やはり聴衆の心を掴む鮮烈デビューだったもよう。
これは聴きに行きたかった。
耳の肥えたニューヨークの聴衆は、真央君の演奏にさぞかし驚く事でしょうね。
翌日のニューヨークでの論評が楽しみです。
とうとう、もっともチケットが取りにくいアーティストに選ばれた藤田真央くん。
一度でもあの生演奏を聴けば忽ち虜になってしまいます。
まだまだ全く無名の頃から、彼の演奏は桁が違うと注目していただけに、今の世界的な活躍を目を細めてみてしまいます。
日本人の誇りですね。
「もっともチケットがとりにくいアーティスト」クラシック界の名門レーベルから世界デビュー 日本の若き才能、藤田真央のピアノが凄い!
日曜日はNHKホールへ。
陶芸の河村先生ご夫妻が予約されていたN響の定期公演だったのですが、プログラムをみるととても良い選曲。
ブラームス/ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 作品83
ベートーヴェン/交響曲 第4番 変ロ長調 作品60
前日にチケットもまだ取れましたので、お二人に合流して聴きに行ってきました。
ブラームスのピアノコンチェルトは交響曲に近い約50分の大曲で、ピアノも技術と音量が必要です。特に第二番は大好きなのですが、なかなか演奏はされないのです。
またベートーヴェンの交響曲の第4番はとても美しい旋律のよく纏まった曲なのですが、3番英雄、5番運命というまさに大曲に囲まれて、小交響曲と言われてしまう、あまり目立たない曲なのです。僕が高校生の時に買ったジョージセルの中古のLPでは、4番8番のカップリングでした。どちらの小交響曲も良く聴きましたよ。
ロシアの指揮者トゥガン・ソヒエフ。1977年生まれのまだ40代の指揮者でしたが、ヴァレリーゲルギエフのマリインスキーロシア正統派の流れを汲む、良い指揮者だなあと思いました。
ピアニストのハオチェン・チャンは1990年に上海生まれ。2009年、第13回ヴァン・クライバーン国際コンクールで辻井伸行とともに第1位を得て、同コンクール史上の最年少優勝者となった事でも知られています。21世紀に入ってから、天才的な表現技術を持ったピアニストが何人も出てきましたが、ハオチェンもその1人ですよね。
考えてみればN響はこの30年ぐらい機会あるごとに聴いていますが、クオリティが上がりましたよね。ベルリンフィルやウィーンフィルに匹敵するでしょうね。
世界的な指揮者が何人も常任されていますが、客員指揮者が振っても、N響の軸みたいなものが際立って出ている様に思います。楽団として良いものが蓄積されているのでしょうね。
どちらの楽曲も素晴らしい演奏で、この日も楽しめました。
コンサート終了時に日本も凄く良くなったなあという事が二つありました。
一つは、公演後の写真とSNSアップが主催者側の意向で可能になったこと。海外では当たり前ですが、宣伝効果もあるのに、なぜやらないのか不思議でした。昨年末に劇団四季でも公演後の写真が可になっていましたので、良い流れですね。
もう一点は、コンサート後の時間差退出のアナウンスが無くなったこと。マスクをして黙って速やかに会場を出れば、満員電車よりも安全な事は確実です。しかも万が一会場内に感染者がいた場合に、飛沫は漂いますので、演奏が終わってリラックスした状態で会場に長く残された方はよりリスクが上ががる。火事を想定すれば分かる通り、マクロでみたら、会場に押し込められた集団の方が密なんです。閉鎖空間からは集団は一刻も早く退出させた方が良いですよね。今でもどこかの航空会社でも強制されていますが、全く意味を履き違えた愚行ですので、一刻も早く辞めて欲しいものですよね。笑
音楽家の方方、教えてください。
先だって、海外の音楽系の投稿でこの写真が絶賛を浴びていたんですが、何人かの音大出身者に聞いたのですが、僕は演奏家じゃ無いので、このニュアンスの違いがよく分からないのです。
ドのシャープとレのフラットは同じ音を示しますが、レのフラットで示した方が長調っぽくみえるとか、何か理屈があるんでしょうか?
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藤本 幸弘、 前田 拓摩
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