クリニックFに出勤すると、僕が医学的工学的アドバイスをしているアーシングセラピー協会さんから、得度のお祝いが届いていました!
写真の陶磁器でできたアーシングストーンを利用するものです。
アーシングセラピーは、ホットストーンセラピーの一種。
最も違う点は、通常ホットストーンセラピーで主に使われる玄武岩を使用するのではなく、置き石として磁器に近い陶器を用いること。
通常ストーンセラピーではマッサージによる温熱マッサージ効果や副交感神経優位になることによるリラックス効果を得ることができます。
しかしながら、焼き物にすれば、粘土の組成を変えることによって、様々な生理学的活性を加えることができるのがアーシングストーンの興味深いところです。
写真のように、鉱石組成のデータ解析もかなり進んできました。
例えばそのひとつが、ラドン泉やラジウム温泉などにみられる鉱石による放射線ホルミシス効果。
ホルミシスとは、何らかの有害性を持つ要因について、有害となる量に達しない量を用いることで、反対に有益な刺激がもたらされることであり、その要因は物理的、化学的、生物学的なもののいずれかです。
ホルミシスの語源はホルモンと同様にギリシア語のホルマオ(興奮する)です。
良薬口に苦しといいますが、生物として考えると、通常量では非常に効果的な薬も、大量に服用してしまうと身体に悪くなるものもありますよね。汝、中庸を知れというのは大切な話ですね。
特に日本人は、放射線に対して過敏反応を起こしてしまう人が多いのですが、放射線には大きく二種類があります。
①電磁放射線 (electromagnetic radiation)
ガンマ線(γ線)、X線 波長が非常に短い電磁波により生じる
②粒子放射線 (particle radiation)
アルファ線(α線)、ベータ線(β線)、電子線、陽子線、中性子線、重粒子線など 、質量を持った粒子の運動によって生じる
本来高線量で浴びてしまっては有害になる放射線ですがその刺激は、
活性酸素増 → DNAの損傷 → 突然変異 → がん細胞発生 → 発がん
という流れにあります。
しかしながら、低出力の放射線を浴びることで、活性酸素を除去するSOD活性を上げる。
ヒートショックプロテインHsp70を誘導合成することで、DNAの損傷を防ぐ。
ガン抑制遺伝子p53の発現させて、がん細胞発生を防ぐ。
などの、放射線ホルミシス効果についての研究データはすでに多く存在します。
生体活性機能を持った、特殊な石を使ったセラピー。
今後のデータの取得が楽しみですね。