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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

カテゴリー:Thermageサーマクール

首のしわに効くレーザー

今日は朝から婦人画報の取材がありました。テーマは首のしわについて。

いくら顔を美しくメンテナンスしても、首と手を見れば女性の年齢は一目瞭然だといわれています。化粧品業界でも一緒だと思いますが、美容医療の世界でも首と手のアンチエイジングは長年のテーマであり、至難の業でした。それが最近になって首のしわの改善を期待できるレーザーが登場しているのです。

今年ボストンで行われた米国レーザー学会(ALMSM)では、首のしわがポラリスやギャラクシーによって改善するという報告がありましたが、僕自身は第一選択としてなによりもサーマクールを挙げたいと思います。婦人画報の取材ではサーマクールを使って受けました。

レーザーというものは、同じ器械でも照射の仕方ひとつで効果は全く異なってくるものです。サーマクールは、その典型的な器械のひとつで、ここ数年の学会で照射の仕方がどんどん変化しています。

僕は医者として、そして研究者として諸外国の学会に参加し、常にアップ・トゥ・デイトの情報を掴む意義は大きく二つあると思っているのですが、

ひとつは数年後の新型レーザーのプロトタイプの研究発表を聞けること。これで数年後のレーザーの進化のトレンドが読めます。

もうひとつは、既存のレーザーを用いて、より効果的な照射方法を検討することです。まったく同じ名前のレーザーでも照射方法の違いで、効果は大きく変わってくるのです。

ちなみにサーマクールの施術方法は下記のように変わってきました。

2003年 アトランタ開催の米国レーザー学会(ASLMS)

サーマクール・デビュー 全顔ハイパワー照射法が奨励されました。

2004年 ダラス開催の米国レーザー学会(ASLMS)

ルイスエスパーザー医師によるアンカリングメソッド法の発表。痛みの少ない照射法が検討されました。

2005年 オーランド開催の米国レーザー学会(ASLMS)

全顔マルチプルパスおよびベクトル法の発表。アンカリングメソッドを生かして、患者さん個々に合わせた、テーラーメードの照射法が検討されました。

2006年 ボストン開催の米国レーザー学会(ASLMS)

照射面積3cm2 従来の三倍の面積のビックチップ
照射面積0.25cm2 のまぶた専用スモールチップ
2つのチップの登場により、顔だけではなくて、ボディーに対しても効果的な治療法が検討されました。

医者も日々勉強ですね。こうして仕入れた情報や技術こそが僕が医者として患者さんに提供できる財産なのだなと、最近つくづく実感しています。来年の発表が今から楽しみです。


サーマクールのボディへの応用セッション

画期的なメスを使わないフェイスリフトとして3年前にデビューしたサーマクールですが、今年は3cmチップが発売されたことから、ボディーへの応用を適応されるようになりました。夜のセッションに参加できたので、報告します。

サーメージの講演には、多くの有名な先生方が世界中から招待されていました。

最後の演者はおなじみのロバートワイスです。非常に活気のある会になりました。

FDA認可によると、サーマクールは唯一のメスを使わない組織をタイトニングさせる機械です。これをボディーで応用を始めたのが、今回のセッションの意図です。

痩せるための機械は、今までは運動し、食事制限し、リポサクション(脂肪吸引)するしかありませんでした。サーマクールはそのたるんでしまった皮膚を引き締めるために第三の選択枝として考えられないかということです。

60歳女性の症例写真です。結構効いている様に見えますが、皆さん、どうおもいますか??


たるみを引き上げる「秘策」

今日はクリニックの治療方針について、技術スタッフとディスカッションをしました。テーマは、サーマクールというRF機器について。たるみを引き上げる機器として、美容医療界では有名なものです。この機器が出来たばかりの頃は扱いが何かと難しく、使いこなせず苦労した医師も多かったと聞いていますが、僕は以前からこの機器が好きで割と得意としています。

特にチップが大きくなってからはサーマクールにつきものの痛みが軽減され、効果と安全性も劇的に上がり、クライアントに自信を持って薦められるようになりました。ただ、このサーマクールにはひとつ難があって、効果を実感できるのにすこし時間がかかるのです。

一般的には施術をしてから4ヵ月後に一番効果がわかると言われています。RFには施術中多少痛みがつきものですから、痛い思いをして、お金を払って、でも効果がわかるのは4ヵ月後・・・それじゃあ、患者さんもあまりおもしろくないだろうな、できれば施術後すぐに効果=ハリを実感できるほうがいいだろうな・・・と、思ってあれこれ試行錯誤を繰り返してきました。

医療はサービス業。この仕事をしていて一番嬉しいときは、やっぱり「来て良かった!」とお客さんに喜んでもらえたときです。そのためにも、「藤本先生のクリニックはやっぱり違う!」と、患者さんに思ってもらえるようなサービスを提供したいな、と思っています。

現場スタッフ同士で話をすると、医師・看護師・ビューティセラピスト・・・とそれぞれ立場は違うだけに、患者さんを見る目線や気になる箇所も違って非常に有意義なディスカッションができます。今日は僕がずいぶん前に提案し実績を上げている方法に、ナースやビューティ・セラピストからの提案も加わって、効果を実感できつつ、痛みも最小限に抑える・・という画期的ですばらしい秘策が出来上がりました。

内容は・・・それは「秘策」なので、ここで明かすわけにもいきませんので、お知りになりたい方は、ぜひ クリニックF までいらしてください(笑)。


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