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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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ベイカーストリートへ

結局地下鉄に乗って、降り立ったのは、ベイカーストリート。

ベイカーストリート221B。シャーロック・ホームズです。

シャーロック・ホームズに出てきた架空の住所を本当に作ってしまうあたりが、この作品がいかにイギリス人に愛されているのかわかりますよね。

駅にもシャーロックの影が。

そして壁にも沢山のシャーロックが描かれていますね。

ディズニーランドのミッキーマウスみたい。

 

 


グレート・ギャツビー

今回のニース・ロンドン出張では、本を三冊持ってゆきました。

その内一冊は、ずっと前から読みたいと思っていた村上春樹(新訳)のグレートギャツビーです。

ビジネス本や学会誌は空いた時間に読めますが、小説はまとまった時間がないと駄目ですよね。海外出張にはもってこいです。

この本はフランシス・スコット・フィッツジェラルドの最高傑作ともいわれ、20世紀を代表する小説として、そして僕が敬愛する村上春樹が最も影響を受けた小説と公言する本。

あのランダムハウス社の一部門でもあるModern Library社が発表した20世紀のベスト小説で見事第二位を獲得しました。

Best 20th century novels

  1. Ulysses by James Joyce
  2. The Great Gatsby by F. Scott Fitzgerald
  3. A Portrait of the Artist as a Young Man by James Joyce
  4. Lolita by Vladimir Nabokov
  5. Brave New World by Aldous Huxley
  6. The Sound and the Fury by William Faulkner
  7. Catch-22 by Joseph Heller
  8. Darkness at Noon by Arthur Koestler
  9. Sons and Lovers by D. H. Lawrence
  10. The Grapes of Wrath by John Steinbeck

フィッツジェラルドの作品では去年ブラッドピットとケイト・ブランシェットが主演した「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」が話題になりましたよね。僕も飛行機の中で観ましたよ。

このThe Great Gatsby ですが今までも多くの翻訳本が出てきました。

「グレート・ギャツビー」小川高義訳
「華麗なるギャツビー」橋本福夫訳 大貫三郎訳
「偉大なるギャツビー」野崎孝訳
その他、訳者を出さない本もありますよね。

僕もニューヨークを舞台とするこの本が好きで、このうち何冊か翻訳を読んだ事もあるのですが、2006年に村上春樹が出した翻訳本は、

いつか記念すべき日に読もう

と、ヴィンテージワインのように、購入してからずっと読まずに寝かせていたのです。

今回も、この悲しい物語をじっくりと読ませていただきました。

この本の訳者あとがきには、村上春樹が30ページにもわたって彼の思い入れを書いているます。いかにこの小説を大切に考えているかがよく解ります。

翻訳は言わずもがな、間違いなく最高のクオリティですので、是非お読みください。

そろそろノーベル文学賞が発表されますね。

エルサレム文学賞のブログでも書きましたが、村上春樹が受賞してくれると良いのですけれどね。


ダブルデッカー

さて、ここまでは日曜日の午前中数時間を使って回った場所を御紹介してきましたが、そろそろお腹も空いてきました。

実はロンドンで

「ここにいつか行こう。行って昼食を食べ、ぬるいビールを飲もう。」

と決めていたパブがあります。

僕が大好きな名作にゆかりのあるパブです。

場所はトラファルガー・スクエアの程近く。

今回思いがけずその店に行くことができそうです。

しかし、その前に、もうひとつある場所に寄っておきたいんだよな・・・。

地下鉄で行こうか。バスで行こうか。

 


GMT

丘の上にあるグリニッジ天文台です。

ロンドン市内から適度に距離が離れて小高い丘になっているこの場所は、さぞかし天文観測に適していたのだと思いましたよ。

ここが世界の標準時間であるGMT(Greenwich Mean Time)を決定しているのです。

そしてこの巨大な円柱状の物体が向いている方向が、経度0度の経線。

経度0度は人為的に決められたものですが、なんだかこの場所を見ると不思議な気持ちがしますね。

中にはプラネタリウムもがあるのです。

20分ぐらいのショーを観ることができました。

地下には機械仕掛けの時計が沢山ある博物館がありました。

機械仕掛けの時計は、機械好きにはたまらない魅力があるのですよね。見入ってしまいましたよ。

天文台の中も隅々まで見学できました。

僕は初めてこの場所に来ましたが、お勧めスポットですよ。

 


グリニッジ天文台へ

ところで、このテムズ川下りをすると、最終着地はグリニッジ天文台になります。

終着の旧王立海軍学校が見えてきましたよ。

現在はトリニティ音楽大学という単科大学になっています。

この場所の隣には、世界最速を誇った帆船であるカティサーク号があるのですが、2007年火災にあってしまったのだとか。

残念ながらちょうど修復中で、見ることは叶いませんでした。

グリニッジのある辺りは、イギリスでも古い街並みが残っています。

市場もあります。

こんな街並みを歩きながら天文台を目指します。

グリニッジ天文台の周りは大きな公園になってい ます。

小高い丘を上がってゆくと、いよいよ天文台に近づきました。

トリニティ音楽大学が綺麗に見えます。

 


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