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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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英語の本

少し前に友人に勧められた英語の本を読み始めましたが、これは震撼します。

シリコンバレーでは毎年1000の起業がなされますが、血液一滴で様々な病気を診断するというスキルを持つ企業Theranos。

巨額なマネーを集めましたが、実はこの起業は大きな嘘がたくさん含まれおり、シリコンバレー市場稀に見る、詐欺事件に発展しました。

しかも素晴らしい技術と報道を続けていたマスコミのオーナーが主要出資者の一人だったと。

本

医療ビジネスが他のビジネスと一線を画するのは、医師と患者との間の情報の非対称性です。

つまりもともと持っている知識の差がありすぎる。

医療分野やバイオ分野のスタートアップ企業は多くありますが、特に再生医療系、幹細胞系などには、明らかな「偽物」や、故意ではないけれど「研究者の思い込み」などが含まれている場合がありますよね。

難かしいのが、医学や生物学は100%の結果というものがない、必ず例外というものが存在することを前提とした学問です。

日本で言えば、STAP 細胞の事件様に、多くの専門家が見ても、本物か嘘かの見分けがつきにくいものがあります。

いくつもの起業から、いずれは本物が現れ、選ばれてゆくのだと思いますが、常に一定の確率で偽物は混じってくる。

スタートアップへの投資がない限り、その業界のイノベーションはない。

悩ましいところですよね。


三島グランフィールズ

休診日の今日は友人達と三島グランフィールズへ。

テレビのゴルフ番組の撮影も入っていました。

ゴルフ

ゴルフ_1

ゴルフ_2

ゴルフ_3

ゴルフ_4

昨日3時間も指揮棒を振って練習したので、右の上腕二頭筋が筋肉痛です。

前回の方がスコアは良かったなあ。


第63回ナレッジプール講演会

昨日は、六本木にある政策大学院大学で、隅蔵康一教授の定期的に開催される第63回ナレッジプール講演会にて講演をさせていただきました。

アカデミックなお仕事でした。

懐かしい友人なども再会し懇親会まで楽しく過ごさせていただきました。

講演会

テーマ「レーザーの医用工学的応用」

人工光であるレーザー光線は、アインシュタインの理論を基礎として構築されたが、物理学者のセオドアメイマンがルビーレーザーを完成させたのは1960年5月。

わずか60年あまりの歴史しかない。

80年に初期にはCDやDVDなどに応用がなされるようになるともに、その時間的コーヒレンスと空間的コーヒレンスが、バーコードリーダー、レーザー彫刻、レーザーによる情報のファイバーデリバリー、レーザー検査機器、レーザー治療機器などに広く応用されるようになった。

レーザーの医療応用は、外科、泌尿器科、眼科、歯科などでも活用されているが、皮膚科形成外科領域での応用が8割を占める。

本講演ではまず、美容医療領域で使用される治療法について紹介した後、工学的に作られるファイバーデリバリーのレーザー技術、さらに、レーザーアシストによる経皮ドラッグデリバリーなどの、最新薬学的応用などについて述べたい。

講師紹介 藤本幸弘(ふじもとたかひろ)


ラフマニノフのCD

今日は休診ですが、朝から取材原稿の校正、クリニックで指揮練習、雑誌の撮影取材、再生医療の企業との打ち合わせ、六本木政策大学院大学での講演、その後懇親会とハードスケジュールです。

3月2日の音楽は名医で演奏する ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番は浅田真央選手がソチオリンピックのスケートで使用した曲ですが、僕はこの曲が好きで、違う演奏家のCDを数十枚持っています。

CD

中でもワルシャワフィルのリヒテル版が本当に素晴らしく、この拍子に合わせて指揮を振ろうかと思っていました。

海外のAmazonを検索すると他のヴァージョンのリヒテル盤があるようで、勉強のために全て購入してみたのですが、表紙は違えど聴いてみると同じ音源でした。涙。

まあそうだと思ったんですが、もしかしたら掘り出しものがあるかと。

もうマニアの域ですね。

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藤本ミュージックアカデミー主催
「音楽は名医」 第一回 セルゲイ・ラフマニノフ編
脳の活性・ホルモンの分泌に有効なこと、それは音楽をライブで聴くこと
企画・指揮 藤本幸弘(医師・医学博士)
第一幕
スペシャルトークショウ
「クラシック音楽をライブで聴くことにより脳に何が起きるのか」
(医学博士:藤本幸弘 トークゲスト:元宝塚歌劇団宙組トップスター 和央ようか)
第二幕
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第二番 作品18 ハ短調
指揮:藤本幸弘
ピアノ:国内外で活躍中の男性ピアニスト(当日発表)
東京オーケストラMIRAI(創立5年目の新進気鋭の新しいプロオーケストラ)
https://eplus.jp/sf/detail/2986790001-P0030001P021001


「音楽は名医」コンサート秘話 その5

その4では、肌で音を聞くという話をしてきましたが、皮膚には様々な感覚器が存在します。
感覚受容器 としては
触・圧覚受容体
パチニ小体(高頻度振動感覚)
マイスネル小体(皮膚変位)
メルケル盤(持続的皮膚変位)
ルフィニ終末(持続的皮膚変位)
温覚受容体
ルフィニ終末(一部関与)・自由神経終末
冷覚受容体
クラウゼ小体(一部関与)・自由神経終末
医学生の時にミクロ解剖学でこのような受容体の顕微鏡写真を観察して、人体不思議さ、複雑さに大変驚きました。
さらに、皮膚の感覚の一つには、セロトニンを放出させて幸せを体感するという、人間が生きていく上でとても大切なものもあります。生後肌接触が全くない状況にすると、乳児が死んでしまうという発表をしたドイツ人医師もいます。体温のある肌に触り、触ってもらうことは、人として生きる以上はとても大切で、もちろん恋人や親子でのスキンシップ。マッサージや、ペットなどとの触れ合うことも同様な効果を得ることができると報告もありますよね。
現代社会は、こうした人間に本来備わっている五感の感覚が多少麻痺していても、生活できる環境にあると思います。感覚を研ぎ澄まさなくても、猛獣に襲われる可能性は低いですし、冷蔵庫がありますので、腐ったものを食べることはまずありません。

いわば、文明化というのは、そうした感性を鈍らせることに直結するのです。
ここでお勧めしたいのは、リアルな、コンサート会場での音楽体験や楽器演奏です。

1
その6につづく
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藤本ミュージックアカデミー主催
「音楽は名医」 第一回 セルゲイ・ラフマニノフ編
脳の活性・ホルモンの分泌に有効なこと、それは音楽をライブで聴くこと
企画・指揮 藤本幸弘(医師・医学博士)
第一幕
スペシャルトークショウ
「クラシック音楽をライブで聴くことにより脳に何が起きるのか」
(医学博士:藤本幸弘 トークゲスト:元宝塚歌劇団宙組トップスター 和央ようか)
第二幕
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第二番 作品18 ハ短調
指揮:藤本幸弘
ピアノ:国内外で活躍中の男性ピアニスト(当日発表)
東京オーケストラMIRAI(創立5年目の新進気鋭の新しいプロオーケストラ)


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