市内に向かう途中。桂浜に寄り道。
美しい浜ですね。
カンツバキが咲いていました。
今回は、これから開業する先生と、すでに美容皮膚科を開業されている先生に、今後購入すべきレーザー機器選択のアドバイスをするというのが目的だったのですが、夜は高知県の海の幸をいただく忘年会のような趣の会となりました。
出てきた料理はこのような感じ。
カツオのたたき2種
四万十川の川エビの揚げ物
クエ鍋
カワハギの刺身とキモ
酢ガキ
貝類。
海の側で生まれ育った僕は海鮮類が大好きで、このときも好物ばかりが並びお酒もよく進みました(笑)。
朝一番の飛行機で東京に出勤してきましたが、よい気分転換になりました。
関係者の方々に御礼申し上げます。
Book - 藤本書 -
藤本 幸弘、 前田 拓摩
藤本 幸弘
藤本 幸弘
藤本 幸弘
藤本 幸弘
藤本 幸弘
藤本 幸弘
藤本 幸弘
藤本 幸弘
藤本 幸弘
CD - 体と心の不調に悩む全ての現代人に贈る音楽療法CDの新シリーズ誕生! -
藤本 幸弘 監修
藤本 幸弘 監修
藤本 幸弘 監修
藤本 幸弘 監修
藤本 幸弘 監修
藤本 幸弘 監修