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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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Hanako

今日の東京は朝から雨が続き、なかなかやみませんね。

クリニックではチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲やブラームスの交響曲など聴きながら、診療を行っています。

さて、今週マガジンハウスから発売されるHanakoでクリニックFを御紹介いただきました。

来週は、サイバーエージェントさんがとある企画をもってお見えになるそうですが、こちらはまた御報告させていただきますね。

明日は、高知出張。実は高知は初めて。こちらもまた別途御報告します。

さあ、クリニックの方はもう終盤戦です。もうひとふんばりです。

 

 


CLEO:2011 ボルチモア④ Plenary Sessionos

今日も四谷で朝から診療をしていますが、ブログ上では先週訪れたアメリカ・ボルチモアでの学会報告に戻りたいと思います。

しばしお付き合い下さい。

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CLEO初日の夜には、学会を代表するプレナリーセッション(総会)がありました。

このセッションで、非常に興味深く聴いたのは、MITのJames G. Fujimoto教授の講演でした。

偶然にも僕と同じ苗字ですが、残念ながら親戚ではありません(笑)。

Fujimoto博士はOptical Coherence Tomography (OCT)という技術の開発者の一人です。

フジモト博士は、1991年にマサチューセッツ工科大学で、光の干渉性(コヒーレンス)を利用して、物体内部のようすを撮像する技術を提案しました。

この技術あるいは得られた断層像のことを、「 OCT(Optical Coherence Tomography)」とよびます。

光源より放出された多くの波長を含んだ白色光が、上図のようにスプリッターによって試料に向かう光と可動ミラーに向かう2つの光に分けられます。

試料内部の色々なところで光は反射され、カプラに戻って来るのですが、このとき、ちょうど可動ミラーの位置が、反射した光と同じ場合には、互いに戻ってきた光はカプラで再び出会うことになり、ここで干渉が起こります。

しかし、距離が異なるところではね返ってきた光同士は、カプラで出会えず、干渉を起こしません。

いわば、超音波エコーを、光の性質を利用して行う技術なのです。

たとえばこの画像は網膜の中心窩ですが、中心窩のへこみはもちろんのこと、網脈血管までが見事に表出されていますよね。

Figure courtesy of W. Drexler, Medical University, Vienna, Austria, 2005

この方法は放射線などではなく、光を用いるため、非侵襲的に組織内部を調べることができます。特に眼科の分野にいちはやく取り入れられ、現在は心臓血管内科に応用されているのです。


診療再開しています。

今日から診療を再開しています。

今日はかなりばたばたしていますが、今週は明日以降御予約を取っていただける枠も設けてありますので、初めての方、再診の方、御用命のある方はクリニックまで御連絡下さい。

特に、しばらくいらしていない方は、梅雨に入る前にレーザーメンテナンスを一度しておくと良いと思いますから、ご予定調整してお越しくださいね。

朝からフラクセルとサーマクールの照射が続いていますが、今日からまたよろしくお願い致します!


無事にボルチモアより帰国しました

本日シカゴ経由でボルチモアで開催された工学系レーザー学会CLEO:2011より無事に帰国しました。

学会開催日に合わせて連休中、長いお休みを頂いてしまい申し訳ありませんでしたが、金曜日土曜日の予約受付中に、明日から再開予定の診療の、多くのご予約を頂いたようで、とてもありがたく思います。

6年間の医学部のカリキュラムでは、1秒もレーザーに関する講義は無かったように記憶するのですが、特にこのDecade(10年間)に、医学でも工学でもレーザー技術に大きな進歩がありました。

世界の人類の努力によって積み上げられてきたで得られた叡智ですが、現在文献や教科書で読めることは、全て「過去」のことです。

進歩が最も著しい分野であるレーザー光技術を用いた医療(Photo Medicine)を専門として選択した以上、「現在」の知識を得るためには、やはり世界の学会には常に出席しなければならないと思っています。

数々の学会参加によって得られた最新の知見を、クリニックFの患者さんに対して、日々の臨床に生かせるように、また頑張ってゆきたいと思います。

明日から診療を再開いたしますので、またよろしくお願いいたします。

学会開催期間中のブログもまたこの新国際学会周遊記で上げてゆくようにしますね。


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