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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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サル・プレイエル、アルカディ・ヴォロドスのチャイコフスキー

2011年1月。パリ到着の初夜。

パリ17区にある、管弦楽専用ホール「サル・プレイエル」に、パリ管弦楽団の演奏を聴きに行きました。

2006年にリニューアルオープンしたこのホールで、この日はパリ管弦楽団の定期演奏会があったのです。

題目が、僕の大好きな

チャイコフスキーの

■ピアノ協奏曲第一番

■交響曲第五番

・・・と聞いて、今年最初のコンサートで聴くのがこの曲だなんて、これは演奏次第で2011年は幸先の良いスタートになりそうだな、と

すぐにチケットを押さえました。

中は観客でぎっしり。

まさに地域に根付いた地元の人に愛されるホール、といった趣で、場内もフランス語によるアナウンスしかありません。

この日選ばれたピアニストは、ロシア出身のアルカディ・ヴォロドス。

巨匠ホロヴィッツや、僕も注目する若手ピアニスト デニス・マツイエフと同じ、いわゆる“超絶技巧”で知られたピアノ演奏家です。

昨年発売されたウィーンでのコンサートCDは、評論家を魅了して高評価をうけていましたが、僕自身は彼の生の演奏を聴くのが初めてだったので、楽しみにしていました。

実際のヴォロドスの演奏は・・・といえば、彼が鍵盤の上に指を置いた瞬間から、それこそ会場が静まり返って息を呑むのも憚られるような雰囲気。

しかも、技術だけで観客を威圧するのではなく、情感もたっぷり込められたピアノ演奏に、感動の波が客席一杯に押し寄せてきます。

ピアノ協奏曲の演奏が終わった瞬間から、

「ブラボー!!」

の声と拍手が鳴り止まず、彼は3度もソロのアンコールに応えてくれました。

アンコールの曲はスクリャービン。

以前お話しさせていただいた演奏家の方に、技術の巧劣と、感動の度合いは違った尺度にあるといわれたことを思い出しますが、彼は技術が巧みでしかも人を感動させる演奏ができる数少ない人物なのでしょう。

「現代のヴィルトゥオーソ」

といわれているのもよくわかりましたよ。

パリらしく、ホール内のカフェもおしゃれです。

続いて後半のチャイコフスキー交響曲第五番も、素晴らしい演奏で引き込まれました。

この曲も、大学受験の時にはまって何度も聴きこんだ曲なんですよね。

それこそ1音階1音階そして、曲のすべての旋律を覚えている曲です。

最近オペラやバレエなどの映像が入ったコンサートに行くことが多かったので、久しぶりに聴いたのですが、やっぱり名曲ですね。

会場から出てゆくときに、第五番を鼻歌で歌っている観客が何人もいて、そういった文化度の高いクラシック音楽の楽しみ方をしているパリジャンに、親しみを覚えました。

いい夜でした。

 


HEDIARDに日本語堪能なパリジャン

さて、学会会場を後にし、打ち合わせを終えた後は買い出しです。

パリやロンドン、ニューヨークに出張で出るとき、夜の会食はよっぽどのことでない限り、遠慮しています。

というのも、夜は観劇やコンサートがあるものですから(笑)。

ただ、そうするとたいていほとんどランチ以降食事をしないまま、夜中ホテルに戻る事になりますので、ミネラルウォーターやワイン、チーズ、生ハム、果物・・・といったものを、買ってホテルの部屋に準備しておくようにすると、夜食になるのはもちろん、時差ボケで夜眠れなかったり、明け方目覚めてしまったときにも安心・・・というわけです。

今回も、帰り道に16区の「エディアール」に寄って行きました。

お店に入って辺りをざっと見渡すと、思いがけず日本語で声がかかります。

声の正体はこの人。セバスチャン。

東京に一昨年まで住んでいたという彼は、去年からここで勤務しているそうで、流暢な日本語で親切に対応してくれるのです。

おかげで、数あるチーズやハムを選ぶのに、大変助かりました。

というわけで、今回買ってきたものは、こちら。

これで準備は万端。サル・プレイエルに急いで向かいます。

 


医師で医学博士でMBAを持つDr. Oliver Lefevre

今回のIMCASの学会会場で、僕とまったく同じ学位を持つ人に会いました。

フランス人のOliver Lefevre医師。

0115フランス MSコンサルティング Dr.Oliver Lefevreと

「MSコンサルティング」という会社をカンヌに設立し、昨年から韓国製のJEISYS社の欧州における販売代理店をしているのです。

色々と話しましたが、非常に頭の切れるクールな男でしたよ。


医師で医学博士でMBAを持つフランス人

今回のIMCASの学会会場で、僕とまったく同じ学位を持つ人に会いました。

写真のOliver Lefevre医師。

「MSコンサルティング」という会社をカンヌに設立し、昨年から韓国製のJEISYS社の欧州における販売代理店をしているのです。

JEISYS社のブースは今年初めて見ましたし、なんといっても帰国直前にパリで立ち寄ったドクターのクリニックにイントラセルがありましたので、彼の経営手腕が並大抵なものではないことが分かります。

色々と話しましたが、非常に頭の切れるクールな男でしたよ。

もらった名刺を見て、

僕の海外用の名刺を渡しましたが、M.D.,Ph.D.,MBA と、タイトルの並びも一緒。

通常であれば

①バチュラーディグリー(学士)であるM.D(医師)

②マスターディグリー(修士)であるMBA(経営管理学修士)

③ドクターディグリー(博士)であるPh.D(医学博士)

M.D.は国によってはマスター扱いですが、通常はこのように学位の順に並べるのです。

M.D.,Ph.D,MBA の順番は、医師(M.D)がキャリアの始めで、医学研究に興味を持ち医学博士(Ph.D)を取得し、さらに経営管理学修士(MBA)を取得したという履歴をしめす、僕のこだわりだったのです。

この三つの学位を持つ人は、世界的にもあまりいないといわれているのですが、同じ学位を僕と同じ順番に取得したということですよね。

なんだかお互い肩書きの並びの意図が読めたようで、嬉しかったですよ。

 


IMCAS2011学会会場へ

さて、本年のIMCASが行われた学会会場も、例年通り。パリ16区にある「ル・パレ・デ・コングレ」でした。

今年の学会ポスター・デザイン。

会場へは、冬のパリを肌で感じながらメトロで向かいます。これも例年通り。

こうして、いつもと同じことを順序通りしていくと、

「ああ、今年もこの季節が来たな」

と思うんですよね。

いつから学会で季節を量るようになったのか(笑)。

これは、アメリカの学会でも同じです。

到着です。

IMCASのマークも見えて来ましたよ。

会場に入るとかなりの混雑ぶりです。

最近は、アメリカよりもヨーロッパの学会の方が参加者も多いような気がします。

会場で写真を一枚。

ここから、新規に発売されたレーザー機器を探しに展示会場へ向かいます。

 


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