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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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フィレンツェ

フィレンツェの街は歩行者天国になっています。

ヴェッキオ宮近くのホテルまで、駅からちょうど1kmぐらい。

トランクを押しながらてくてく歩いて行きました。

途中、花の聖母教会ドゥオーモなどが見えます。

気分が高まりますね。

中はこんな感じでした。

こちらはドゥオーモの前にある礼拝堂。

天井画が素晴らしかったです。

ダンテも洗礼を受けた場所だそうですが、中でも有名なものは、ミケランジェロが「天国の扉」と名付けたギベルティによる、この礼拝堂の東の門。

モーゼの十戒や、イサクの犠牲など、旧約聖書の10場面が彫られ、金色に輝いています。

ひとりで立ち止まって見ているとたくさんの旅行者に、写真を撮ってくれと頼まれました。

でも、実はこの扉はレプリカなんです。しかも、日本人の寄付によるものだそうですよ。素晴らしいことですね。

本物の扉は、ドゥオーモ付属美術館の中に展示してありましたので、しっかり見てきましたよ。

フィレンツェの中心と言われているこの礼拝堂、ドゥオーモ、ジョットの鐘楼が見える場所ですが、とにかくいたるところに観光客がいるのです。

僕もお願いして一枚写真を撮ってもらいました。

 


ユーロスターでフィレンツェへ

翌朝、ミラノからフィレンツェに電車で移動をします。

ヨーロッパの駅は皆とてもデザインが素晴らしいですよね。ミラノ駅はこんなにきれいなのです。

ユーロスターで約2時間の旅。

綺麗な山並みが見えます。

フィレンツェに到着です。

思ったよりもはるかに近いんでびっくりしました。

50ユーロぐらいでした。

 


バレエ「ジぜル」、帰り道の月

さて、美術館を巡っているうちに夜も更けてきました。

スカラ座に向かいます。

この日は「ジゼル」の初日。

以前バレエをやっていたのかな?

と思わせるスタイルと姿勢の良い女性がたくさんいましたよ。

初めて行く劇場は、中がどんななのか、とてもわくわくします。

赤い色が映えていますね。

舞台は統一されています。

スカラ座のエンブレムです。

イタリアっぽくて、なんともいえない雰囲気ですよね。

シャンデリアもしゃれています。

僕がこの歌劇場を気に入ったのは、照明が落ちるこの瞬間です。

一斉に照明が落ちるのではなくて、客席照明だけがしばらくの間残ってから余韻をもって消えてゆくのです。

バレエ「ジぜル」は「白鳥の湖」と同じぐらいの頻度で公演される最も有名なバレエの一つですよね。

ジゼルは突然村にやってきた高貴な雰囲気を持つロイスと恋仲になります。

ジゼルに想いを寄せる森番のヒラリオンは、ロイスが何か隠し事持っているのではないかと疑っていました。

ロイスの正体は貴族の青年アルブレヒトという人物。元々婚約者がいたのですが、ジゼルと恋に落ちてしまったのです。

狩の途中で村に立ち寄った貴族の一行の中に、偶然にも彼の婚約者がいたためこの秘密は二人の女性に露見します。

元々心臓の弱かったジゼルはショックのあまり正気を失いそのまま息を引き取ってしまいます。

ここで第一幕が落ちます。

さて、第二幕です。

この地方にはお嫁に行く前に亡くなった娘はウィリと呼ばれる精霊になるという言い伝えがあります。

ヒラリオンとアルブレヒトはジゼルを失った悲しみのあまり、ジゼルのお墓参りに行きますが、真夜中にヒラリオンはウィリ達に捕まり、踊らされ続けてついに死んでしまいます。

後悔に苛まれるアルブレヒトも同じようにウィリ達に捕まりますが、新参のウィリになったジゼルの懇願もあって踊る時間を引き延ばす事ができます。

アルブレヒトが夜通し踊り続けて、ついに力つき、ちょうど倒れたところで夜が明けます。

日の出とともに魔力を失うウィリ達が朝闇の中に去ってゆき、バレエは終わります。

初日でしたので、スタンディングオベーションもすごかったですよ。

もうひとつ、このスカラ座で感動したことが帰り道です。

スカラ座を出ると、空を見上げると満月でした。

スカラ座の目の前からヴィットーリオ・エマヌエーレ二世のガッレリアを歩いて帰ると、ドゥオーモに出るのですが、

これがまた高揚した心に、とても心地よいのです。

目の前に忽然と現れる夜のドゥオーモ

そして振り返るとガレッリアの正門が見えます。

満月と合わせて、思い出に残る写真が撮れましたよ。

 


美術館で写真撮影が禁止される理由

ミラノには数多くの美術館があります。ただし、写真を撮ろうとすると厳重に注意されます。

油絵に対してフラッシュ撮影することを禁じるのは世界的な常識だと思いますが、フラッシュなしの撮影は、ヨーロッパやアメリカでは認められることが多いのです。

パリのルーブル美術館では、以前は禁止されていました。僕も10年前に行ったとき写真を撮ろうとして注意されたことを覚えています。しかし、昨年のEADVで行ったときは、写真については黙認、ということになったのだとか。

注意する人たちの声が嗄れてしまったので、もう諦めた、ということのようです。

イタリアはまだ頑張るようで(笑)この日もあちこちで皆注意されていましたよ(笑)。

これもイタリアの流儀ということでしょうか。

文化財が貴重な収入源になっている国なので、仕方がないのかもしれませんね。

こちらはブレラ美術館。唯一写真撮影が可能だったところです。

子供達が集まって絵を描いていましたよ。

世界の文化財の40%があるという、このイタリアで幼少期を過ごせるなんて、うらやましい環境ですよね。

この美術館にはラファエロの名作「聖母マリアの結婚」という絵があったはずなのですが、ちょうど今回は貸し出し中で見ることができませんでした。

残念。

もうひとつ見たかった、マンティーニャの「死せるキリスト」の絵は見ることができました。素晴らしい絵で、一度見たら忘れないと思いますが、ちょっとどぎつい絵なので、ブログでは載せないようにしますね。

アンブロジアーナ絵画館にも行きました。

カラヴァッジョの果物籠は、確か中学校の美術の教科書に載っていた作品。当時の国王(名前は失念しました)が、これ以上優れた果物の絵は存在しないと明言した作品です。

実際に見てみると、果物の質感や枯れ葉の枯れ具合など、本当に見事ですね。

そして、レオナルド・ダ・ヴィンチの「音楽家の肖像」がありました。

二作品とも写真集の複写をあげておきますね。

厳重な監視のもと、ガラスの中に保管されていましたよ。

もうひとつ、ミラノにはボルディ・ペッツォーリ美術館という、ミラノの上流階級の邸宅を利用して個人のコレクションを展示している美術館があるのです。

これはイタリアの美術雑誌でもイタリア人が最も好きな美術館に名前が挙がる場所。

この場所にも行ったのですが、残念ながら火曜日はお休みだったのです。

時間的に、今回の旅で訪れるのは無理でした。

残念。

 


女性の「美」、男性の「清」

もうしばらくブログ上は11月初旬に訪れたイタリア出張記が続きますが、実際の僕は東京にいます。

すでに年末年始に日本に一時帰国される海外在住の方や、東京においでになる地方在住の方から御予約を頂戴し、12月末と1月初旬は御予約も埋まりつつありますが、今のところ12月は出張が入らない筈なので(笑)、年末に向けて治療を御検討中の方はクリニックまで御連絡ください。

クリニックの方は、最近また男性の患者さんが増えた気がします。特に20代、30代のニキビ跡や毛穴、シミに悩んでおられる患者さん。

カウンセリングでお話を伺うと、ニキビ跡や毛穴、脂性肌に関する悩みは深刻で、ずっと悩まれてきた方が多いんですよね。

顔立ちがモデルさんのように整っている、いわゆる「イケメン」もかなりいらして、

「時代は変わったな」

と、つくづく思いますね。

女性にとって顔の皮膚が「美」と「若さ」を表現するのに欠かせないものだとしたら、男性にとってそれは「清」・・・「清潔感」「清々しさ」を表現するために必要不可欠であることは間違いないでしょう。

凹凸や赤み、ごわごわ感やぶつぶつ感、皮脂でてらてらと光っていたり、逆にがさがさと乾燥している皮膚では「清」の印象を残すことはできません。

レーザー治療はこうした「肌質の改善」には、この上なく効果的です。またなぜ効果があるのか、機械の理論もしっかりしているので、男性にとってはわかりやすいのかもしれませんね。

男性の患者さんは真面目な方も多いので、治療も日々のスキンケアも僕が言った事をきちんと守ってくださる。皆さんどんどん綺麗になっていきますよ。

 


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