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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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■EADV2013 10月トルコ〜イタリア出張⑭ トプカプ宮殿 レパント海戦 ハレム Sanders Ergas

おはようございます。

11月20日。都心部は晴天が続きますが、昨晩は冷え込みましたね。

今日は朝から米国から来客がありました。

Sanders D.Ergas (サンダース・アーガス) です。

彼は米国レーザー機器の多くを有するアジア代理店の統括をしているのです。

朝から話も盛り上がり、楽しい時間を過ごすことが出来ました。

感謝です。

さて、僕のブログ「新国際学会周遊記」はトルコ滞在記です。

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トルコ共和国の立地は、国土の95%がアジアのアナトリア半島。

そして5%がヨーロッパに属します。

今回滞在したイスタンブルは、国土の北にある黒海からギリシャのエーゲ海に抜けるボスポラス海峡沿いにあります。

東西交通の要所であったことがお分かりいただけると思います。

紀元前17世紀、この地にヒッタイト古王国が起こりました。

さらに、史上初めて鉄器を使用したヒッタイト新王国が紀元前1430年起こりました。

鉄はジャレド・ダイアモンドによると、銃と病原菌とともに、東西世界史を左右した媒介物ですよね。

いずれにしても現在のトルコがあるアナトリア高原は、人類の歴史でも最も古い土地のひとつといえます。

そののち、古代オリエント文明、古代ギリシア・ローマ文明、ビザンティン文化、イスラム文化などが栄え、イスタンブルはローマ帝国、東ローマ帝国、オスマン帝国と3つの世界帝国の首都となった世界史的にも稀有の都市といえます。

ちょうど先日、欧州とアジアを結ぶこの橋の上で、タイガーウッズが海峡越えドライバーショットしたことが報道されていましたね。

11月7-10日に開催されたトルコ航空カップでの余興なのだそうです。

写真はカナダの新聞社Calgary Heraldのものです。

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地下宮殿を見学したのちに、15世紀中頃から19世紀中頃までオスマン帝国の君主(スルタン)が居住したトプカプ宮殿に向かいました。

こちらが外壁の門。

こちらはオスマン帝国の紋章です。

こちらはオスマン帝国の支配図。

中にはオスマン帝国の支配領土が記されていますが、まさに地中海を制した世界帝国ですね。

1571年のレパントの海戦でスペイン王国艦隊がオスマントルコ無敵艦隊を撃破して、地中海の覇権を確立しましたが、それまでオスマン帝国は東ローマ帝国を滅ぼした最強のイスラム帝国として欧州キリスト教国家を震え上がらせたのです。

宮殿の中はスルタンが生活する場所でした。

宮殿は、イスタンブール旧市街の半島の先端部分。

ボスポラス海峡とマルマラ海、さらに金角湾の三方に囲まれた丘にあり、景色が美しいのです。

それに劣らず、宮殿の中も美しく装飾されています。

タイルも美しいですね。

トプカプ宮殿内には君主の母后、妃、子供たちと、それに仕える多くの女官や宦官が暮らしたことで有名なハレム(後宮)もあります。

ハレムの見学もしてきましたが、こちらの施設も興味深かったですよ。


■EADV2013 10月トルコ〜イタリア出張⑬ 切り絵 地下宮殿 土台になったメデューサ 肝硬変の深達度

おはようございます。

今日は11月19日(火)クリニックFの診療日です。

平日の午前中からお昼にかけてのクリニックには、お子さん連れでお越しになる患者さんも多数おいでになります。

お母さんの施術中、お子さんは受付周りでDVDを見たり、おもちゃで遊んだりして待っています。

小児科の経験があるナースも何人かいますので、時間があるとこんな切り絵をその場で作ったりして遊びながら一緒に待っているようです。

フリーハンドで切っているとのこと。我がスタッフなので手前味噌ですが結構上手ですよね。

※※※

昨日11月18日は満月でしたね。

月明りで見える雲。

不思議な情景なので写真に撮りましたが、思いの外綺麗に写りました。

中央に小さく細く見えるのはスカイツリーです。

スカイツリーがそびえ立つ景色にもだいぶ慣れてきました。

※※※

さて、僕のブログは先月滞在したトルコのブログ。

続きを上げてしまおうと思います。

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トルコの「地下宮殿」。

現在このように言われていますが、東ローマ帝国の貯水槽なのだそうです。

先まで続く天井のアーチを見ていると、宮殿という名前が正しいように思いますね。

現存する東ローマ帝国の貯水池としては最大のもの。

1980年代から一般公開されたのだそうです。

公園横の小さな入り口から地下に降りると、こちらの景色が目に入ります。

普通の公園の下にこのような施設があるのは驚きます。

この宮殿の最も奥。

一部水が張っていない場所があります。

そこにはこんなに恐ろしい像が。

なんだかわかりますか?

ギリシアの神殿のメドューサの彫刻を、移築して、柱の土台に使っているのです。

メデューサは宝石のように輝く目を持ち、見たものを石に変える能力を持ちます。

オリンポス12神のひとり、アテナ(知恵、芸術、工芸、戦略を司る女神)を怒らせたことにより、髪の毛をすべて蛇に変えられてしまいました。

オリンポス12神については、2006年にギリシアのロードス島で開催された欧州皮膚科学会のブログで触れましたよね。

そういえば、お腹に「メデューサの頭」が出来るという医学的所見があるのを思い出しました。

肝硬変などの病変の時に、腸間膜から栄養を肝臓に戻す門脈(静脈の一種)の圧力が高くなる時があります。

こうした際に、門脈の血液が何とかして心臓に戻ろうとすることによって別の通路(側副血行路)を作るのですが、そのうち腹壁を通る静脈が発達すると、ちょうどメデューサの頭の蛇のように見えるというものです。

初診時に肝硬変の深達度が一目で診断がつくのですよね。

メデューサの顔が横向きであったり逆さまであるのは、ギリシアの神々が、異教徒であるためなのでしょう。

こちらの地下宮殿の泥を洗う工事中に、偶然見つかったのだそうです。

歴史を感じますね。

 


■EADV2013 10月トルコ〜イタリア出張⑫ ブルーモスクとアヤソフィア

おはようございます。

今日は11月18日(月)。クリニックFの診療日です。

暖かくて晴天の都心部。気持ちが良いですね。

僕の国際学会周遊記は、トルコのブログをアップしますね。

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トルコはイスタンブールで二日目。

朝一番に起きてみると、雲がかかっています。

まずは学会会場に向かい、いくつかのセッションを聞いた後、トルコの名所に向かいます。

ボスポラス海峡には大きなクルーズシップが停泊できますので、船を見ていても楽しめます。

まずは、ブルーモスクへ。

オスマン帝国の第14代スルタン・アフメト1世によって1609年から1616年の7年の歳月をかけて建造され、世界で最も美しいモスクと評されています。

15年前に来た記憶があるのですが、やはり美しいですね。

イスラムのモスクには、軽装では入れないようになっています。

この図の通り、スカートやショートパンツは駄目ですね。

入場してみましたが、すでに入場を待つ長い列です。

約30分ほど待ったでしょうか?

中に入ることが出来ました。

 

内部は息を呑む様。

28mmの広角カメラのレンズを使っても撮り切れません。

異空間ですね。

さらに、ブルーモスクに対面する形で、アヤソフィアがあります。

ブルーモスクが1600年代の初頭、つまり関ヶ原の合戦の頃に建築されたのに比較して、こちらのアヤソフィアは西暦300年代の建設。

コンスタンティヌス大帝の子コンスタンティウス2世の手によって350年にこの場所に聖堂が建設されました。

アヤソフィアはその後、東ローマ帝国(ビザンツ帝国・ビザンティン帝国)時代に正統派キリスト教の大聖堂として改築されます。

さらに、帝国第一の格式を誇る教会、コンスタンティノープル総主教座の所在地ともなりましたが、オスマントルコの興隆後はイスラム教の聖堂に転用されました。

キリスト教とイスラム教、さらにはユダヤ教は同じ聖典(旧約聖書)を使う兄弟ですものね。

アヤソフィアは現在博物館として活用されています。

内部の装飾は素晴らしかったです。

ところどころ、装飾が剥げたところからキリスト教の絵画が見えましたよ。

こちらはブルーモスクとアヤソフィアの間にあった噴水です。

市民が楽しんでいました。

 


■EADV2013 10月トルコ〜イタリア出張⑪ 清水谷公園 トルコ料理 オスマン帝国

おはようございます。

今日は11月16日(土)。クリニックFの診療日です。

都心部は朝から気持ちのよい晴天に恵まれました。

こんなお天気でしたので、僕もいつもの通勤路を変えて紀尾井町の清水谷公園を抜けてクリニックに来ました。

今月は予定されていたボストンへの出張がなくなり、久しぶりに体の方も楽な月を迎えています。

こうして木漏れ日の下自然の中を歩いていると、頭もすっきり冴えてきます。

経営者になってしまうと以前は予想もしなかったような様々な雑用や決断を迫られる事象も増えてきますが、医師としては臨床や勉強の時間も常に必要ですし、研究者としてはアイディアを練る時間も欲しい。

欲張りです(笑)。

まだまだ修行が必要な僕には両立が難しい局面も多々ありますが、こうしたちょっとした散歩の時間や海外出張の際に、研究者として求められるアイディアを頭であれこれ組み立ててみたり経営について頭を整理したりする時間を持つようにしています。

そして、これから自分はどこへ向かおうとしているのか。

何か軌道を間違えたりしていないだろうか。

そういったことを再認識したり、微調整を加えたりするのです。

これまでコツコツと積み重ねてきたもの、そしてこれからまた出逢うものや人、事象などを少しずつまとめて、50代に突入する頃にはひとつまとまったヴィジョンを描くことが出来るといいですね。

一日一日を大切にしていこうと思います。

さて、今日のブログは引き続きトルコのお話。世界三大料理・トルコ料理です。

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トルコ料理は、フランス料理、中華料理と並んで、世界三大料理と称されています。

なぜトルコ料理? 和食じゃないの? イタリア料理は? と日本人である僕はつい思ってしまったりしますが、宮廷料理として発展したものを指しているのだと聞けば、なるほどと感慨深いものがありますね。

世界史好きにとってはなおさらでしょう。

フランス、中国、トルコ。

これら三地域は、歴史的には巨大な領地と富をもった大帝国であった時期があり、古今東西出身の多くの宮廷料理人を召し抱え、さらに腕を競わせたために料理が発展したということなのでしょう。

それぞれの主は、国王、皇帝、スルタンと名乗っていましたが、宮廷において食事を摂るテーブルでは、食材や料理だけでなく食器やカトラリー、あらゆる装飾、集う人々、順序や作法などを通してその国の富の象徴、文化の成熟度が伺えたと言います。

東西の文化が融合する地であったオスマン帝国。西洋の金銀細工に東洋の陶磁器など、豪華絢爛な晩餐が幾多もあったことでしょうね。

一度機会があれば、食文化についてもきちんと学んでみたいものです。

今回、イスタンブールには15年ぶりに滞在しました。

さすがに宮廷料理を食べるようなチャンスはありませんでしたが、庶民的なトルコ料理は頂きましたよ。

野菜が豊富に使われていて健康的。

いずれもかなりおいしかったですね。

 

 


■EADV2013 10月トルコ〜イタリア出張⑩ 円径に少しずれがあるのがわかりますか? パワーロス イェニ ジャーミィ  

おはようございます。

今日は11月15日(金)クリニックFの診療日です。

診療開始前に朝9時からレーザーの次期研究実験のためのミーティングがクリニックで行われました。

今日も朝から黒い紙にたくさんのレーザーを照射していました。

僕の手にある黒い紙を拡大してみましょう。

同じように見える照射部位ですが、レーザー機器の性質や調子によってずいぶん開きがあります。

上記の写真でも、右上の円径に少しずれがあるのがわかりますか?

こちらだけ、違う機器で照射しました。

ちょっとパワーロスがあるんじゃないかと思ったんですよね。

さて、僕のブログ「新国際学会周遊記」は引き続き先月滞在したトルコの話です。

今日はモスクの写真を少しご紹介します。

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イェニ ジャーミィ

新しいモスクといわれているのですが美しいモスク。

エジプシャンバザールの目の前にあります。

イスラムモスクは独特の形状で美しさが引き立ちますね。

内部はこの様に。

古今東西、人を魅了する宗教施設はどこも本当に美しいですね。

今回のトルコ滞在中には、こちらを含めて、3つのモスクを訪れましたが、個人的にはこのモスクが最も好きでした。

 


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