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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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SPUR10月号

集英社から発売中のSPUR10月号でクリニックFを取り上げていただきました。

トリニティのご紹介です。ぜひご覧になってください。


フラーレンがGoogleに

今日のグーグルのトップページを見ていたら、グーグルの真ん中のOが「フラーレン」になっていました。

今日はフラーレンが発見されて、25年なのだそうです。

フラーレンは、クリニックFでも使用している抗酸化剤。

今年のマイアミでの米国皮膚科学会(AAD)の僕の3つの発表もフラーレンとレーザーについてでした。

多分今日限定ですが、綺麗なアニメーション入りですので、よろしかったら見てください。


江の島で見た日の入り

そういえば、先日クリニックFの休診日に、久しぶりに江ノ島に行ってきました。

夕方まで、とある書籍の原稿書きをしていたのですが、ちょっと(だいぶ)煮詰まってきたので、気分転換のドライブに出たのです。

鎌倉で生まれ、藤沢で育った僕にとって、ドライブに行くときはどうしても東京から南西に下りがち(笑)。

今日はちょっと違うルートを通ってみようか・・・と頭では考えていたはずなのに、気がつくと第三京浜や横浜新道、西湘バイパスを走っていた、ということがよくあります。

そしてそのまま小田原や箱根まで足を伸ばしていたりするのです。

この間も同じように原稿に詰まって(苦笑)小田原まで行き、友栄で久しぶりに鰻を食べましたよ。

今回は、江ノ島までで十分リフレッシュできました。

現地に到着したのが夕方5時。小腹がちょうど空く頃で、名物のしらすどんぶりを食べ、日の入りを待ってみました。

江の島入口の橋から夕焼けを見ると、富士山が綺麗に見えるスポットがあります。

雄大に富士の麓に沈んでゆく太陽。

外国からの観光客がかなりいて、驚きました。

これですこし頭の切り替えもでき、家に帰ってまた原稿に向かいました。

今年の末には形になる予定ですので、そのときにまたお話しますね。


8月31日の日経新聞に載せて頂きました

先月上旬に大阪で開催された、講演会/ディスカッションの内容を、31日の日経新聞(夕刊)に載せていただきました。

第一部は、「健康と若々しさのために水を選ぶ」という僕の講演。

第二部は、ロサンジェルスオリンピック代表の元バレーボール選手、現在スポーツプロデューサーの三屋裕子さんと、株式会社日本トリム社の森澤社長との鼎談でした。

この会は、約200人の方が参加されたとても大きな会でした。

地球上の生物は、ミトコンドリアを細胞の中に取り込み、無酸素状態と比較して約19倍のエネルギー効率を得て、酸素と共存する生活を選択しましたが、効率と同時に、活性酸素の弊害と常に戦わなければならなくなりました。

そう、燃焼や錆びといった非常に強く速い「酸化」という反応を短期間に起こす酸素は、生体にとっては毒物なのです。

活性酸素がDNAを傷つけ、それによって遺伝子転写経路が異常になることで、ガン化、老化といった現象が起こるようになりますし、活性酸素は、糖尿病などの現代人の病気にも深くかかわってくることが、ここ数十年の研究で分かってきました。

活性酸素から生体を守る防御システムは、以下の三段階によって守られています。

それは、大きく分けると

第一次防御として

口から抗酸化物質を取りこみ、活性酸素を中和することによる「栄養学的アプローチ」

第二次防御として

体内で発生した活性酸素を除去する「生体内酵素アプローチ」

第三次防御として

活性酸素によって引き起こされた遺伝子の転写ミスを修復する「遺伝子修復アプローチ」

の三つです。

栄養バランスの良い人は、ガンになりにくいですし、年をとりにくいと言われていますが、それは第一次防御系のアプローチですね。

僕も医師として大学病院では働いていたときに、「元気なお年寄りは、見た目も若い」という印象があったのですが、長生きする家系は、生活習慣に加えて、生まれつき、こうした活性酸素を体内から除去する第二防次御系や、遺伝子修復に関わる第三次防御系の酵素を豊富に持つ優秀な遺伝子を持っているのだと思います。

水の抗酸化能力についてに研究は、まだまだ今世紀に多くの課題を残していますが、活性酸素を効率よく除去する還元水(機能水)というものが存在するのであれば、機能水は、上記の第一次防御に加え、第二防次防御系のSOD様活性も併せ持つことになり、活性酸素に対する抗酸化に画期的な医学的アプローチになりえます。

株式会社日本トリム社は、電解還元水の整水機器メーカーとして唯一の東証一部上場会社。既に水に関する数多くのパテント(特許)を取得し、大学病院などとの共同研究を進めて、機能水に対する医学的根拠を常に求めてきた会社です。

現在この水を、透析の時に医療使用して、透析後の患者さんの疲労感を改善する研究も進めているようですが、水に対する研究は今後もぜひとも続けていただきたいですね。

講演に呼んで下さった関係者の方々に厚くお礼申しあげます。

 


サンディエゴからの帰国と米国サプリメント事情

サンディエゴからの帰国は御存じロサンジェルス国際空港(LAX)からでした。

カルフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)のメディカルセンターの前を通りました。一度見学したいのですが、まだ叶っていません。

個人的にちょっとおもしろかったのが、サンディエゴで見つけたこのDVD自動レンタル機器。アメリカらしいラフさも含めて、しばし立ち止まってしまいました。

日本生活が長い外国人が、日本が世界に誇れる素晴らしいビジネスモデルは、「TSUTAYA」と「宅急便」だと話すとよく聞きます。確かにこんなに便利な国は世界中のどこにもありませんよね。

今回も本屋に行ってきました。個人的に気になった本は、この本。

サプリメントは、1910年代にビタミンが発見されるとともに、アメリカでの市場に製品が出るようになりました。

医療費が高コストであるアメリカでは、サプリメントに代表される健康補助食品によって、病気を未然に防ごうというインセンティブが強く働くのです。

しかしながら、医師として指摘しておかなければならない事実としては、サプリメントは「医薬品」とは全く違うカテゴリーにあるということ。

医薬品では「治験」によってプラシボーとの比較により、効果を実証される必要があります。

しかし、サプリメントは科学的根拠がなくても、何らかの証拠があれば効能を表示できることになっており、さらに医薬品ほどに厳しい品質基準を維持する義務もないので、結果として製品の品質のばらつきも許容されているのです。

1994年、アメリカの連邦政府は「栄養補助食品健康教育法」(DSHEA:Dietary Supplement Health and Education Act)を可決し、サプリメントを「ビタミン、ミネラル、ハーブ、アミノ酸のいずれかを含み、通常の食事を補うことを目的とするあらゆる製品(タバコを除く)」と定義し、サプリメントにわかりやすいラベル表示を義務付けました。

1996年にはアメリカ政府の外圧によって、日本にもサプリメントの輸入が始まったのです。

何らかの効能を謳って世に出てきた数多くのサプリメント。

しかしながら、それぞれの製品の品質は会社によって、ばらばら。

健康のために飲んでいるつもりが、むしろ、健康を害していることもあるのです。

クリニックFでも、採用するサプリメントの選択には、相当気を使っていますが、こういったネガティブデータは、サプリメント大国であるアメリカに実際に行かないとなかなか拾うことができないので、貴重な情報ですよ。

そんな感じで、帰国後少し時間が経ってしまいましたが、新国際学会周遊記、北米サンディエゴ編を終わります。


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