モスクワ最後に訪れた場所は、ポクロフスキー聖堂。
聖ワシリイ大聖堂とも呼ばれています。
この聖堂は、クレムリンの壁外で、赤の広場の最も奥にあります。
1560年にイワン大帝によって建築されたこの聖堂。
全部で9つの玉ねぎのような塔が合わさった独特な形。
ロシア文化を象徴した、「世界で最も美しい建築物の一つ」とも言われていますが、色彩の豊かさや、非対称の建築の独特の様式。
世界に類を見ないですよね。
この玉ねぎの屋根をもつ塔の、一つ一つが教会なのだと聞いたことがあります。
僕は、この建築物の写真を最初に見たときの、強烈な記憶を、とてもよく覚えています。
それは、1992年の冬に初めてロンドンに行った際に、モスクワ空港でトランジットしたときのこと。
寒い中、真夜中にターミナルで次の飛行機を待っていたのですが、モスクワの空港にこの聖堂の大きなポスターが貼ってあったのです。
とても独特な教会で、建築様式も目に焼き付いて離れない。
こんなに美しい建築物を、一度この目で見たいものだと当時は思いましたよ。
その次にこの建築物を観たときは、ゲームのテトリスのバックの写真だったでしょうか(笑)…。
この場所を最後に、赤の広場を引き返し、ホテルで荷物をピックアップして、空港に向かいます。
今回は昔からの夢の一つが叶いましたので、感無量でしたね。