TakahiroFujimoto.com

HOME MAIL
HOME PROFILE BOOKS MUSIC PAPERS CONFERENCES BLOG MAIL CLOSE

BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

BLOG|ブログ

ルートロニック社の機密

ルートロニック社が韓国株式市場で上場してから約一年たちました。ワークショップののちに久しぶりにその本社を訪ねてみました。写真は普段は写真を撮ることができない工場の中です。特別に写真を撮らせてもらいました(笑)。

背後には出荷直前のモザイクがたくさん並んでいます。その横は最新式のフラクショナルCO2レーザーでしょうか…。

いずれにせよ、この世界は発展が速いので、今後のトレンドを日本人医師として最も早く知り、それを患者さんに提供することをモットーにしている僕としては、こういった工場見学中にふと目に入れたちょっとした資料から、次の会社の展開を予想するのが好きなのです。

廊下の真ん中に、この赤い線が入っている部分が工場部門。これと同じ広さの新商品開発部門や、PR部門が別の棟の同じ階にあります。

前に来た時に比べると本当に大きな企業に成長したなと思います。ニュージャージーに支社をだして、アメリカでの販売は好調らしいので、今後が楽しみな会社ですね。


Dr.Jean Luc Levy

ソウル近郊で行われたルートロニック社主催のワークショップに参加しました。

Seoul

写真は僕と同じく海外から招待講演を受けたフランスのJean Luc Levy医師です。

僕も会員であるヨーロッパ皮膚科学会(EADV)や、ヨーロッパレーザー皮膚科学会(ESLD)の重要人物で、もしかしたらヨーロッパで三本の指に入る有名なレーザー専門医かもしれません。

 

米国レーザー学会(ASLMS)で必ずお会いするのでお互い顔はよく知っていたのですが、今回ソウルで初めてゆっくり話す機会を持つことができ、すっかり仲良くなりました。

2005年にポーランドで講演をした時にご挨拶した、ワルシャワのMalgorzata Niemojewska医師とも偶然再会して驚きました。わざわざポーランドからこの学会のために韓国まで来たのでしょうか。

医者の世界でも「美容レーザー」という、工学+光学+医学といった特殊な分野を選ぶ医師同士は、どの国の人間であってもなんとなく気があってしまうものです。

オタクの話に通訳いらず。

学生時代の友人とはまた違った友情を感じるんですよね。


ルートロニック社 ワークショップ

翌日はソウル近郊で行われたルートロニック社主催のワークショップに参加しました。

写真は昨日同じく海外から招待講演を受けたフランスのJean Luc Levy医師です。

僕も会員であるヨーロッパ皮膚科学会(EADV)や、ヨーロッパレーザー皮膚科学会(ESLD)の重要人物で、もしかしたらヨーロッパで三本の指に入る有名なレーザードクターかもしれません。米国レーザー学会(ASLMS)で必ずお会いするのでお互い顔はよく知っていたのですが、今回の韓国で初めてゆっくり話す機会を持て、すっかり仲良くなりました。

ワークショップはこんな雰囲気の中で行われました。国際色豊かでしたよ。

2005年にポーランドで講演をした時に挨拶した、ワルシャワのMalgorzata Niemojewska医師とも偶然再会して驚きました。わざわざポーランドからこの学会のために韓国まで来たのでしょうか。

医者の世界でも「美容レーザー」という、工学+光学+医学といった特殊な分野を選ぶ医師同士は、どの国の人間であってもなんとなく気があってしまうものです。オタクの話に通訳いらず。学生時代の友人とはまた違った友情を感じるんですよね。


肝斑のパネルディスカッション

ワークショップもう一つのテーマは「肝斑」についてでした。これも舞台に上がってディスカッションに加わりました。

肝斑はほんの数年前まで、レーザーを照射してはいけないというのが世界的な常識でしたが、ここ数年で、低出力のレーザーを数回照射するという方法が一般的になりました。

この動きには、僕が2005年に米国レーザー学会で発表した論文で、現在フジモトプロトコールと呼ばれている方法が元祖になっています。事実、ルートロニック社で用いられる肝斑治療用のQSヤグレーザーであるSpectraVRMのパンフレットの一番最初の症例写真は、今だに僕が学会で提示したものがT.FujimotoMDの名前入りで使われています。大変名誉なことで嬉しく思っています。

僕が最初に提示した方法を元に、現在は「表在性の肝斑」、「潜在性の肝斑」など種類の異なる肝斑に対してそれぞれ違ったプロトコールが独自に作られており、医師によってはレーザーによる肝斑の改善率は100%だと豪語する人もいました。平均的には70%ぐらいでしたが。

この時ディスカッションに加わった壇上の先生方は、ソウル大学や延世大学の皮膚科の教授、肝斑の研究を専門にしているAjou大学の教授などのアカデミックなバックグランドをもった人ばかりで、僕がこんなところに呼ばれて話してもよいのだろうかと戸惑いましたが、内容は非常に勉強になりました。


フラクショナルレーザーのパネルディスカッション

この学会では二つのパネルディスカッションがあり、僕は壇上でディスカッションに加わりました。ひとつは「フラクショナルレーザー」について。韓国ではルートロニック社のモザイクというフラクショナルレーザーが快進撃を続けており、他社との性能の違いの話になりました。

また、最新の論文では、フラクショナルレーザーを使用すると、正常組織の細胞が、そうでない組織の中に迷入するデータが出てきています。この性質を利用して、プロペシアなどに反応しない特に女性の「増毛」の施術に使用できそうだということが話題になりました。興味深いデータを持って発表された先生もおり、今後の発展が期待できました。


カテゴリー