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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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■中国・北京出張 2012冬③帰国しました

おはようございます。

今日12月5日(水)はクリニックFの診療日です。

昨晩遅く、中国は北京より帰国しました。

僕の滞在中、北京は最高気温がマイナスの極寒。

6月に東アジア皮膚科学会で渡航した時には日中友好40周年の和やかな雰囲気だったのですが、その後尖閣諸島問題が持ち上がり、非常に厳しい側面もありましたね。

上海と違って北京では大きな事件にはならなかったようですが、北京に駐在している方々によると、やはり日本に帰国を考える人も多いとのことです。

今回の北京出張の目的はビジネスミーティング。

政府の高官と会食をしてきました。

中国政府のお金でこの通り、豪華な食事を頂いたのですが(笑)

こちらでは、政府高官の写真を撮るのは禁止されているのだそうです。

中国らしいですよね。

というわけで、残念ながら集合写真はなしでした。

そういえばちょっと話題になったのですが、中国の歴代主席がほぼ全員理系であること、その理由は何故だかご存知ですか?

理系は、理に適ったことであれば疑問を持たずに納得するので、ある意味洗脳がしやすいからなのだそうです。

確かに一理ありますね。

空いた時間に故宮を見下ろせる景山公園に行ってきました。

一度この故宮をきれいに写真に収めたいと思いながら、なかなかうまくいきません。

この日は晴天だったのですが、逆光でまたしても残念な結果となりました。

写真でわかるでしょうか? この通り、故宮の周りの池はすべて凍りついています。

故宮の建物が逆さ富士のように湖面に映っていますね。

綺麗でした。

 


■中国・北京出張 2012冬②北京に着きました 湖広会館

おはようございます。

現在中国は北京にいます。

昨日の北京は霧。さらに気温も2度ぐらい。

東京に比べると、極寒ですね。

ミーティングを終えた後、京劇を観劇することができました。

湖広会館という、世界10大木造建築物にも上げられる劇場でした。

中国はFacebookもみる事が出来ず、ブログも大きなファイルを上げる事が出来ませんので、また帰国したら写真をアップしますね。

 


■中国・北京出張 2012冬①今年二回目の北京へ

北京出張のため羽田空港にいます。

朝7時に空港につかなければならなかったので、今朝は朝日を観ることができました。

今年は2度目の北京。

前回は6月の東アジア皮膚科学会の発表のためでしたが、今回はビジネスミーティングです。

この半年の間に尖閣諸島の問題が持ち上がり、日中関係は悪化しましたが、一方で今年は日中国交樹立の40周年の記念すべき年でもありますよね。

思えば、古来日本には「三国一の」という表現がありました。

ちなみに、義経記にも「三国一の剛の者と言はれしぞかし」という表現があります。

これは天竺(インド)、唐土(中国)、日本の三国を指していて、この「三国一」が「世界一」を意味する比喩でした。

鎖国を選択していた江戸末期まで、日本の概念には世界には三か国しか無かったのですよね。

中国が今後日本のパートナーとなるのか。それとも急速に高齢化が始まる中国ではなく、インドネシアやタイ、ベトナムなどのアジア諸国がパートナーになるのか、今後の動向を見据えてゆかなければいけない局面だと政治的には言われています。

しかしながら歴史を鑑みると、19世紀から始まった国家主導の概念は、今世紀末には消えてゆくのではないでしょうか?

国家成立の「3要素」は、領土、国民、主権です。

第二次世界大戦後の一極スーパーパワーであったアメリカの経済的脱落。

200以上に分裂してしまった国家と経済地域。

いまや、国家を超えてインターネットにより、個人の才能や、企業の資本が直接結びついてしまう時代です。

国家の軍隊と政治力によって領土、国民、主権が守られる事が国家の意義であったと思うのですが、国境の概念が緩くなり、自由に行き来が出来るようになると、価値観が多様化します。

国に縛られるよりも、より自由にして、国籍も選択したいという考えを持つ人も増えてきますよね。

今世紀の先進国の課題は、脱国家に対してどう対処するか?

という事になるのではないでしょうか。

思うことをちょっと綴ってしまいましたが、それでは時間も来ましたので北京に行ってきます。

 


■イタリア出張2012秋⑭ ピロッタ宮殿 ファルネーゼ劇場 パルマ国立美術館 ダヴィンチ「ほつれ髪の女」 

パルマの街は、青銅器時代にも存在していたようです。

歴史上に名前が挙がるのは、紀元前183年。古代ローマ帝国の植民地として建設されたということ。

中世に入ると、パルマはローマと北ヨーロッパをつなぐフランチジェナ街道の重要な宿場となりました。

14世紀から15世紀にかけて、パルマは教皇領としてイタリア戦争の主戦場になった歴史もありますが、1545年、当時の教皇でファルネーゼ家出身のパウルス3世はパルマを教皇領から分離させ、自身の庶子であるピエール・ルイージに公国としてパルマを与えました。

パルマは公国の首都としてルネッサンスの花を開いたのです。

この領主ファルネーゼの居城となったのがこちらピロッタ宮殿。

雨が降ってしまったのが残念でした。

こちらの城の中にあるのが、ヨーロッパ最古の劇場の一つとして名高いファルネーゼ劇場(Teatro Farnese)です。

現在は博物館となっています。

1618年から1619年、ジョヴァン・バッティスタ・アレオッティが建設。

全体が木造でした。残念ながら1944年3月の空襲によって消失しました。

こちらは1956年から1960年にかけ再建されたものだそうです。

横にはパルマ国立美術館があります。

世界に10数点しか存在しないとされるダビンチの絵画の中の一つ、「ほつれ髪の女」
が展示してあるのですよね。

こちら、2012年の3月から6月にかけて日本に貸し出されたのでご存知の方もいらっしゃるはず。

日本と違ってこちらの方は、あたりにほとんど人がいません。

絵に対面し時間をかけて鑑賞させてもらいました。

 


■イタリア出張2012秋⑬ パルマ 憧れのテアトロレージョ ヴェルディ・フェスティバル

おはようございます。

12月1日土曜日。今日もクリニックFの診療日です。

いよいよ師走に突入しましたね。

今月は僕も忘年会で、出張や大学院の日以外は毎日のように夜の予定が埋まっています。体調管理に気をつけないといけませんね。

そして、明日から3日間、中国・北京で行われるビジネスミーティングに参加してきます。

零下の場所もあるとのことですので、防寒具をもって渡航しようと思います。

帰国は火曜日夜。月曜日・火曜日とお休みをいただき、僕の外来は水曜日からとなります。

スタッフは出勤していますので、ご質問やご予約がありましたらまたクリニックFまでお電話(03-3221-6461)をいただければと思います。

さて、ブログ「新国際学会周遊記」は引き続き先月滞在したイタリアのお話。

今日はパルマです。

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パルマでまず行きたかったのは、テアトロレージョ(レージョ歌劇場)でした。

1821年から1829年にかけてニコラ・ベットリが建設を手がけ、新古典主義建築のファサードで知られるテアトロレージョ。

10月にヴェルディ・フェスティバルを開催することでも有名な歌劇場です。

僕が行った時期は、ちょうど今年のフェスティバル公演が終わったところ。

「イル・トロヴァトーレ」と「シチリアの夕べの祈り」が演奏されたのです。

大きな看板がありました。

オペラ界における来年2013年の大きなトピックは、やはり生誕200周年を迎えるヴェルディとワーグナーでしょう。

ウェルディとワーグナー。

このイタリアとドイツを代表する二人の作曲家。

二人の生年が同じ年だということはこのブログでも触れたことがありますよね。

このようにVerdieとWagnerの頭文字のVとWを入れ替えリンクさせた広告が出ていました。

よくもこんなにセンスの良いことを思いつくなあと、感心しましたよ。

WとVの発音はとても似ていますし、視覚的にも素晴らしい広告ですね。

僕が滞在した日に公演はなかったのですが、内部を見学できるツアーに参加してきました。

こちらが劇場の入口。

劇場に入るとこのような感じ。

細部の作りも精巧ですよね。

同じ見学者のイタリアのおじさんたち。

素晴らしいステージを前に皆でオペラ談義です。

 

美しい劇場ですね。


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