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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

カテゴリー:北米 ボストン編

■ASLMS 2013 in Boston ⑮ ボストンの街並み ハーバード•ビジネススクール ハーバード・ケネディスクール ジョンハーバード像

おはようございます。

 

さて、ブログ「新国際学会周遊記」は約10日前に滞在したボストンの続きです。

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ボストンの街並み。

こちらは小沢征爾さんがタクトを振られたボストン交響楽団

 

以前ボストンでこの米国レーザー医学会が開催された時にはコンサートを聴くことが出来たのですが、今回は日程が合わずに残念でした。

ハーバード大学にも行ってみました。

こちら有名なハーバード•ビジネススクールの校舎です。

ハーバード大学の敷地とは少し離れたチャールズ川向こうにあります。

 

経営学を学ぶ人にとってハーバードビジネスレビュー誌は必読の書。

今は撤退してしまったのですが、僕も数年前に海外のビジネススクールの日本校でメディカルマーケティングの准教授として教鞭をとったことがあり、この時に教育者としての登録がされているため、現在でも英語版の記事を無料で読めるのです。

このシステムはとてもありがたく、いつもお世話になっています(笑)。

道が混んできましたので、タクシーを降り、大学の敷地を歩きます。

赤レンガで重厚感があり、本当に良い大学ですね。

ハーバード・ケネディスクール(Harvard Kennedy School)、1936年に設立されたハーバード大学の行政大学院の校舎です。

国を率いる日本の政治家にも、こうした学び舎があると良いですよね。

 

こちら、幸運が訪れるというジョン・ハーバード像の左足。

こちらはハーバードスクエアにある大学生協。

 

見ての通り、本も多いですが、ハーバードグッズが充実していることでも知られています。

マグカップだけでもこれだけあるのです。

さすが世界一の大学といわれるだけありますね。僕も生協では、マグカップやセーターなど、沢山買い物をしてしまいました。

この日はMITにも立ち寄りました。それは次のブログで。


■ASLMS 2013 in Boston⑭ ハーバードクラブでの会食

おはようございます。

今日4月24日(水)はクリニックFの診療日です。

連休を控え、ダウンタイムのある施術をご希望される方も増えてきました。

また、サーマクール、ウルセラといった機器のご要望もこの時期は普段より増えますね。海外在住の方が、夏や冬の一時帰国を決められるのもこの季節。

クリニックは俄かに慌ただしくなってきます。

来月末でクリニックFも6周年を迎えることになりますので、今日も集中力を切らさずに、頑張っていこうと思います。

さて、ブログ「新国際学会周遊記」は、先日滞在したボストンでの話に戻ります。

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ボストン初日は、ハーバードクラブでの会食となりました。

ハーバードクラブは、ハーバード大学関係者のみが使うことのできるラウンジです。

旗が綺麗ですね。

まずは、ビールで乾杯となりました。

このグラスにもハーバードクラブのマークがついています。

ついでにこちらのLANもハーバードクラブのメンバー用になっています。

「HCBostonMember」という表記が見えるでしょうか。

食事は、日曜日ということもあるのか、ビュッフェ形式でした。

レストランの内部はプライベートを重視した空間でしたね。

日曜日なので家族連れも多く、もしかしたら偉い人がいるかもしれないので写真は控えました。

落ち着いた雰囲気で、良いところでした。

 

 

 


■ASLMS 2013 in Boston⑬ 高周波RF機器の理論 ハーバードスクエアでのパフォーマー 

おはようございます。

今日4月23日(火)もクリニックFの診療日です。

ボストンから帰国後は、毎朝・毎晩悩みながら、新たな工学部の論文と、高周波(RF)治療についての教科書の分担執筆分に取り組んでいます。

モノポーラー機器のサーマクールが2002年にデビューしてからというもの、バイポーラーのシネロンelos (オーロラ、ポラリス)をはじめ、数多くの機器がデビューしました。

高周波は出力、インピーダンス、位相変化によって組織への深達度が変わるのですが、レーザー治療に対するロックスアンダソン教授の選択的光熱融解理論のような、生体に対するメカニズムについて詳細に記載した総論的な論文がないのです。

信頼できると思った論文から親論文を引いてみると、根拠が単なるホワイトペーパーにたどり着いたりしますので、僕自身はRF治療・・・特に理論に関して最初は懐疑的でした。

しかしながら、今回工学論文とRF原稿を二つ並行して書いていたことによって、RF治療自体を工学的に理解し直すことができて、ずいぶんと理解も深まりました。

高周波の基本は、真皮にいかに効率よくエネルギーを加えるかということにあります。

高周波加熱には、誘導加熱(電磁調理器の理論)と誘電加熱(電子レンジの理論)という方式がありますが、1MHzを超える周波数の場合誘電加熱が主になりますので、現存の医療機器はほぼすべてが誘電加熱ということになります。

生体に対する作用は、論文的には水素結合を熱破壊し、コラーゲン分子の3 重らせん分子構造を変化させることによって、コラーゲンに即時収縮をもたらす作用と、マイクロ熱損傷作用によって線維芽細胞の寿命をのばし、コラーゲン発現を向上・正常化(新たなコラーゲンの生成/再構築)させる二つの作用です。

コラーゲンの収縮は,特定の温度への到達に依存するのではなく,温度と加温時間を組み合わせることによって決定されることが報告されています。

例えば、目標温度を60〜65℃に設定した長い照射時間の施術と、85℃に目標温度を設定したミリ秒の効果は同様な結果を生むのです。

高周波RF機器は、使用される電極の数に応じて、ユニ(モノ)ポーラ(単極)、バイポーラ(双極)、又はマルチポーラー(多極)として分類されます。

さらに様式としてはフラクショナルRF、サブレイティブRF、フェーズコントロールRFがあり、

RFと何か別のエネルギーを組み合わせた機器としては、レーザー、光、マッサージ、吸引、超音波、パルス電磁場(PEMFs)、局所的電気刺激(DMA)などとの複合機があります。

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周波数別に分類すると、主な美容機器の周波数はそれぞれ

◇MFに属するもの

●インディバ 390-440kHz

●DEKAスマートサイドスクエア 480kHz

●シネロン社のフォトRF eマトリックス スマスアップ 1MHz

●エンディメドプロ 0.8MHz(深部) 1.37MHz(中深部) 2.45MHz(浅部)

◇HFに属するもの

●Exilis(+同軸超音波のもの) 3.2MHz

●サーマクール 6.78MHz

◇VHFに属するもの

●テノール 40.68MHz

…といった形に分かれます。

どのように効率よく熱を加えるかは各社の知恵の絞りどころで、企業秘密も多いです。

VHFに属するテノールなどは、電波の特徴が強くなりますので、対極板は必要ありませんが、それ以外は必要になります。

サーマクールなどは、

①不導体に対して誘電加熱をする

②一部組織のインピーダンスを低下させる

③選択して電流を流しやすくなった組織に電流を流しジュール熱を発生させる

④さらに加熱する

・・・という工夫をしているようです。

今月末までには論文も教科書もひと段落つきそうで、このまま5月を無事迎えることができれば、そこでようやく一息といったところです。

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4月の頭に出張したボストンの話に戻りましょう。

こちらはハーバード大学がある交差点で、ハーバードスクエアと言います。

何やらにぎやかなパフォーマーを見つけました。

日本の昔懐かしい“チンドン屋さん”を思い出しました。

よく見ると、ものすごく精密な仕組みで各種の楽器から音が出ています。

ハーバードの卒業生でしょうか(笑)?

 

 

 


■ASLMS 2013 in Boston⑫ ボストン開催のASLMS学会内覧

おはようございます。

今日4月19日はクリニックFの診療日です。

のどの掠れは5日目です。

今回は花粉症が影響しているのか、長引いていますね。

体調を整えなければ。

昨日は午前中に、お彼岸に行けずずっと気になっていたお墓参りに向かいました。

その後、工学部大学院に向かい、担当教授と来週の小さな発表のための打ち合わせ。

このところ連続して論文が通過したので、随分気が楽になりました。

工学博士号の主査をお願いしていた工学部教授も

「あの短期間にJJAPに通過したのであれば、それは評価できる」

とおっしゃってくださっている様です。それを伺って僕もほっとしてしまいました。

様々な方に支えていただいているので、一日でも早く結果を出さなければ・・・というのもありますから、結構自分で自分にプレッシャーをかけているところもあるのかもしれません。

まだ判定待ちの論文もありますし、今回の研究で判明した事実について、特許も確定させたいです。

もう少し忙しい日々が続きますね。

さて、「新国際学会周遊記」は先週のボストンはハイネス・コンベンションセンターで開催された米国レーザー医学会での話です。

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空港に到着し、着の身着のまま学会会場に。

さすがに疲れた顔しています(苦笑)。

学会展示を見ながらどのブースに寄るか考えます。

サーマクールとフラクセルのソルタメディカル社。

そしてシネロンキャンデラ社。

クリニックFでも大活躍の最新機器ePlusが展示されています。

サイトン社。仲良しのマーケッターのロバートラックと撮りました。

本年は、新しくセルライトに効く機器を開発したのだそうです。

同軸RF+超音波の痩身機器EXILISを販売しているBTLも最新機器 Vanquishを展示してデモ中でした。

先日サイノシュアによる買収が決まったパロマ社。

サイノシュアと隣合わせのブースがつくられていました。

一方のサイノシュア社は、エポックメイキングなピコ秒レーザー ピコシュアーがやはり特に人を集めていました。

このピコシュアーですが、価格は3000万円程度。

機器の安定感がまだ途上らしく、ボストンのサイノシュア本社を中心に、技術者が2時間以内に駆けつけられる地域に30台。

まずは導入した様です。

日本に来るのは少し時間がかかりそうですが、発表演題としては本当に沢山ありました。

今までとれにくかったタトゥーについては、より早く治療できるということ。思ったよりもダウンタイムが少ないこと。しかし、色素の大きさを考えると、通常のシミの治療には、ナノ秒で十分ではないかなどの検討もなされていました。

学会での話はもう少し続きます。


■ASLMS 2013 in Boston⑪ 2013年米国レーザー医学会での僕の発表演題その2 教科書の間違いにどう対処するか?

おはようございます。

今日は4月17日(水)。クリニックFの診療日です。

ボストンの爆弾テロ事件で、大好きなボストンの街と人々が大変なことになってしまい、本当に許せない気持ちと複雑な思いで一杯です。

亡くなった方々や重傷を負ってしまった方々、そのご家族・・・本当にテロという行為は卑劣です。

つい先週まで滞在していたので、ホテルのスタッフや給仕してくれたお店のスタッフ、友人たちなどの顔も浮かび・・・色々と考えてしまいます。

なんとなく眠れず今朝も早く起きました。

今日も声が掠れたままで診察にあたらなければいけないようですが、どうか引き続きご容赦ください。

※※※※※

現在分担加筆している美容皮膚科の教科書があります。

高周波(RF)治療について僕の担当の部分を昨日は書いていたのですが、過去の医学論文の引用で、ちょっと疑問に思うことから工学の教科書と工学論文を見開いてみたところ、高周波が通常医療の現場で使用される時に説明されている工学理論についての記載で、ひとつ間違いを見つけてしまいました。

ある事象について説明されている工学的な理論根拠が、この分野ではある理由から使用できないのです。

大元は、2000年初頭の米国の医学論文にありました。

医師の皆が工学に詳しい訳ではありませんので、おそらく代々孫引きの引用がなされていたのでしょう。

困りましたね。

これを書き換えるためには、現在のものの数倍分量も必要となってきますので、考え込んでしまいました。

まずは自分の指摘が正しいかどうか、数名の識者に聞いてみようと思います。

医学と工学は同じ理系ですが、想像以上に乖離があります。

医学と工学のまたがる分野では、いくつも似たようなことが実際にはあるのかも知れません。

今後の課題ですね。

さて、ブログ「新国際学会周遊記¥は、先週まで滞在していたボストンで開かれた米国レーザー医学会の発表についてお話します。

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2013年米国レーザー医学会(ASLMS)での僕の二つ目の発表は

High Temperature heat Generation With A Very Low Power Quasi-CW (Continuous Wave) Semiconductor Laser For Medical Use

医用利用できる新たな工学レーザーについての発表を工学部の教授と連名でさせて頂きました。

実はこれは2月にサンフランシスコで開催されたSPIE Photonics Westという工学系レーザー学会に出した演題が落ちた時のために予備で入れていた演題なのですが、晴れて二つとも演題通過となりましたので、嬉しかったです。

米国レーザー医学会では過去10年で、すでに13演題を通過させたことになります。

○レーザーピーリング(マックスピール)

○LED+トーニングによる肝斑治療

○フラクセルおよびサーマクール併用療法

○アレキサンドライトとNd:YAGのレーザートーニング比較

○マドンナリフト

○CO2フラクショナルレーザーの比較演題

○1927nm&1550nmのフラクセル3DUALに使用される二つのレーザーの比較演題

○2970nmのYSGGパール

○1440&1320nmのアファームマルチプレックスによる演題

○レーザー照射後に発生する活性酸素の同定

などなどを発表してきました。

よろしかったら僕の研究テーマのこちらをご参考ください。

思えばこの10年間で急激に進化したレーザー医療界。

時代時代で、エポックメイキングな演題を選んできたものです。

内容については工学的な内容になってしまいますのでここでは少し割愛しますが、ファーバーレーザーの先端部を加工して、アブレーションが可能なブロードな光をつくる機器について、工学的な解析を加えたものです。

こちらの発表は、既に一部の実験が医学論文や工学論文になっていますのでリプリントをお送りできます。

ご興味のある方はクリニックにご連絡くださいね。

 

 

 


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