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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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Chou Chou のアンチエイジングセミナー

6月6日の19時からニューオータニで開かれた、Chou Chouのアンチエイジングセミナーで講演と、KITERUのくどーみやこさんとの対談をしてきました。

お題は 『メディカル・スパの時代が来た! レーザー最新情報もあります』 というもので、前半10分でメディカルスパという施設の存在を説明し、後半で20代の今からできる、レーザーを含む美容医療についてのお話をしました。

日本は西洋医学重視の下、医療が進んできましたが、世界には西洋医学とは違った面から健康についてアプローチするセラピーがあるのです。メディカルスパは、アメリカを中心に広がりはじめた、治療の場である「病院」と癒しの場である「スパ」を融合させた全く新しい施設なのです。

ドクター、管理栄養士、セラピスト、ナース、エステティシャンが常駐し、それぞれの得意分野を生かしながらクライアントの悩みをメディカルなアプローチとホリスティックなアプローチ両方から捉え、解消・解決していけることが一番の特徴です。

普通の病院で出来なくて メディカル・スパで出来ることですが、

ビューティードックがあります。

まずは、
問診表であなたの体の状態や生活習慣について
細かく伺ったあと、検査をします。

検査の内容は
血液検査・尿検査・体組成計による身体バランスのチェック
です。

3週間後
検査とチェックでわかることは・・・

以前のブログにも述べたように、66項目の検査データが分かるのですが、このデータを下に、

まず管理栄養士さんの立場から

前記項目に関するアドバイス・食事指導・生活指導を行って

今採ってるサプリメントは適切かどうか?
不必要なサプリメントに無駄なお金を使ってませんか?
不要なダイエットに気を使いすぎて、必要な食べ物を取り忘れていませんか? ちゃんとお肉も食べなきゃだめですよ。

体脂肪が少なすぎると、エストロゲン(女性ホルモン)の分泌が十分できず、肌のハリ・ツヤがなくなってしまうんですよ。
不妊の原因にもなりかねますよ。

貧血や片頭痛の原因が、こんなところに隠されてるの知ってますか?コンビニのお弁当いっぱい食べてるでしょ!?

なんて、アドバイスが受けられるのです。

次にセラピストさんから

*毛穴の黒ずみとコメドが気になりますね。
胃経や膵臓の弱まりが考えられるかもしれません。

*皮膚がかなり乾燥してるのにニキビができてますね。
卵とかチーズとかエビとかカニとか好きで
よく食べてるんじゃないですか?
肺経や大腸経、内分泌系で言うと甲状腺や副甲状腺
に弱まりが考えられるかもしれません。

*くすみや皮膚の色むら、弾力の欠如が気になりますね。
肝経や副腎の弱まりが考えられますから、あまり我慢や
怒りを溜め込んだりしてはだめですよ。

あなたの症状を緩和する精油を選んでブレンドしてあげましょう。
マッサージの仕方や、お勧めのセラピーもご案内しますね。

といったアドバイスを受け、最後にドクターから

*今お体の状態がどういった状態にあるか、
何が必要で何が必要でないか、正確に理解できましたか?

*シワやたるみをレーザーでいくら解消しても、女性ホルモンや脂肪が足りなければ、根本治療にはなりません。

*大人のニキビには、婦人科系の疾患が隠されている場合もあります。

*むくみやクマは腎機能が、くすみは肝機能が正常でないと根本治療は出来ません。

といった西洋医学的な見地からのアドバイスを受けられるのです。

各々違った専門家の立場から、皆さんの健康についてのアドバイスが出来るのです。こういった施設は今まで日本にはありませんでした。

長くなってしまったのでその2に 続く


ACT4のアンチエイジングセミナー

3日土曜日は、ACT4主催のアンチエイジングセミナーがホテルニューオータニの中のゴールデンスパで行われました。

アンチエイジング総合研究所所長で東海大学教授の久保先生と僕にとっては今年四回目の共同講演となりました。いつもは久保先生の弁舌巧みな(なんというか、あたかもあの、”みのもんた”が医師免許を持っているような見事な話をするので、みんな聴衆が引き込まれてしまうのです)講演の後の出番が多く、とても緊張するのですが、今回は僕が先でしたので、ちょっと気が楽でした。

今回、僕はレーザーの歴史からその安全性、そして最新のレーザーではどんなことが出来るのかを話しをしました。

1985年にハーバード大学のロックスアンダソンらによりレーザーの臨床利用が始まり、すでに30年経ちますが、その後にレーザーの転期と思われる時期が三つあったと僕は考えています。

一つ目は1999年のIntense Pulsed light いわゆるIPL・フォトフェイシャルが出来たことです。これによって、肌にかさぶたを作らず(ノンアブレイティブ治療といいます)、シミを治療することが出来るようになりました。さらに、施術後すぐに化粧が出来るようになったのは福音でした。オーロラやオーロラプロはその最終新化系です。

二つ目は2002年のRadio Frequency つまりRFの開発です。今までの光、レーザー中心の治療では、1.3mmぐらいの深さまでしかエネルギーを入れることが出来ません。RFという電流を用いる事で、形態的変化というか、肌の深いところの施術ができるようになったのです。つまり、メスなしに、シワやたるみを改善する、フェイスリフトが出来るようになったのです。サーマクールやギャラクシー、ポラリスがその系列です。

三つ目は2005年のFractional Laser Resurfacing の技術。つまりフラクセルでしょう。水に吸収される波長のレーザーを用いて、肌の一部を70ミクロンという径で楔型に瞬間蒸発させ、その部位を完全に入れ替えてしまうというものです。正常なケラチノサイトが周囲に残っていますので、すぐに再生を促すことになり、肌のダメージを極力減らすことが出来ます。まさにコロンブスの卵。コペルニクス展開の発想で、この理論が発表されたときに会場にいた医師達を(僕もその場にいたのですが)あっと言わせました。2006年のボストンの米国レーザー学会ではアファーム、スターラックス、モザイクなどなど、フラクセル類似の商品がデビューを飾りました。

思えば、昨年度はより多くの最新知識を仕入れるために、本当に多くの海外の学会に参加しました。ブログにも書いて報告していますが今並べると自分で考えてもすごい渡航数ですね。

オーランド 米国レーザー学会(ASLMS)出席

上海 山川雅之中国クリニックのレーザー部門アドバイスのための見学

ポーランド ヤグレーザー学会招待講演

台中 中国皮膚科学会招待講演

ソウル マックス社エルビウムヤグレーザー機器検討会

シンガポール SkinMD社主宰レーザー美容学会招待講演

パース 皮膚再生機器”リセル”工場見学

パリ ヨーロッパ美容・抗加齢学会EMAA学会出席・メソセラピー認定医取得

ロンドン ヨーロッパ皮膚科学会(EADV)の招待講演

ナポリ プロモイタリア本社で行われたメソセラピートレーニング

バンコック ヤグレーザー学会での招待講演

ラスベガス 米国アンチエイジング学会A4M出席

フィンランド ヨーロッパ皮膚科学会(EADV)出席

サンフランシスコ 全米皮膚科学会(AAD)出席

でも、このうち半分以上は招待講演でしたので、交通費宿泊費は無料でしたが…。(笑)
この世界は進歩が早いので、様々な学会で得たいち早い情報をこのブログや講演会などで、皆様に提供できるようにと考えています。

そうそう、実は9月9日に韓国で行われるアジアのフラクセルユーザーズミーティングで、日本代表として、僕と女子医大の河野太郎先生の二人が講演に呼ばれることになりました。香港からはフラクセルの株主でもあり、アジア人患者のフラクセル経験数最多を誇る、ヘンリーチャン医師も講演に来るそうです。名誉なことでとても嬉しいです。いろいろとディスカッションをしてきたいと思っています。

講演の準備、頑張って進めてゆきたいと思います。


人生をやり直せたら、やりたい職業

僕は医者という職業をしていますが、自分で言うのもなんですが、結構自分には合っていた職業なんだと思っています。

人間の体は本当に複雑なのです。医学部で体を勉強していたときは、本当に楽しかったですし、寝る暇を惜しんで勉強しましたよ。知的好奇心を満たす、すなわち知るということは、人間にとって最高の楽しみなんでしょうね。

病気の原因というものは1つしかありません。でもその原因があるので、体の中の病気を防ぐシステムが、ドミノのようにパタパタと倒れます。最後のオープンになった数枚のカードを頼りに病気の原因を推測するのです。これが推理みたいで、かなり楽しい作業なのですよ。

小さい頃から、大きな集団に飲まれてしまうのが苦手でした。あのまま慶応の経済学部を卒業して、一部上場している大企業とかに入っていたら、個性の強い僕なんかは、きっと浮いてしまって、人生間違ってしまったんじゃないかなと思いますよ。医師という資格を取っておいて本当に良かったと思います。

今思い起こせば、大学に入る前に、なりたかった職業は実は外交官でした。でも、現役の時に東大の法学部落ちて、その夢はきっぱりと捨てましたけれどね(笑)。

今、僕が人生をやり直せるとしたらやりたい職業が二つあります。

1つは指揮者です。写真は僕の尊敬する指揮者のカルロスクライバーですが、自分の好きなクラシックの音楽を、最高のオーケストラを使って指揮することが出来たら、本当に本望ですよね。

もう1つは宇宙飛行士です。車とか、乗り物を運転するのがとてもすきなのです。小学校一年生のときに、将来の夢を書かされた、友達が皆、野球選手と書いていたところ、僕だけ宇宙飛行士と書いていたんですね。

人生を今やり直すわけにはいきませんが、いつも夢は追っていたいですね。皆さんはどんな職業につきたかったですか??


アトピー性皮膚炎とキレーションセラピー

キレーションセラピーは体内低量重金属を点滴によって体の外に出す療法です。デトックス療法の走りですね。アメリカでは自閉症の患者さん、そして、心臓血管の動脈硬化には効果があるとされている論文が提出されています。

英語版グーグルでChelationと検索すると、308万件もヒットする、40年以上も前から行われている療法なのです。但し、アメリカではいまだに作用についての賛否両論があり、僕のクリニックでも導入を検討しつつ、いまだ治療に加えていなかったのです。やはり患者さんに提供するものは、安全第一というのが僕のポリシーなので。

ところが、友人のある医師からキレーションで、重症のアトピー患者を治療できたと報告がありました。そうなると話はがらっと変わってきます。難治性の重症なアトピー性皮膚炎には、本当に悩まされてきましたから・・・。医者として何とか治してあげたくても、手段がなくて治せない。これはつらいことなんですよ。特に僕のように美容に関わっている医者とすれば、患者さんの肌を綺麗にする事が仕事です。それをできないのは心底歯痒いことなのです。

早速来週アメリカから薬を仕入れる手配をしました。どんな結果が果たして出るのか・・・またブログでご報告しますね。


にんにく注射

「にんにく」とありますが、にんにくが入っているわけではありません。

ビタミンB群とビタミンCがたっぷり入ったエキスです。

たった1回の投与で、疲労回復、身体能力向上、肌のツヤの変化が実感できます。

忙しすぎて肌の調子、身体の調子がよくない、そんな時の特攻薬としておすすめです。

 

ここでちょっとまじめな話し。

人間がエネルギーを作るときは、ブドウ糖が1つ消費されると、ATPというエネルギーが38個できる仕組みになっています。

ところが酸素がない状態でブドウ糖を分解してしまうと、乳酸とATPが2個できます。

エネルギー効率から行ったら18分の1です。

さらに乳酸は、筋肉痛や、肩こり、目の疲れなど、人間にとって悪いことばかりをするのです。

にんにく点滴に含まれるビタミンB1は、この乳酸を正常なクエン酸回路に戻し、エネルギーを作る手助けをするのです。

にんにく点滴をすると、体の疲れや、コリ、目の疲れなどが一気に取れます。僕のクリニックにはその効果を求めて、野球選手などが試合後にやってきます。

最近元気のない、体力が落ちたという人にはお勧めです。

ただこれにはひとつ欠点があって、にんにくにそっくりな匂いがするのです。

にんにく注射」と呼ばれる所以ですね。


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