藤本幸弘オフィシャルブログ
おはようございます。
クリニックFの診療がいつも通りスタートしました。
都内はあいにくの曇り空ですが、ちょうど今朝、東京から真北の方向にこんな山が見えました。
マップで確認したのですが、日光の男体山でしょうか？
だとしたら富士山よりも離れているはずなんですが、どなたかお詳しい方いらっしゃいますか？
昨年末に僕が筆頭著者で投稿したLasers in Surgery & Medicine誌への原著論文。
この雑誌はレーザー医療では世界で最も権威ある臨床医学の雑誌です。
今回はレーザーアシストのドラッグデリバリーの論文でしたが、The paper can be found acceptable but Major Revision との返事が返ってきました。
やはり専門の医学や工学と違って、薬学の英文論文は難しい。
久しぶりのMajor Revisionで凹みましたが、Reject（掲載拒否）ではなく、ペーパーは受理する価値があるとすべてのレビューワーが書いているということ。
レビューワーの指摘を見ると再実験ではなく、文章の書き方を気をつけろとの指摘。確かに納得の指摘もあり、さすが世界最高の学会誌のレビューです。
こうした先行者の指摘により、科学は進化するのですよね。日々努力と勉強です。
さて、これからはこちらも再び理論武装して、レビューワーと戦わなくては。
なんとか３月中に再投稿できればいいと思っています。
ちなみに2012年にこの雑誌に掲載された僕の論文「 Induction of different reactive oxygen species in the skin during various laser therapies and their inhibition by fullerene（レーザー照射後のフラーレンと活性酸素について）」は、未だにこの分野では世界でTOP10に入る高い引用率を得られています。
Top Articles, Since 2012 (publication date of the domain article), in the Domain of Article 22899448
物理学者アインシュタインが100年前に存在を予言した重力波が初観測された報道が出ましたね。
この観測によって、アインシュタインが一般相対性理論で残した最後の宿題が解けたとの報道もありましたが、この測定にレーザーが関わっているのはご存知でしたか？
重力波は、時空の曲率の時間変動が波動として光速で伝播する現象です。
例えば、超新星の爆発や、ブラックホールの合体など、巨大な重力の変化によっておこる時空の波と言えます。
しかしながら、これがほんの僅かのゆれ。
原子の10憶分の1程度の揺れと推定されていましたので、こちらの差を感知できる検出装置と、ノイズの少ない環境が必要でした。
検出装置としてはレーザー干渉計というものを使います。
レーザー光を照射して、ビームスプリッターで光を直交する二方向に割り、こちらをそれぞれ鏡に反射させて光検出器にかけ、干渉縞を観察するという手法でひずみを測定することができるのです。
重力波の測定が可能になったことの一番の意義は、光や電波望遠鏡に次ぐ、第三の宇宙観測ツールを人類が得たという事だと思います。
特に宇宙の起源であるビックバンの当時は、光よりも早く時空が拡大したため、この重力波の研究は宇宙のさらなる解明につながるのでしょうね。
次の目標は、地下よりもノイズの少ない、宇宙空間に重力波観測ツールを建設することでしょうか。
しかし、僕の専門であるレーザー工学と違って気の遠くなるようなお金がかかる分野ですよね。
2月28日、パシフィックセンチュリープレイス丸の内17階にて、プラズマ治療機器である「ネオジェンスパ」の講演座長をさせていただくことになりました。
プラズマの名前がつく治療機器は数多くありますが、エネルギーベースの美容医療機器としての性能 に加えて プラズマ洗浄 および プラズマ殺菌の効果が加えた事が、どういった生体効果につながるか、医学工学の観点から考察してゆきたいと思います。
朝から喉がガラガラします。
風邪かなあ。
やっぱり花粉症かなあ。
