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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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「肌」の入れ替え

現在発売中のグラツィア9月号でクリニックFの「肌の入れ替え」について取材を受けました。

これは、フラクセル2、アファームマルチプレックス、モザイク、パールという、現在の最新レーザーの組み合わせによって、表皮から真皮まで、肌の全層を新しく生まれ変わらせるコースです。

よろしかったらご覧ください。


自律神経とは

今日は最近患者さんから聞かれることが増えた自律神経について。

そもそも、「自律神経」ってどんなものなのでしょう?

人間の体には、「中枢神経」と「末梢神経」があります。

この「末梢神経」の内、動物的な機能をに担うものが「体性神経系」。植物的機能をになうものが「自律神経系」と呼ばれています。

つまり自律神経系は、生体の中でも不随意な(自分の意のままに動かせない)消化、呼吸、発汗、代謝のような機能を制御しているのです。

自律神経は、「交感神経」と、「副交感神経」の二つの神経系からなります。一つの臓器に対してこの二つの神経系が支配することによって生体の恒常性を保つのです。

「交感神経」は、闘争のための神経系と言われています。

恐怖などのストレスが起こると亢進します。

驚いて、そしてその恐怖のため、まず、瞳孔が開いて、心拍と血圧が上がりますよね。

呼吸も速くなります。

素早く逃げるために骨格筋に血流を回すために、消化管や皮膚などの血流が減ります。

そして産毛が「鳥肌が立って」立毛します。

同時に肝臓でグリコーゲンを分解し、脂肪組織でも脂肪分解することで、エネルギーを発生させます。

これが交感神経の働きです。

ちなみに、神経伝達物質は主にアドレナリンとノルアドレナリンが使用されます。

「俺の体内のアドレナリンが噴出した。」

なんていう表現の文章に出会いますよね。

反対に

「副交感神経」は体を休ませるために使われます。

消化管運動が増して、排尿機能も促進します。

胃腸に血流が回って唾液などの消化液が分泌されます。

血圧も低下し、瞳孔も開きます。

血液中の糖分も、インシュリンによって体内に蓄積されるようになります。

リラックスした状態になるのです。

つまり、回復と省エネルギー化ですね。神経伝達物質は主にアセチルコリンが利用されます。

「癒し」というのは、この副交感神経を亢進させることを指します。

約100年前までは、人間は太陽が昇ると活動を始めて、太陽が沈むと眠っていました。それにより、この交感神経と副交感神経が、バランスよく働く環境にあったのです。

しかし、現代人は24時間脳を活動状態にすることができます。寝る前に仕事のことが気になって眠れなくなる・・・など、ストレスも多くなりました。

「ON」と「OFF」の区別を頭と身体で出来なくなっている人が、いかに多いか。

いわば、現代人は、ほとんどすべての人の自律神経が程度の差こそあれ、失調していると思うのです。そして、この失調がきっかけとなって起きている病気・疾患は驚くほど多いと言えるでしょう。

病院に行けば、起きている病気・疾患に対して医師が必要な処置を施します。これが西洋医学であり、西洋医学の医者である僕自身も、西洋医学の有効性を心から信じています。

しかし、その病気・疾患が改善されても、自律神経系が安定しなければ、また別の病気を引き起こします。逆に言えば、自律神経系を安定させることによって、起きている病気・疾患は改善を望むことが出来、また未病の予防にもなる、と言うことが言えるわけです。

混合診療が認められず、保険診療のみで戦っている病院では、残念ながらこうした自律神経系へのアプローチに限界がある場合があります。医師が望む・望まざるに関わらず保険診療の病院では、精神科または心療内科で、投薬によるアプローチを選択せざるを得ない。

内服薬は、当然肝臓になんらかの負担がかかるわけですから、それによりまた別の失調を引き起こす可能性がある。

悪循環です。

クリニックFでは、こうした自律神経の失調した状態に対して、栄養療法や熱刺激、自然療法的アプローチ・・・など、心療内科や精神科とは異なるアプローチをしていくことで、身体に負担をかけない治療を行っています。

なかなかニキビが治らない、顔色が優れない、よく眠れない、最近太った、集中力が落ちた、よくモノを忘れる、怒りっぽい、やる気がでない、便秘、下痢、食欲不振、過食、冷え、むくみ、突然悲しくなる・・・

こうした状態はすべて自律神経系が失調している状態ですから、身に覚えのある方は、一度御相談にいらしてください。


招待講演の記念品

今回の講演の記念品だと言って、この緑の箱をもらいました。

開けてみると星型のケースが入っています。

シンガポールの漢字表記=星加坡には、御存知のように「星」の字が入っています。それに関係あるのかな?

いったいなんだろう???

開けてみたところ、貨幣の形をしたカフスが入っていました。

おもしろいなぁ。お金をアクセサリーにするというのは、日本人的な「奥ゆかしさを大切にする」感覚にないセンスですよね。5円玉や500円玉をアクセサリーにして終始身につけるようなものですから。

でも不思議な記念品。大切にします。ありがとうございました。


シンガポールのアンチエイジング事情

海外出張に行くと、現地のアンチエイジング事情・レーザー事情を、それとなくリサーチするようにしています。

非常に参考になりますし、国や文化によって美容やアンチエイジングに対する意識・それに使う方法論も異なるので、これがおもしろいのです。

価格設定や施術料の相場も当然異なります。

今回行ったシンガポールでの現地美容クリニックにおける施術料金は、日本の相場に対しおよそ1.5倍~2倍。たとえばレーザー・光治療で考えると、クリニックFで、CUTERA社のタイタンは照射に1回84,000円かかりますが、シンガポールでタイタンを打てば約1,500ドルかかるのが当たり前だそうです。レーザー脱毛の価格も、だいたいどのクリニックでも、日本の1.5倍から2倍近い価格設定がされています。

とは言ってもそこはやはり外国。日本的な細やかさや繊細さはあまりなく、施術もあっさり終わってしまうようなので、

「日本より高いお金を払って日本より雑なのであれば、一時帰国した際に日本で施術を受ける方がいいわ」

と、シンガポール在住の日本人の方で、東京での施術を希望される方は多いようです。

確かに日本の細やかさと繊細さを「当たり前」と思ってしまうと、それは国際基準からは遠く外れてしまうため、海外で暮らすと物足りない思いをされてしまうかもしれませんね。実際には海外が「当たり前」で日本が特殊だったりするんですけどね。

ただ、どちらの方が良いと言えないにしても、ベトナム人やタイ人であれば、教育の仕方によっては日本的な施術が可能かもしれない、と僕自身は思ったりするので、いつかなんらかの形で国際教育交流などができたらいいな、と思います。

さて、シンガポールの話に戻りますと、シンガポールはアンチエイジング医療・美容医療もアジアの中では先進国と言え、レーザー治療もablativeではなくnon-ablative治療が主流となっています。アメリカや日本とあまり変わらない機器での治療を受けることができる、と言えるでしょう。

国の面積に対してレーザークリニックの商圏(=マーケット)は大変広く、北はマレーシア、南はインドネシアまでとなっており、(クアラルンプールやジャカルタから一時間程度のフライトで移動できるのです)お金をもった華僑が皆海外からやってくると聞きました。

クリニックの数は、相応に増えてきているようですが、日本のように、価格競争にはなっていないですね。日本には、エステ市場という、レーザー美肌治療に対抗する特殊な市場があるから、価格競争も熾烈なのかもしれません。

諸外国の美容に携わる医師たちと話すと、日本で美容クリニックを開業し生き残っていくのは実にタフなことなのだな、と改めて実感しますよ。

 


Golf Spa

シンガポールのセントーサ島のゴルフ場で驚いたのは、併設して「ゴルフスパ」があったことです。

シンガポールは赤道直下ですので、紫外線が強いですが、この併設しているスパには、ゴルフ後にスパができて、火照った肌をクールダウンできるようになっています。

ゴルファーズスポーツマッサージも60分105シンガポールドルから。

Sea Salt Scrub

After sun Skin Soother

なんていうメニューもあります。

今回はちょっと時間がなかったのですが、日本でできたら良いサービスになりますよね。

経営者の方やビジネスマン/ウーマンが患者さんに多いクリニックFでは、ゴルフが趣味の方は多く、

「今週ゴルフだから、レーザーするならいつがいいかしら?」

という御相談を毎週のように受けます。

僕自身、ゴルフ大好きですから、ゴルフ場に行く度に

「この大浴場の隣にスパがあれば・・・」

と思いますね。

僕がプロデュースに関わるとしたら、リラクゼーションスパではなく、メディカルスパにして、いろんな機械を入れ、美白や若返りに特化したメニューを入れてしまうと思いますが(苦笑)。

紫外線による光老化と、筋肉疲労による活性酸素の一時増加のダブルパンチは深刻ですからね。早期対応がなにより大切なので、ラウンド後に施術を受けることが出来るこうした施設を作ることができれば、アンチエイジング・スパとしては最高の役割を果たすことができるのではないでしょうか。

 


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