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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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米国レーザー専門医の更新シール

そういえば昨日クリニックFに届いた海外の郵便物の中に、米国レーザー医学会(ASLMS)2010年版の専門医証のシールがありました。

日本の専門医は5年間で更新しますが、米国の専門医資格は毎年更新です。毎年この季節になると、上の様な年が書かれたシールが送られて、学会医証に貼るのです。

僕も2006年にMEMBER(認定医)からFELLOW(専門医)に格上げされて登録されていますので、2010年で米国レーザー医学会のFELLOW更新は5年目となります。

米国で働いた経験のあるドクターや、アメリカで生活された方はもちろんご存知だと思いますが、米国の医学会の専門医は、常に最新知識の勉強と、それを証明する人脈が必要となります。

帰国後も資格を維持するのは非常に難しいのです。

大学病院に務める先生方で維持されている方もいらっしゃいますが、日本の開業医で帰国後何年も維持している医師はほとんどいないないはずです。

僕は、クリニックFにいらっしゃる患者さんには、常に世界で最先端のレーザー治療を保証したいと思ってクリニックを運営しています。

10年ほど前は、レーザー機器は、単にシミなどの色素に対して照射し、かさぶたをつくり、色彩的老化を治療するという施術に過ぎませんでした。

この分野は、現在の日本の保険診療でも治療が可能です。

しかし、実際に施術前後の写真を見比べてみると分かるのですが、顔のシミを一つ取ったとしても、その前後で他人が受ける印象は、実はあまり変わらないのです。

逆に、肌の「ハリ」や「つや」が変わってくると、その人の印象が明らかに変わるぐらい、若々しく綺麗になります。

僕は、クリニックFに来てくださった患者さんには、「シミ」も含めて、「たるみ」や「ハリ」や「つや」を変えて「肌質を入れ替える」治療をまずはお奨めしています。

これらの治療は、肌の若々しさのファクターのそれぞれの平均点を上げる治療、すなわち「肌の基礎工事」のレーザー治療と説明しているものです。

「肌に対する基礎工事の治療」を終えた後に、「肝斑」や「ニキビ痕」などの個別の治療を行っているのです。

アメリカではこの10年に、たるみをとり、シワをとり、レーザー照射により肌の細胞の一部を強制的に取り替えて、毛穴やニキビ痕を改善し、さらに肌を若々しいものに入れ替える。

といった機器が開発されました。

そして、この10年に開発された機器のうち、日本の保険診療範囲内で施術が可能なものはほとんどありません。

ここ10年。僕は米国、欧州の主要な国際学会にはスケジュールの許す限り全て参加するようにして情報を得てきました。

最新医学にアプローチするためには、国際学会に定期的に出席するというアカデミックなアプローチしかないからです。

最近は実際に米国企業でレーザーを開発している工学博士達に

「実際今どんなレーザーを開発しているの?」

みたいな質問も出来るようになりました。

最新医療は、情報と人脈が勝負ですよね。

中には、

「この情報はインサーダー取引になるから、この話を聞いたからって、うちの会社の株を買わないでくれよ(笑)」

みたいに前置きして情報を漏らしてくれる人もいます(笑)。

僕は海外の会社の数社と商品開発の契約を結び、臨床医師として実際にもレーザー機器の開発に関わっていますが、このあたりの「からくり」は、クリニックFの患者さんには初診の時に良くお話ししていますので、ご存知ですよね。

閑話休題

今年送られてきた専門医のシールですが、どこに貼りましょう。昨年からスペースが無いのです。

今度アメリカのクリニックに行ったら見てみよう。


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