昨晩は赤坂アークヒルズクラブで開催された、夏冬会という医科歯科合同の医業交流会に参加。
以前アンチエイジングの会で一緒に講演をさせて頂いた歯科の宝田先生と久しぶりにお会いしました。
発起人の松尾通先生より、来年のこの会の基調講演を依頼されました。
頑張らねば。
昨晩は赤坂アークヒルズクラブで開催された、夏冬会という医科歯科合同の医業交流会に参加。
以前アンチエイジングの会で一緒に講演をさせて頂いた歯科の宝田先生と久しぶりにお会いしました。
発起人の松尾通先生より、来年のこの会の基調講演を依頼されました。
頑張らねば。
今日は朝から湘南海岸で雑誌の取材を1つこなして、昼過ぎにクリニックFに帰ってきました。
稲村ヶ崎からは雲1つない絶好の景色が見えましたよ。
2月4日に100歳を迎えた祖母が、女学生の時に書いた文章が出てきました。
学年一の才女であったそうですが、女学校開闢以来最も優れた作文として表彰された「(高山)樗牛の哀感美につきて」という評論文です。
冒頭に美について語った部分がありましたが、これがまたあまりに的確で、美を仕事とするものとして、非常に興味深かったです。
美の必要三条件は
1)そのものの本質で、そのものたる特徴を持つ「個性」。
2)遍ねき人に美なりとみとめられる「普遍性」。
3)美はさらに快感をともなふ。
これらを満たして初めて美と言える、というのです。
第一の条件は美の内容であり、第二の条件は美の形式と言えますが、医師として第三の美の概念を加えることには賛同できます。
どんなに美しい絵でも、美しい景色でも、さらには美しい人であっても、美は単体で存在することはありえず、その美を理解することができる脳によって認識されて初めて存在するからです。
僕だったら、第三の条件は個々の脳によって初めて認識されうる。と書きたくなりますが、快感は脳内伝達物質のドーパミンの遊離によって初めて認識される高次元の脳反応です。
「美はさらに快感をともなふ。」という文章はあまりに的を得ていて、しかも文学的で素晴らしいですよね。
ちょっと感動してしまいました。
原文の冒頭はこちらです。
樗牛は平家没落に対し少なからず哀感美を見出しぬ。されば哀感美とは何ぞや。美とは何ぞや。と云わんに、およそ美たるものは必ずや絶対的なものにあらずして、むしろ経験的なものなり。
かのトルストイの芸術論においてさえわずかに美学者の説を列挙せしにすぎず。されば美の経験的要素を考ふるは難事ならず。即ち第一に個性なり。つまりそのものの本質にして、そののもののそのものたる特徴を必要とすということなり。第二に普遍性なり。わずかに一人によってのみ美しとみとめらるるともそは真の美ならず。遍ねき人により美なりとみとめられるるこそ真の美なり。即ち前者は内容を云えるものにして後者はこれ形式を云えるなり。美はさらに快感をともなふ。この三者は常に美にそはざるべからざる要件なり。
ドイツの哲学者カントは美につきてかく云ひぬ。「美とは利欲打算を超越せる世界なり。」と。
古人またいわく、「美しきものは命短し」と、およそ若くして死せし人必ずや美人の名を与えられん。記事書きを哀れと思うが為なり。
かの田中王堂氏も人生は美しきが故に書く短しとかんぜられるのであるか、はかなきが故にかく美しとおもわるるのであるかと、疑問をなげられたり。
ベスタロッチの言にいわく「あざむかるるものはあざむくものよりも幸なり」と。
これ偏へに弱者に対するの哀感なり。弱者、弱者とならぶるの時必ずや弱者の強者よりうるはしと思はれん。一茶の「やせ蛙負けるな一茶これにあり」も亦然り。
されば樗牛の哀感美は如何に。「世にも哀れは平家とぞ云ふめる。まことにこの一門の盛衰を考ふれば心も言葉もなかなかに及ばざりけれ」とは樗牛巻頭の言葉なり。樗牛は何故にかく平家沒落に対し深刻なる哀感をそそりたりしか。
思ふに平家の一代はけに華やかなる極みなりとは云え僅かに二十年。情盛二十八歳にして安藝守に任せられてよりその六十八歳にして没するの時まで僅かに四十年。平時忠をして「平家にあらざれば人にあらず」とまで云はしめしをの極盛の時あまりに華やかなりし故か、平家は少年にしてほろびぬ。かく少年にしてほろびしことこそ平家滅亡に一入の美をそへし事実なりき。
ちなみに、こちらは僕のお宮参りの時の祖母。地元・鎌倉の鶴岡八幡宮参拝時の写真です。
100歳となった今も自立歩行していますし、しっかりとしています。
お祝いの電話をしたところ、とても喜んでくれましたよ。
カタール航空の国際便で、
「あなたは必ず2回観る」のキャッチフレーズに惹かれて、
ついつい機内で観てしまった映画「イニシエーション・ラブ」。
最後の5分の逆転劇が色々な意味であまりに衝撃で、
本当に2度観してしまいました。
原作の小説も読んでみましたが、あの映画の完成度はすごい。
よくあそこまで再現できたな。
映画も小説もお勧めです。
明後日、誕生日を迎えるスタッフへのプレゼントにささやかながら花束を用意しました。
とても喜んでくれたので、僕まで嬉しくなりましたよ。
写真だと見えないかもしれませんが、この時期はバレンタインデー間近ということでハートのモチーフが中にひとつ入っています。ブーケの中、左上の赤いもの。
よく使う花屋さんですが、季節やイベントごとにこうしたものを組み込むことができるんですよね。
花は選ぶのも楽しく、見るだけで癒されます。