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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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韓国CCLMS学会 

韓国の学会からの講演依頼があり、この日曜日、月曜日で行ってきました。学会名はCCLMC(Conventional vs. Contemporary in Laser Medicine and Surgeruy)というのです。11月25日にソウルのCOEX International Hotel で開催されました。

CCLMSは初めて開催された学会でしたので、規模はそれほど大きくないのでは?と思っていたのですが、美容先進国・韓国だけあって、多くの国から出席者が集まりました。フランス、台湾、中国、オーストリラリア、デュバイ、レバノン、ドイツ・・・などなど。よくこんなに集まったものだと感心しました。

今回僕に与えていただいたお題は「フラクショナル・レーザーの最新情報を」ということでした。しかしこれが直前になって変更。久しぶりにルートロニック社(元マックスエンジニアリング社)「マックスピール」の話をすることになったのです。

突然の内容変更に準備時間が全くなく、どうしたものかと困りましたが、「火事場のバカ力」か?人間やる気になって集中すれば、何とかなるものですね(苦笑)。どうにか間に合わせることができました。


海外出張必需品

今日は韓国ソウルのレーザー学会に招待講演で呼ばれているので、早朝から移動します。

通常の医療の世界であれば、教科書に載っている治療法は10年前のもので、なんとかそれを応用しながら治療するということができるのですが、レーザーというハイテクで新しい分野を扱う以上、一刻一刻進歩する情報をいち早くキャッチするのが大切だと考えています。

そのためには、年間に、一回でも多く出張し、さまざまな医師たちと情報を交換し、それを日々の診療に生かすことができればと思っています。アメリカなどのレーザー先進国からは、新しい機器や、照射方法・使用方法の最新情報をもらうことができますし、ベトナムやタイ、台湾のような国からはホスピタリティーやアジアンスパの施術などの勉強ができます。海外出張では、常に多くの“気づき”と“学び”があります。

クリニックFは、いつ海外からの講演依頼が来ても、すぐ対応して移動することができるようにして、世界の最先端の医療を、リアルタイムに東京でご提案できるようにしているつもりです。

ここ数年間、年間10回以上海外に出ていますが、2007年も移動が多い年でした。

1月はタイ、3月韓国、4月インドネシア、4月香港、5月オーストリア、6月サンフランシスコ、7月再びタイ、8月ニューヨーク、9月ペルー、10月アルゼンチン、11月上海、11月ベトナム、そして今日もまた韓国。月一回以上の出国ですね。

ところで、頻繁に海外に旅行すると、お気に入りのグッズが出てきます。

僕は長い出張ですと、TUMIの革バックにラップトップコンピュータを入れて、手荷物として機内に持ち込みます。スーツケースは、ゼロハリバートンのアルミのものを長いこと使っています。セキュリティーのシール等も貼られて、かなり年季が入ってきました。ちょうど写真のような組み合わせで持つのです。

もうひとつお気に入りのグッズはBOSEのノイズキャンセリングヘッドフォンの「QuietComfort2」です。かなり前にカルフォルニアで偶然見つけて何となく買ってしまったのですが、このヘッドフォンは、イヤーカップ内に侵入してくるすべての音を内蔵の高性能マイクでモニターし、再生音と比較して騒音を識別。その騒音と逆位相の音波を送り出すことで音響的に騒音を打ち消します。周囲の重低音や高音の騒音を大幅に低減させるのです。長距離を乗ると、疲れがだいぶ違いますよ。最近はより小さなQuietComfort3が出たのですが、飛行機で寝るときに、耳がすっぽり入る大型の方がむしろ楽で、そのまま使っています。

機内の音楽もこれで聴けます。米軍や民間航空機のパイロット用ヘッドセットの開発で培ったノウハウを応用して開発された一品らしいです。


後楽寿司

クリニックFの入っているビルは、JR東京メトロ四ッ谷駅から皇居に向かって徒歩1分のところにありますが、そのビルの地下には、後楽寿司というもう30年近くやっている有名なお寿司屋さんがあります。

このお店のお勧めは、何といっても昼の一品料理。こんな豪華なちらし寿司が1000円均一価格なのです。

初めてこのビルに来た時、看板しか出ていない地下のお寿司屋さんに、何人もの人が入ってゆくのを見て、一度たずねたところ、そのにぎわいにびっくり。

もしもお昼時にクリニックにいらっしゃった方は、お勧めです。

僕は下まで下りて食べる時間がないときに、よく届けてもらっています(笑)。


ベトナムでクリニック訪問

早朝に日本に帰ってきて、そのままクリニックFに移動。深夜便はさすがに疲れますね。クリニックの外来の間にこのブログを書いています。

ベトナムの写真が残っているので、もう少しアップしておこうと思います。僕のような日本の医師が東南アジアに行くことは珍しいらしく、今回も最後の日には、何件ものクリニックを表敬訪問し、院長たちと写真を撮ってきました。個々の院長は待っているだけなのだと思いますが、僕は車に乗っての一日仕事です(笑)。

 

中には日本とほぼ同じようなサーマクール、フラクセル、オーロラ、ポラリスなどの最新レーザーを備えているところもあり、大変驚きました。

明日はまたソウルの学会の招待講演で、早朝出発します。今度はレーザーピーリングの話をしてきます。


ベトナムの歴史

中国の真南に位置する大陸の国、ベトナムの歩んできた歴史はまさに戦争の歴史です。この写真は、ベトナム戦争、南ベトナムのサイゴン陥落の時に攻め込まれた当時の大統領館です。今は博物館になっています。

べトナムの歴史は古くは紀元前1000年ごろ、現在いくつかの遺跡が残っています。北部ベトナムは、紀元前200年の漢の時代から唐が滅ぶまで約1000年間、中国の支配下に入ります。中部ベトナムは4世紀ごろからヒンズー教のチャンパ(林邑)が国を作り、独立国となりました。この王朝は15世紀まで永らえます。南部ベトナムのメコン川流域では、1世紀に扶南王国が起こり、6世紀にクメール族に滅ぼされるまで王政が続きました。

939年に呉王朝が出来て、北部ベトナムが中国支配から独立します。その後、前黎朝、李朝、陳朝などの短命の王朝が続きますが、1414年には再び中国の明に支配されてしまいます。1428年に後黎朝が興ったことで、ベトナムは中国支配から解放されますが、ほんの100年後には再び南北に分裂し、闘争を続けるようになります。

18世紀にに中部ベトナムに起こった阮朝が統一を図りますが、統一時にフランスの志願兵と宣教師の助力を仰いだため、後にはベトナムへのフランス進出を許すことになりました。

その後は皆さんもご存じとおり、ベトナムはフランス領インドシナという植民地になることを甘んじ、大東亜帝国の日本に占領され、第二次世界大戦後は再び南北に別れ、アメリカとソ連の代理戦争の場となるのです。

ベトナムが3000年以上の歴史を持ちながら、先人の文化を破壊して、次の文化が発達するので、古い文字や文化があまり残っていないのはとても残念なことだと思います。

日本の常識は、世界に全く通用しないといわれて久しいですが、天照大神の直系とされる天皇家の文化が2600年以上も続いていたといわれている日本は、ある意味、ほとんどの人がほぼ共通の価値観を持って生きていますし、言葉で説明しなくても相手がある程度察してくれてきたという、独自の価値観と文化を持った国民です。しかし、世界的にみると、このような状況は極めて稀で、日本人は本当に特殊な環境で純粋培養された民族なのだとあらためて感じました。

今回初めての訪問でしたが、ベトナムは戦後約30年。日本の高度成長期のような勢いを感じました。ベトナム人は、手先は器用ですし民芸品なども細工が素晴らしいです。勤勉な性格も相まって、数十年後にはアジアをリードする国に発達するのではないかという印象を強く受けました。


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