TakahiroFujimoto.com

HOME MAIL
HOME PROFILE BOOKS MUSIC PAPERS CONFERENCES BLOG MAIL CLOSE

BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

BLOG|ブログ

肝斑治療薬「トランシーノ」

肝斑治療薬のトランシーノが爆発的に売れているようです。さすが、一流の製薬会社が作っているだけあって、トランシーノのWEBの肝斑の説明は素晴らしいですよ。

肝斑は紫外線や女性ホルモンの刺激によって、ケラチノサイトという肌を作る細胞から放出される「メラノサイト活性化因子」がメラノサイト(色素細胞)に作用し、メラニンの産生を促すために発症する・・・と考えられています。

トランシーノの主成分はトラネキサム酸です。今までも、トランサミンという薬が処方箋によって皮膚科医院では出されていたのですが、トラネキサム酸はもともと「止血剤」なのをご存知ですか?

では、なぜ「止血剤」が肝斑に効果を発揮するのか? これは次のブログで書いていきましょう。


肝斑はシミの一種なの?

肝斑に悩まれている方が最近増えたのでしょうか? 肝斑に関するご質問が本当に増えました。僕の専門分野のひとつでもありますから、こうした質問は嬉しくもあります。今週はすこし肝斑の話を書いてゆこうと思います。

肝斑は、シミの一種です。シミにも種類があり、肝斑の場合には、顔の両頬上部左右対称に発症するという特徴があります。目のまわりを避けて、目の下を縁取るように現れるケースがよく見られます。

シミの診断の際には、雀卵斑(ソバカス)や日光性黒子(老人性色素斑)、あるいは太田母斑などとの鑑別を行います。医師にとって特に肝斑と判別しにくいのは遅発性両側性太田母斑(対称性真皮メラノサイトーシス)で、肝斑の上にこれが重なっている場合もあります。

以前、ケミカルピーリングをしすぎて、反応性色素沈着症を起こした症例が、肝斑そっくりな臨床症状を呈していて驚いたことがあります。見た目ではっきりと判定できるのであれば良いのですが、医師の経験が必要ですね。

明日は肝斑に効く薬として爆発的に売れている、トランシーノについて書きます。


フィギュア

ベトナムのホテルで帰り際もらったベトナムの民族衣装をまとったフィギュア×3人。

けっこう可愛いのでは? と思って受付に置いているのですが、今日現在までこれに気付いてくれた患者さんはひとりもいない・・・。どころか、「クリスマスツリーは飾らないんですか?」と聞かれる。

誰かが気付いてくれるまで待とう。


寒い・・・

クリニックで着る白衣を今回のクリニックFでは、ケーシーにしました。写真で見ていただけるように、よく外科医が着ている短いセパレート型の白衣です。

「ケーシー」は「ベン・ケーシー」に由来しています。1961年から1966年まで、アメリカABCで放送された大ヒット医師ドラマですね。長袖型の白衣と違って、動きやすいし袖が気にならない。

しかしこのケーシーの弱点は、なんといっても寒いことですね・・・。

「風邪を引いた」「寒い」「体調が悪い」

とボヤく度に、長袖の白衣に替えたらどうかと言われています。


ナノラディエンスクリーム

今日は、クリニックFでも販売しているナノラディエンスクリームについてお話します。

このクリームはフラーレンとAPPSという二つの新しい化粧品素材を高濃度に配合した高機能性を持ついわゆる ”パワーコスメ” であるとともに、高級クリームの使用感の二つをあわせ持つ、究極のクリームなのです。テクスチャーはアイクリームに使用できるほどなめらかです。

フラーレンは三菱商事で販売されている、グラファイト(黒鉛)・ダイヤモンドに次ぐ第三の炭素の総称です。フラーレンを構成する原子は黒鉛中の炭素と同じ種類ですが、60個以上の炭素原子が強く結合して球状あるいは、チューブ状に閉じたネットワーク構造を形成しています。以前に上野の科学技術館に行った時に、撮った写真がありますので添付しますね。フラーレンの代表選手であるC60はちょうどサッカーボールと同じ形をした球形分子で、直径は約0.7ナノメートル(1ナノは10億分の1メートル)です。

1985年にクロトー博士により発見され、その功績はノーベル賞になりました。この物質は構造上、活性酸素を限りなく吸収できます。化粧品に入れると表皮内にとどまり、しみの元となる活性酸素を除去し続けてくれるのです。その理由は、この図にあるように、フラーレンがビタミンCとビタミンEという双方の構造を併せ持っているからです。

APPS(アプレシエ)は、2004年11月に昭和電工より発売された、シワに効く可能性のある高浸透型ビタミンCです。肌の真皮にあるコラーゲンの生成にはビタミンCが必要です。しかしながら、かつてのビタミンCでは、浸透性が悪く真皮まで到達しませんでした。さらにビタミンCは構造上、活性酸素二つにより破壊されてしまいます。本来シワに効くべき、肌の真皮まで届く前に、大切なビタミンCが破壊されてしまっていたのです。

この二つの薬剤を高濃度に配合することで、いわゆるシワに効く可能性のあるクリームを作ることが出来ました。そして、通常、高機能性のクリームは使用感が悪いことが多いのですが、大手化粧品会社の開発スタッフとともにチームを組み、使用感を重厚にしたクリームです。クリニックFではこのクリームを18900円で販売しています。


カテゴリー