おはようございます。
今日も引き続き、米国サンフランシスコにて、レーザー学会に参加しています。
昨晩は、第47回スーパーボウルでした。
ここで言及するまでもなく、アメリカンフットボールはアメリカで最も人気のあるスポーツのひとつ。
その頂上を決める決戦です。
豪華なハーフタイムショウや、50万円、いや100万円近くまで高騰する観戦チケットはし、テレビの視聴率も格段に高いことで知られていますよね。
今年のスーパーボウルの対戦カードは、偶然にもサンフランシスコ49ersとボルチモア•レイブンズ。
僕が過去に発表したPhotonics West(サンフランシスコ) とCLEO(ボルチモア) という2大工学系レーザー学会の開催地と重なります。
どちらも良く知る都市ですが、やはり現在の滞在地のサンフランシスコに勝ってもらい、歴史的瞬間を現地で体感してみたいな、と思っていました。
サンフランシスコは良いところまで追い上げたのですが、残念ながら惜敗。
この日サンフランシスコは本当に盛り上がっており、テレビ中継の時間には街にほとんど人がいませんでした。
勝っても負けても街には出ない方がいいとアドバイスされました。
きっと全米どこでも同じような光景が見られているのでしょうね。
試合終了時、ホテルの部屋にいたにも関わらず、悲鳴ともため息とも分からない声が聞こえましたよ。残念でした。
************************
僕はと言えば、引き続きSIPE工学系レーザー学会に出席しています。
こちら、僕の初日の口演発表枠です。
小さいですが、9時20分の枠に、僕の名前が見えますか?
今日は一日口演をきいた後、posterセッションのディスカッションに参加しました。
この学会では僕の発表した口演枠と比較して、5倍以上のポスター発表枠がありました。
研究者がポスターの目の前に立ち、真剣に発表しますが、どの研究も一見どころか熟読に値するもの。
レーザーを使用したOCT(レーザーエコー画像診断器)。
パルス幅がフェムト秒、ピコ秒単位のレーザー照射機器。
またレーザー光による、免疫システムへの影響を調べた実験。
ガン細胞に集積される特殊な染料を利用して、より確実にがん組織を破壊する研究。
皮下の線維芽細胞や水分含有量や様子を光を使って測定する技術。
今までも注目してきた研究成果が、より進んでいることを実際に肌で感じます。
やはり世界のレーザー研究は日進月歩で進んでいます。
これらの新しい研究成果が日本語に訳されて教科書に載るのは遥か先の話でしょう。
そしてレーザー医療機器に対する研究予算が違いますね。
日本では国も企業もここまで予算を出す事が出来ないと思います。
つまり、どんなに優秀な研究者が集まり、日々たゆまぬ努力を重ねても、同じ土俵で戦っては、研究として日の目を見る機会に恵まれづらい。違う視点を持たないといけないのですよね。
改めて色々と考えさせられました。
そして僕自身も、予算に負けないクリエイティブな研究を心がけ、これからも頑張ろうと、決意を新たにしました。