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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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パリ16区

IMCASパリが開催されるコンベンションセンターは、パリの17区にあります。

パリで行われる大きな医学会は、いつもこのポルトマイヨのコンベンションセンターで開催されます。

そのため学会でパリを訪れるときには、このすぐ近くにある僕の好きな16区界隈をふらっと散策することも多いのです。

いわゆる観光地ではないところもありますが、この地区のパリの街は、 街の造りやちょっとしたポスターの色使い、店のインテリアなど、歩いてるだけで楽しいし勉強になります。

ほら。サンタクロースが窓を登っていますよ。

そして、ちょっとセーヌ川まで歩いてみると、こんな景色も楽しめます。

ちょうど今週から冬のSALEが始まっている店も多いようで、買い物袋を下げたフランス人と沢山すれ違います。

 

門の根元に、かわいい雪だるまを見つけました。

昼食を2回、16区でとりました。一度は総菜屋。

日本にもあるという「エディアール」で、イベリコハムとトリュフのオープンサンドとブルーチーズを調達。

ホテルに戻って資料を作らなければならなかったため、部屋で食べられるものに。

ここのオープンサンド、うまいしお腹も一杯になるので、学会準備期間中は助かります。

もうひとつは、ビストロで。

「僕は牡蠣が好きなので、この辺りで生牡蠣の食べられるカジュアルで美味しい店があれば教えてほしい」

と、ホテルのコンシエルジュに聞いたときに薦めてもらった「CHEZ ANDRE」というお店に行ってきました。

人気の店のようで店内はぎっしり満席。

白ワインで魚のスープと大きな牡蠣、そしてタラを食べましたよ。

美味しくて雰囲気もよくて、お店の人も親切です。とても良いビストロでした。


雪のパリ、セーヌ川沿いの画材や

時差ぼけもあって、早朝(というか深夜未明)に目が覚めます。

窓の外はまだ真っ暗。

しばらくホテルでせっせと学会の準備をして、朝食です。

パリは当たり前ですがコーヒーが旨くて、毎回朝から気分も上がりますね。

僕は甘いものをあまり好んで食べないのですが、実は「ジャム(コンフィチュール)好き」で(笑)、特に海外で滞在するホテルの朝食の席に小さな瓶に詰められたこの類のものがあると、嬉しくなってしまいます。

美味しいコンフィチュールや蜂蜜があると、バゲットやトースト、クロワッサンなどいつのまにかぺろっと食べてしまって、危険・危険(苦笑)。

フランスでは香ばしいコーヒーがさらに食欲を増進させますから、食後は運動も兼ねて散歩に出かけることに。

とりあえず、メトロをパレ・ロワイヤル・ミュゼ・デュ・ルーヴルで降り、

ルーヴル美術館の中を突っ切って、

サン・ジェルマン・デ・プレを目指します。

セーヌ川を超えるためにカルーゼル橋を渡っている途中で、粉雪が牡丹雪に変わり視界が真っ白になってきました。

傘を持たずに出てきたので、束の間雨宿りならぬ「雪宿り」をしようと、目の前の画材やらしき店に入ってみることにしました。

中を覗いてみると絵の具やクレヨン、色鉛筆、筆などが薬局で薬を並べるように並んでいるので、ちょっと興味を惹かれたのです。


店の人と身振り手振りも交えながら話してみると、由緒正しい店のようです。

後で調べたところ、ピカソなども訪れたと言われる画材やさんでした。

 

この後サン・ジェルマン・デ・プレ界隈を歩きました。

 

リュクサンブール宮殿は、この通り、雪が積っていました。

パリでは雪が降ることはあるのですが、積ることは珍しいそうで、ホテルの人には

「ある意味、こんなパリを見られてあなたはラッキーだ」

と言われましたよ。


2010 学会初め

2010年の学会初めは、フランス・パリとなりました。

IMCAS International Master Course on Aging Skinという学会で、僕は肝斑についての発表を予定しています。日本人の医師による口演発表は、僕を含めて今回はふたつ予定されているそうです。

昨日夕方パリシャルルドゴール空港に到着しました。こちらの気温は氷点下2度。

まだクリスマスイルミネーションが残る場所もいくつかあって、

凱旋門を背にしてシャンゼリゼ通りをみると、

ルーブル美術館の前のチュイルリー公園とコンコルド広場の間に、この時期の風物詩の観覧車が見えました。

今回はJALでの旅。色々とニュースにもなっていますが、JALのサービスが以前よりも良くなっているように思いましたよ。

これから学会の準備。一段落したら、すこしパリの街を歩いてみたいと思っています。


身延山久遠寺

正月気分も最後の四日。

ちょっとした偶然が続いて、山梨で時間が空いてしまい、ふと思い立って身延山久遠寺に初詣に行ってきました。

身延山久遠寺というと、日蓮宗の総本山。

僕がこの地を訪れたのは人生で二度目のことです。

僕の母方の祖父は、この身延山で修行して僧になりながら、僧門に入る若い修行者達に理系の勉強を教えているうちに、

優秀なのだから、医者になれ

と周囲に奨められたのだそうです。

20歳を過ぎてから旧制一高を受験し、医師免許を取得しました。

「この身延山の周囲には、当時不治の病だった癩(らい)病患者が集まる地域があり、その患者さん達を治したいと強く思った」

と、僕に語ってくれたことがあります。

祖父は癩病の研究で当時としては珍しく医学博士号をとり、幾つかの国の医療施設長を勤めた後、医院を開業しましたが、朝4時に起床して読経の日課は毎日欠かさなかったそうです。

そんな祖父も僕が高校二年生の時に亡くなりましたので、僕が医学の道を選んだ事は知りません。

祖父が医師となるきっかけとなった身延山。

僕は医学生の時に訪れた事があるのですが、高速道路のインターチェンジから離れているところにあって、なかなか訪れにくかったのです。

今回、偶然にも訪れる事ができてよかったです。

法華経の一部分を写経することができる部屋がありました。

久しぶりに筆を持ち、日頃の感謝の気持ちを込めて、心を落ち着けて写経してきました。

緊張の中、心が澄んで、安らいでゆく気持ちがしましたよ。

こういった作業をしてみると、自分の中にある日本人のルーツが発見できる気がしますね(笑)。

明日から、パリのIMCASというアンチエイジング医学の学会に出発します。

良い気分転換になりました。


これからの10年に向けて

あけましておめでとうございます。

旧年中は大変お世話になり、ありがとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

僕は、10年ごとにおおまかな目標を自分の中で立てています。

振り返ってみると、その中でだいたい5年毎に節目や転機を迎えているような気がします。

2009年は

「2010年からの10年間は、なにを目標に頑張るべきなのだろう」

・・・と、悩みながらひたすら目の前の学会日程と診療をがむしゃらにこなし、時にばてそうになりながらもなんとか走り抜けてきたようなかんじでしたが、年末ぎりぎりになってやっとだいたいのプランが固まってきました。

自分でもちょっとわくわくするようなプランです。

先が見えなかった日々も、目の前にあるものを放り出さず自分なりに丁寧にベストを尽くすと、いつの間にかトンネルの先に道が見えてくるものですね。

今年は新しい10年に向けて、下準備をする年になりそうです。今の自分にはちょっとハードルの高いものもありますが、その分やりがいもありそうなので頑張りたいと思っています。

クリニックでは引き続き、患者さんに世界の最新技術と情報をお届けしていきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。見学を御希望されるドクターも増えていますが、僕が東京にいる間は御案内も出来ますので、クリニックまで御連絡ください。

年始、僕の診療は1月13日から。御予約の受付は7日からとなります。


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