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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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ベルリンより

さて、ブログでは9月に訪れた5大陸レーザー医学会が開催されたフランス・ニースと、その後トランジットで一日過ごしたロンドンの出張記が続いていますが、僕自身は10月7日からドイツ・ベルリンに来ています。

EADV欧州皮膚科学会が開かれているのです。

こちらではしとしとと降りしきる雨、それから旧東ドイツ時代のものでしょうか、広すぎてなんとなく落ち着かない(ちょっと怖い)コンドミニアムのようなホテルに迎えられています(笑)。

学会のほうは、とても充実した内容で、大変勉強になっていますよ。

またしてもネット環境の欠しさに四苦八苦しています。15日・・・日本時間で16日の早朝に帰国しますので、また改めてご報告しますね。

 


ミレニアムブリッジ

日曜日でしたので、 ミレニアムブリッジは大盛況です。

この近代的な橋は、ロンドンの2000年記念に、ロンドン・アイとともに建てられた橋です。

最初の建設当時は歩行者が多いと橋が揺れすぎるため、再度補強のために約2年間も通行禁止だったんですよね。

でも、この橋ができたことによって、セントポールからテートモダンまで5分程度で移動できるようになりました。

橋の上からの景色も新旧のロンドンの街を眺めることが出来て楽しいのです。

渡りきった後に後ろを振り返るとセントポール大聖堂のドームが見えます。

圧巻ですよ。

 


St.Paul’s Cathedral

シャーロック気分を楽しんだ後は、地下鉄に乗ってセントポール大聖堂に移動しました。

ミレニアムブリッジをまだ歩いて渡ったことがなかったので、セントポール側から歩いて「テートモダン」に行ってみようかと思ったのです。

久しぶりに訪ねたのですが、やはりイギリス史上最大の建築家と言われているクリストファー・レンの設計した建物。どの部位から見ても絵になるんですよね。

17世紀に活躍したレンは、この大聖堂の地下にある納骨堂に埋葬されているのだそうです。

そういえば、皆さんは大聖堂と教会の違いをご存知ですか?

カソリックやプロテスタントは教区と呼ばれる宗教行政単位があり、その地区を司教が務めることになっています。

司教が治める教会が大聖堂というのです。

こちらのセントポール大聖堂はイギリス国教の大聖堂。

ロンドンにはウエストミンスター大聖堂(ウエストミンスター寺院とは違います)というカソリックの大聖堂もあります。

先ほど訪れたウエストミンスター寺院は「イギリス王室の教会」なのです。

中は荘厳ですよね。

セントポール大聖堂のファサード(建物の正面)はギリシャ・ローマ神殿風です。

2005年のロンドンで行われたEADV(ヨーロッパ皮膚科学会)に参加した時に、セントポールに来た時にはこのドームに登ったんですよね。

かなり長い階段を上った記憶があるのですが、ドームの外に出たときに一望できたロンドンの街並みは記憶に残っていますよ。

さて、この目の前のミレニアムブリッジを渡ってテートモダンに向かいます。

 


ザ シャーロックホームズ パブ

そうなんです。ロンドンでは昼食をパブでとることがけっこうあるのですが、

シャーロック・ホームズのパブがある

と聞いたことがあり、

一度そこで食べて(飲んで)みたいな

と思っていたのです。

たった一日のロンドンの休日に、それが思いがけず叶いそうです。

嬉しい。

ロンドン・アンダーグラウンド=チューブでチャリングクロスへ。トラファルガー広場の近くに、そのパブはあります。

たくさんの人が待っていました。

日本人と同じように、イギリス人は並んで待つ=QUEUEすることを、厭わない民族ですよね。フランス人やスペイン人が同じことをしていたら、よっぽどのことだな、と思うかもしれませんが(笑)。

念願の遅めの昼食を、ここで。

フィッシュ&チップスに、シェパーズパイ。イギリスならではのぬるいビール(笑)。その名も「シャーロック・ホームズ」は残念ながら売り切れとのことで、今回はABBOT ALE。

でも、ビールはちゃんとほどよく冷えていて、おいしかったですよ。

シャーロックゆかりの品々がたくさん展示してあります。

あー、来られて良かった。

シャーロック・ホームズ・パブ:http://www.sherlockholmespub.com/index.php

 


シャーロックホームズ博物館

ベイカーストリートには、シャーロックホームズ博物館があります。

この場所、何度かロンドンを訪れるたびに行ってみようと思っていたのですが、なかなか都合がつかず。

今回初めての訪問になりました。

二階に上がるとワトソン氏がにこやかに出迎えてくれました。

実際のワトソン氏もこんな感じだったんだろうなあ。

シャーロックグッズもたくさんありました。

シャーロックホームズの書斎

シャーロックの寝室

小説に出てくるシーンの蝋人形など。

シャーロックファンを楽しませてくれる小道具がたくさんありました。

写真も撮れるようになっています。

屋根裏には、旅行かばんもあったりで、細部まで作り込んであります。

ところで、シャーロックホームズの作者コナン・ドイルは、エジンバラの医学生だったのをご存知ですか?

彼はサウスシーという所で、医師としても開業しています。

8年間という開業期間の中で、やがて医学よりも文学に力を注ぐようになり、結果医師をやめ、文筆業で食べていく選択をするのです。

ちなみに、シャーロック・ホームズのモデルも、ジョセフ・ベル博士という医師です。

彼はアルコール性の肝硬変の患者に、

「胸の奥にあるウイスキーのボトルはなんだね?」

と尋ねるような、優れた洞察力を持つ人だったそうです。

コナン・ドイルはこの医師の筆記助手を暫く勤めており、彼からインスピレーションを得て、シャーロック・ホームズが誕生したと言われています。

シャーロックも医師という職業と関係が深いのですね。

さあ、これで満足。トラファルガーへ。

 


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