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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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休診日の過ごし方

工学部大学院博士課程に通いだして、休診日の過ごし方が変わりました。

大学院の研究室に行くときもありますが、それ以外は多くの本を読んで知識の習得に努めています。

最近読み始めたのは、月間の業界紙であるOPTRONICSというこの雑誌です。

医学の世界でレーザーを使用した経験があっても、工学の世界からのレーザーへのアプローチは少し違います。

株式会社オプトロニクス社から発行されている雑誌なのですが、レーザー技術者や、大学工学部関係者が読むような光学雑誌です。

レーザーの応用方法が書かれていますが、これを読むと、医学に使われているレーザーは工学利用のものに比較すると、正直数段階遅れていますね。コストの問題があるのでしょう。

知らなかった知識が沢山あり、こんな技術を医療に応用できればいいのになあという発見ばかりで、知的好奇心を満たしてくれます。

より新しいレーザー機器や技術を、患者さんにより早く応用できればなあと思いますよ。

でも、たまには休診日を使ってゴルフやドライブに行くことも、ありますけどね(笑)。


神経ブロック注射と腰痛に効くレーザー

おはようございます。

朝の冷え込みに今日は早起きしてしまいました。

朝から気持ちいい青空。良いお天気になりそうですね。今日も一日診療で日中は外に出られないので、今のうちに良い空気を吸っておこうと思います(笑)。

季節柄もあって、最近クリニックFにレーザーを打ちにいらっしゃる患者さんからのご希望により、神経ブロック注射を打つ機会が増えてきました。

著書でも触れましたが、僕の専門は元々麻酔科なので、クリニックFの患者さんには痛みの治療についてもご相談に乗っています。ただ、今はまだキャパシティに限りのあるクリニックなので、既存の患者さん限定ですが・・。

四十肩やゴルフ肩、腰痛や首の痛み・・などは、注射でずいぶん楽になるのです。

ちなみにレーザーには腰痛、特に椎間板ヘルニア(腰椎や、頸椎椎間板へのレーザー照射)に効果を出せるものもあり、こちらも導入してほしいと患者さんからも関係企業からも言われているのですが、今はキャパの問題でちょっと難しいのです。

痛みに対するレーザー治療は、将来的には非常に魅力のあるレーザーの使用法の1つですし、自分の診療の興味対象にも近いので、導入に関心はあるのですけれどね。

今は院長室や廊下まで、アンチエイジングや美肌に関するレーザー/光治療器に占拠されているような状況ですから(苦笑)。

もうしばらくしたら、すこし広い場所に引っ越さなきゃいけなくなるかもしれませんね。


サイトン社新スタッフ来訪

先日、カルフォルニアよりサイトン社のスタッフがクリニックFにやってきました。

最近学会でよく話すようになったサイトン社の営業 ラーズと、アジアパシフィックの新マネージャーに就任した林さんです。

来訪の目的は、先日までテストさせていただいていたサイトンのレーザー機器。この機器のジュールの評価を聞きに来てくれたのです。

青山のイタリアンレストランで楽しく会食をさせていただきました。

サイトン社のエルビウムヤグを使用したフラクショナルレーザー「プロフラクショナルXC」ですが、機能やスキャニングシステムは予想通り素晴らしい出来でした。

一方、エルビウムヤグという波長を人間に使用してしまうと、どうしてもダウンタイムが長くなりますので、これを日本人の肌に使用すると逆に満足度が低下してしまうのではないかと思い、新しい波長の開発をお願いしました。

特にサイトンのシステムは、レーザー照射時における凝固層と蒸散層を独立して調整できますので、これを二つの違った波長を使用することで、対応できるようになれば素晴らしい機器になると思いましたので、提案したところ、考えてくれると言っていましたよ。

新しい波長が出たら、クリニックFでもぜひ導入したいですね。

また、「スキンタイト」というパルス光のIPLによるタイトニングのシステムも、使用させていただきました。

チカチカした閃光は気になりましたが、パルス光が、コラーゲンの増勢効果があるという論文も出ていますので、非常に魅力的な機器だと思いました。僕も体験してみましたが、照射された満足感はあり、こちらは早めに導入しても良いのではないかと思いました。

肌をタイトニングさせる高周波治療器は

「サーマクール」「テノール」などがあり、知名度を得ていますが

肌をタイトニングさせる光学治療機器は

●シネロン社 「ポラリス」 「リファーム」

●キュテラ社 「タイタン」

がメインでした。

サイトン社「スキンタイト」もこれらのラインナップに含まれ、知名度が上がっててくるのでしょうね。


米国紳士録

Marquis Who’s Who”ってご存知ですか?

米国の出版社による著名人の略歴を掲載した“米国紳士録年鑑”とでもいえばいいでしょうか。

掲載候補者は、世界各国の調査員によって、専門分野ごとに具体的な選択基準に基づいて選出され、掲載候補者本人の確認作業を得たのちに最終的に絞り込んで掲載されるのだそうです。

創刊はなんと1899年といいますから、すでに100年以上にわたって刊行されているのです。

医学及び医療 (Who’s Who in Medicine and Healthcare®) の分野では、世界各国から25,000人の名前が掲載されていますが、僕も米国レーザー医学会(ASLMS)の専門医を取得した2007年頃にオファーが来て、それ以来この年鑑に名前が載っています。

先週、クリニックにこのような透明のプレートが贈られてきました。

今年のバージョンにも掲載された記念ということで贈られたのですが、Takahiro Fujimoto, MD, PhD, MBAと載っていますね。

綺麗なのでクリニックの受付に飾ることにしました。

よろしかったらクリニックに来た時に、確認してみてくださいね。


僕の博士論文

博士号をとるために必要な「博士論文」。

正確に言えば、博士論文とは、博士の学位を得るために大学その他の学位授与機関に提出される学位請求論文、ということになります。

ちなみに博士号は甲種博士と乙種博士に分類されます。

甲種(課程博士)は大学院の博士課程を修了した人に

乙種(論文博士)は論文を提出して博士号審査機関で許可を得た人に

発行されます。

年末もみえてきた今日この頃。院長室の掃除を少しずつ始めようと、戸棚を整理していたら、僕の医学博士論文が出てきました。

「お、懐かしい・・・!」

と、久しぶりに読んでしまいましたよ。

大学院を修了した後、写真のように厚手の表紙をつけ、博士論文が印刷された冊子を、10部作りました。

大学でお世話になった主任教授と主査、3人の副査の先生方に1部づつ合計5部をお渡しした後、その他に2部を大学に提出します。

なぜ2部必要なのか、といえば、国内の博士論文は、国立国会図書館と、学位が授与された大学図書館で一冊ずつ所蔵されるためなのです。

以前は、博士論文は、国会図書館に行かないと読めないものでした。

ところが、今はインターネットで簡単に検索できるのを御存知ですか?

学術研究データーベースなどのページで、たとえば「藤本幸弘」など、人名を検索するとこんな風に出てきます。

どんな内容の博士論文を書いたのか、どんな分野で、いつ、どこの大学で博士号を取得したか・・・など、すぐにわかるのです。

本当に便利な世の中になったものです(笑)。


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