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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

カテゴリー:アジア 中国 北京編

什刹海での会食

さて、北京最後の夜。

2002年ぐらいからおしゃれなカフェやバーが建設されるようになって、ナイトスポットとして活気ある什刹海にやってきました。

前海と后海という二つの湖を囲んだ八の字の地域が、ここ数年北京ではおしゃれなバーストリートになっているのです。

こんなライブをやっているのが外から見えます。

湖のほとりを歩いているとお土産屋も沢山あります。

中には、ほら、I Love China人民バックもあります。

これを使っている人は、さすがに街ではみませんでしたが、日本でいうと外国人向けの忍者スタイル衣装みたいなものなのでしょうか(笑)。

湖のほとりのレストランで会食しました。

照明を落としていた店だったので、フラッシュ撮影はなし。

でも、とっても賑わっていて、感じの良い店でしたよ。


中国の通貨

出張のたびにその国の通貨の写真を撮っているので、中国元を御存じの方も多いとは思うのですが、今回の通貨もブログに上げておきますね。

アルファベットではRMBと表記されます。

1元は日本円のレートで15円ぐらいでした。


胡同散策

ちょうどこの北海公園の北門を出たところで、北京伝統の路地である胡同(フートン)の三輪リキシャ散策に行かないかと誘われました。

最初は断っていたのですが、考えてみれば会食の時間までまだ一時間余りあります。

「百聞は一見にしかず」

「何事も経験が大切」

というのが僕のモットーなので、とりあえず乗って見ることにしました。

こんな路地に入ってゆきます。

路地の中には、麻雀をしているおじさんたちや、普段生活をしている北京の人たちの生活を垣間見れます。

カメラを向けるのはちょっと憚られたので、人がいないところの写真を撮りました。

古びたレンガ造りの壁。

この高い壁の隣には北海公園があるのです。

まだまだこのような家で生活する人も多いようです。

時間が押していたので、通常2時間ぐらいのものを、40分ぐらいのツアーに切り詰めてもらったのですが、レトロな、そしてなんだか懐かしい気持になりましたよ。

車の通れないこれらの小さな路地を出ると、ツアーはおしまいです。

なんだかタイムスリップしたような気分になりました。通りに出ると、一気に数百年の時代を超えて現在の北京に戻った様な感じがしましたよ。

 


景山公園から北海公園へ

天壇を訪れたのち、日没までわずかに時間がありましたので、急いで景山公園と呼ばれる故宮を見下ろせる場所に行ってみました。

この場所は、人造の丘なのだそうですが、高さは43m(海抜は108m)。

実際に10階建てのビルぐらいの高さなのです。

ちょうど故宮を見渡せます。

この日の北京はどんよりした曇り空なのですが、観てください。

その中で浮かび上がる故宮。

迫力がありましたよ。

さらに裏手にまわって歩くと、北海公園という場所に出ます。

この地は世界最古の皇帝庭園ともいえる場所。

故宮は明代、清代の城ですが、北海はそれよりも前の西暦947年「遼」の時代に建設されました。

さらに金、元、明、清と王朝が代わってもこの地は皇室の御苑であり続けました。

こちらは九龍壁。1756年に建てられた、数多くの戦火を免れて現存する3つの九龍壁の一つ。

壁の両面に、中国では皇帝を意味する龍が635匹も描かれているそうです。

中国には

「先有北海、後有北京」

という言葉があるそうです。

北京という都が建設される前に、この御苑があったということですよね。

蓮が美しく咲いていました。


天壇

さて、再び今月上旬に訪れた北京出張記に戻ります。

クリニック訪問した北京三日目。午後の空き時間に、明、清王朝の皇帝が、五穀豊穣を祈った祭祀場である天壇を訪れました。

皇帝が自ら神に祈るための場所です。

ちなみに、北京初日に訪れた万里の長城と、二日目に訪れた故宮に並んで、この天壇も世界遺産に選ばれています。

結果としては三日間で北京の三つの世界遺産を訪れる事ができたわけです。そう考えると、とても贅沢な出張ですよね。

恵まれています。

北門から天壇公園に入ると、門の遥か先に、皇帝の玉座が安置されている祈年殿が見えます。

意外と近く見えましたが、実際には1キロ弱ぐらいは歩いたでしょうか。

そして、祈年殿は、こんな特徴的な建物なのです。

近づくと色彩鮮やかな彫刻が施されているのがわかります。

皇帝が祭祀の際に、この中の椅子に座って待機したのだそうです。

こちらが祈年殿を後ろから見た構図です。

さらに南下すると、圜丘と呼ばれる、皇帝が冬至の日に神にその年のことを報告したという場所があります。

この場所は、中国皇帝を表す9という数字がいたるところに現れます。

9という数字は強い数字なのですね。

東西南北の全ての階段も9段の組み合わせでできています。

この祈りの場所である圜丘の真ん中の石に立ち、空を見上げると、それまで深い雲にかかっていた太陽が、にわかに姿を現しました。

神秘的な光景で、思わず見とれてしまいました。


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