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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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イスラエル航空のセキュリティチェック

ところで、このエルアル・イスラエル空港のセキュリティチェックは聞きしに勝る、本当に厳しいものでした。

香港でチェックインするときに、専任のイスラエル人が名前を呼び留め、非常に細かい質問をしてきます。

すべて英語で結構長い時間でした。

「なぜイスラエルに入るのか?」

とか、

「誰か知り合いはいるのか?」

とかからはじまって、

「僕は日本の医者で、イスラエルのレーザーの開発会社とのビジネスミーティングがある。」

と一生懸命説明したのですが、立て板に水というか、埒が明きません。

特に僕の場合、パスポートが悪かったのかもしれません。出張で訪れた各国の印をなめるようにチェックされました。僕のパスポートには沢山の印がありますので、その中に、要注意の国があったのか・・・。どこがひっかかったんだろう?

あまりに時間がかかるので、

「そういえば!」

と思い出し、今回僕はシネロン本社から頂いたインビテーションレターを持っていたので、それを取り出し、提示したら、納得して通してくれました。

しかし、ここからがまた大変です。

ボーディングパスに記載されている搭乗時間が、実際の乗り込みよりも一時間以上前の時刻が書いてあるんですよ。

時間通りにそこで列に並んでいると、名前を呼ばれて再度持ち物チェックです。

僕は今回機体持ち込みの荷物しかなかったのですが、細かい物まで全部中身を調べられ、何かを採取して器械にかけるのです。

検査にかかること、30分近く。あまりに執拗で、あきれるを通り越して感心してしまいました。

あとから聞いた話によると、わざとそういったストレスをかけて、おかしな行動をするかどうかを見極めているのだとか。確かに途中でキレて怒り出す人が何人いてもおかしくないような状況でした。

まあ、臨戦態勢の国ですから、仕方がないですよね。


香港でザリガニを食べる

ところで、香港空港でトランジットしているとき、小腹が減ってきたので何か食べるものを探していたところ、シーフードレストランで目にとまったものがありました。

この赤いやつ。

よく見るとアメリカザリガニです。

最近日本で見られなくなりましたが、小さいときには田んぼによく釣りに行きました。

もともと戦前には食用で日本にやってきたことを思い出しました。

ニューオリンズとかアメリカの南でミニロブスターと言って、よく食べられていますよね。

店の前を何度かうろちょろして、どうしても

「一度食べてみたい」

好奇心と誘惑に勝てず、ビールとともに注文してしまいました…。

出てきたのは、こんなかんじ。

あまりにリアルなアメリカザリガニで、さすがに躊躇したのですが、カニみそと、体の部分をフォークで取り出してパンにはさみ、思い切って食べてみました…。

うーん。川に住む生き物だけあって、後味がちょっと泥臭い。

まあ、もう注文しないだろうな(笑)。


イスラエル行き航空機

イスラエルまで行く方法は、ヨーロッパ経由のものが多いのです。

しかもイスラエルのテルアビブ空港に真夜中の時間帯につくものばかり…。

なんでも理由は、夜中につかないと爆撃される可能性があるからなのだとか。

信憑性がありますよね。

けれど、ヨーロッパ経由の便を使うとヨーロッパの空港でのトランジットの際、6時間以上待たされることになります。

それもつらい。

そんなわけで、今回は成田から香港までキャセイパシフィック航空。

香港からイスラエルまでエルアル・イスラエル航空という選択となりました。香港まで6時間。そこからイスラエルまで12時間。合わせて18時間のフライトです。

僕は知らなかったのですが、この香港行きの便。成田第二ターミナルで朝一番の便なんですね。搭乗のセキュリティーの入口が開くのが朝7時半で、シャッターが閉まっているのを初めて見ました(笑)。

エルアル・イスラエル航空の機体はこんなのです。見たことありましたか?? 僕は初めて見ましたよ。

垂直尾翼にはイスラエルの国旗にもあるダビデの星(六芒星)がついています。


イスラエルから帰国しました。

昨晩成田に一番遅く着く機体で、イスラエルより無事帰国しました。

二泊四日の強行スケジュールでしたが、すべてのスケジュールをこなして帰って来ました。

イスラエルはものすごいハイテクと、まだ未開の地がモザイクのように交わった場所でした。

6月に停戦協定があり、比較的安全な時期に渡航したつもりだったのですが、ちょうど僕が出国した4日に夜にはイスラエル軍がパレスチナ自治区・ガザ地区を空爆しました。

まさに間一髪でしたね。

レーザー軍事、そしてハイテク大国であるイスラエルでの報告もおってこのブログで行いますね。


今日からイスラエル

今日からイスラエルに行くこととなりました。

二泊四日という強行スケジュールでの出張です。僕にとっては初めてのイスラエルとなります。

レーザー・光治療器の分野で仕事をしていると、イスラエルという国を抜きにこの世界を語ることはできません。軍事大国であるこの国は、レーザーの技術が非常に発達しているのです。

有史以来、戦争という期間は、起きる様々な悲劇とは裏腹に、国家の技術力を高めます。事実、現在の西洋医療の技術が最も進んだのは第一次、第二次世界大戦中と言われていますよね。

光治療の世界でも、フォトフェイシャル(IPL)の技術は、戦闘機の塗装をはがすために強い光を照射した技術がヒントになっていると聞いたことがあります。

現在でも、世界で最もレーザーの技術が進んでいる地域はアメリカのボストン周辺。そしてカルフォルニアのシリコンバレー周辺。そしてこのイスラエルになるのでしょう。

イスラエルは1948年建国で、人口わずか650万人ですが、労働力数との比率でみると、自然科学、工学、農業、医学の分野における論文執筆者の数は世界一です。生物工学の分野では極めて進んだ技術を持ち、軍需製品の性能・品質は世界でもトップクラス。

ハイテクの国なのです。

思い返せば、ぼくとイスラエルのはじめての接点は中学生の時。

「日本人とユダヤ人」というイザヤ・ベンダサンなるユダヤ人(後に山本七平のペンネームだと判明)が書いた本でした。父の書棚にあったのを偶然手に取ったのですが、衝撃を受けましたね。この本は、戦後の早い時期に発刊された海外の視点から見た日本人論であるということからベストセラーにもなりました。

後にこの本の痛烈な批判本も販売されました。(朝見定雄著「にせユダヤ人と日本人」)この本も同時に読むことが条件ですが、思春期には必読の書と言えるのではないでしょうか。

当時の僕も、日本人であるというアイデンティティーが生まれ、国際関係に非常に興味を持つようになりました。ある意味、人生観が変わりましたよ。

イスラエルの出張報告については、無事帰国したらまた書きますね。


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