今日は帰国日です。空港に行く前に急いで観光に行ってきました。ベトナムは仏教国なので寺院がたくさんあるとのこと。一度見ておきたかったのです。
ここは天后宮と呼ばれる1760年代に建てられたお寺です。廟の天井にかけられた、 いくつもの巨大なうずまき線香は、中国文化そのものですね。
僕もクリニックFの成功を祈願して、ひとつうずまきを買って捧げてきました。これが、いわゆる「鳥かご」ぐらい大きなものなのです。一週間ぐらい燃え続けるそうです。
深夜便で帰国して、明日朝から外来に出ます。
今日は帰国日です。空港に行く前に急いで観光に行ってきました。ベトナムは仏教国なので寺院がたくさんあるとのこと。一度見ておきたかったのです。
ここは天后宮と呼ばれる1760年代に建てられたお寺です。廟の天井にかけられた、 いくつもの巨大なうずまき線香は、中国文化そのものですね。
僕もクリニックFの成功を祈願して、ひとつうずまきを買って捧げてきました。これが、いわゆる「鳥かご」ぐらい大きなものなのです。一週間ぐらい燃え続けるそうです。
深夜便で帰国して、明日朝から外来に出ます。
講演は午前中に終わったのですが、午後にはベトナムのテレビ取材がありました。最新のアファームマルチプレックスというレーザー機械がベトナムにも導入されたので、日本の第一人者をからコメントをもらうという企画のようです。
昔あった「三時のあなた」のような、トーク番組だったのだと思います。
撮影風景はこんな感じでした。MCの女性が話すことに対して答えてくれ、と言われます。
僕に与えられた指示は、二つでした。MCが最初にふった質問に対して、約4分間でアファームの効果と理論について、そして適応疾患について(英語でいいので)話してほしい。その後、もう一回質問をふるので、アファームマルチプレックスは1440と1320ナノメーターの二つの波長が出るようになったが、その利点をわかりやすく説明してくれ、というものでした。
英語で良いならお安い御用だよと答えたのですが、実際に現場に入るとこれがまた、想像以上に大変でした。なにせ会見場で交わされる言語がすべてベトナム語。
たまに“レーザー”とか“アファーム”とか知った言葉が入るのですが、それ以外は「ナントカニャ ナントカニャ」としか聞こえない。
相槌ひとつ打てないし、そもそも、どの文章が質問なのかがわからない(笑)。MCさんが目配せをしてくれて、ここで答えれば良いのだなと気づいて、何とかアドリブで切り抜けましたが。いや~、良い体験をさせていただきました。放送時には僕の台詞には、字幕スーパーが入るそうです。放送されたらDVDで送ってくれるそうです。
ホーチミンのレーザー学会に初めて出席しました。ベトナムは美容、特にレーザーに関してはまだまだ発展途上でマイナーなデバイスなのでは?と思っていましたが、予想を遥かに上回る聴衆が集まり驚きました。百聞は一見にしかずですね。ベトナムの女性の正装は、アオザイと呼ばれるとても美しいもので、そういった女性が並ぶととても華やかな雰囲気になります。
今日の招待講演で、僕はアファームの話をしたのですが、アファームの適応症例(しわ、にきび肌、肌の入れ替え、スキンメンテナンス、肝斑)のうち、特に肝斑治療が注目を浴びました。このベトナムでは、女性の4割近くが肝斑に悩んでいるのだそうです。
肝斑は、レーザーで取れにくいしみと言われていますが、フラクセルは米国のFDAで肝斑治療の認証を受けました。実は同じ理論を持つアファームも現在申請中なのです。
古くはレーザーがしみをとる場合、レーザーのターゲットは皮下のメラニン色素でした。メラニンに反応する波長を選択して、選択的にしみを破壊することがセオリーだったのです。
ところが、フラクショナルリサーフェシングの登場により、旧来のレーザーの方法ではないメカニズムが考え出されたのです。それは、以下の2ステップです。
ステップ1 レーザーを点状に照射して、”しみ”をドット状に打ち抜く(熱凝固させる)。
ステップ2 肌に刺さった、剣山のような熱凝固部分を、ターンオーバーを促進させることで皮膚外に押し出す。
これは病変部が「しみ」「にきび跡」「老化した肌」であっても、同じです。一回あたりに反応するのは15%ぐらいですので、その部分の肌の新陳代謝が促進され、新しく生まれ変わるのです。
魅力的な施術ですよね。
まだまだ日本においても高額な、しかも最新のレーザーを選択するベトナム人がいるのです。ベトナム人の美に対する意識の高さも、大変なものだと感動しました。
僕は、今回がはじめてのベトナム訪問になります。今いるホーチミン市もベトナム戦争終結前はサイゴンと呼ばれていました。
ベトナム戦争は、75年にサイゴン陥落により終結しましたが、長い戦争と重なる戦費。アメリカ国民にとっても多くの疑問を投げかけたのでしょう。現実にベトナム戦争について語られたハリウッド映画がいかに多いことか。
思いついたものだけでも、68年の「グリーンベレー」70年代にはいると「ディアハンター」や、フランシスコッポラ監督の「地獄の黙示録」。80年代には「プラトーン」「ランボー」「グッドモーニングベトナム」「フルメタルジャケット」そして「7月4日に生まれて」などなど。僕は戦争映画があまり好きではなく、見てなかったつもりなのですが、思い返すと意外と見てました(笑)。
それぞれの映画について思い出があります。
「ディアハンター」は大学のときに見ましたが、悲しい旋律のテーマソングが今も忘れられませんね。
「グッドモーニングベトナム」も同じころ見ました。物語の終盤に、主人公が、「You say tomato(トマート) but we say tomato(トゥメイト)」といった台詞を、さらりと「お互い言葉がちがうしね」と訳した戸田奈津子さんには「なるほど!」と感動しました。
「地獄の黙示録」は、ワルキューレの騎行の音楽とともに、軍事ヘリコプターのアパッチが飛んでゆくところ。あんなカッコいい画像を見せられてしまうと、男はみな血の気が沸き立ちますよね。サーフィンが異常に好きな上官がいて、サーフィンはアメリカの文化なんだなと感じました。
「7月4日に生まれて」は、トムクルーズがベトナムの英雄のまだ若い退役軍人の役をやったのです。彼の役どころがアメリカ独立記念日の7月4日生まれの男。誇りを持った7月4日生まれのアメリカを信じていた男が、ベトナムで裏切られ、精神不安定になってゆく。トムがハンサムなだけではなくて、演技派の男優なんだなと感動しましたよ。
このベトナムのサイゴンが、戦後30年以上たって、人口1000万人以上の都市になったのかと感無量ですね。
今日の朝6時に起きて成田に向かい、ベトナム入りしました。成田からベトナム航空で6時間。 あっという間です。飛行機で熟睡したので、体調は良くなってきたのですが、のどはがらがらです。
明日はこちらのテレビの取材もあるそうですので、ちょっと声が心配です。
今回はクリニックFでもおなじみの、アファームマルチプレックスの招待講演を、このベトナムにしに来たのですが、フラクセルとあわせて、いわばフラクショナル・レーザー・リサーフェシングという、肌を入れ替えるレーザーがこのベトナムでもはやってきていることの証拠ですね。
フラクセルとアファーム、何台ベトナムにインストールされているの?と聞くと、フラクセルは二台、アファームは三台という答えが返ってきました。アファームやフラクセルといったら日本でも最新の高額な機械になります。このベトナムにもそんなにレーザー市場があるのかと、改めて驚きました。これは世界的な動きですね。
東南アジアに来ると、人々がバイクで移動する光景がよく見られます。クラクションと甲高い空冷エンジンの音とともに、俗に言うチキンレースに表現されるものです。日本や中国とはまた違う活気を感じます。