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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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テートブリテンで朝食

そうそう、僕はこの日、朝食を食べていなかったので、地下にあるカフェでイングリッシュブレックファーストを食べました。

トーストがちょっとイメージと違いましたが、でも満足・満足。このお店、雰囲気もいいしお勧めしますよ。


風景画の巨匠ターナー、ミレイ、ウォーターハウス

ターナーは、風景画を描き始めた初めての画家として知られています。

ターナー以前の絵画は、宗教画や肖像画を描くことこそが「絵画」であり、自然や風景をそのまま描くことは、「全く意味のないこと」とされてきました。

ヨーロッパの絵画は、1867年のパリ万国博覧会に展示された幕府や薩摩藩、佐賀藩などの工芸品や、浮世絵などの「ジャポニズム」の多大な影響を受けて、写実主義から抽象主義への芸術表現の大きな転換をはかります。

1874年にモネ、ミレー、マネ、ドガなどによって開催された私的な展示会が、現在では第1回印象派展と言われていますが、その時でさえも、自然や風景を題材にした「印象派」なるものは、「嘲笑」の意味も込められていたのです。

ターナーは、多くの印象派の画家に比較しても30年も早い。当時、風景画を描くことがいかに前衛的な表現方法だったか、想像もできないですよね。

そしてターナーは、特に水彩画の画材(絵の具の色)について工夫した人でした。

この図は、ターナーが使用した画材を年代順に並べたもの。

絵を制作年代順に並べると、徐々に色彩が豊かになってゆくので、絵の色彩表現が変わっていったことがよくわかります。

とても興味深かったですよ。

 

テートブリテンには、もちろんターナー以外のコレクションもあり、見ごたえがあります。

こちらはミレイの代表作の「オフェリア」

自殺したオフェリアが小川に浮かんでいるという衝撃の絵画ですが、シェイクスピアのハムレットの有名なシーンですよね。

こちらはJWウォーターハウスの作品。アルフレッド・テニソンの詩「The Lady of Shalott」を題材にして描かれたものです。

幾つか好きな絵を見て、優雅な時間を過ごすことができました。


テートブリテンへ

イギリスからの帰国日。

フライトは夜ですが、アイスランドの噴火の影響で、昨晩のヒースロー空港は閉鎖されてしまいました。

帰れるのかなあ?

・・・と不安になりつつも、夕方までの時間を無駄にするのはもったいない、と「テートブリテン」に出かけました。

この日の朝は、天気も最高です。

テートブリテンに到着すると、扉が開くのを待っている人たちがたくさんいました。

ここは、1897年にナショナルギャラリーの分館として設立された、イギリス美術の中でも近代美術を中心としたさまざまな展示会が開かれる美術館です。

ちなみにこれに対比されるのはテムズ川沿いにある「テートモダン」。

こちらは2000年に設立され、20世紀以降の現代美術を扱っています。このブログでもふれましたよね。

他にもリバプールやセント・イヴスなどにテートがあるようです。

さて、ヨーロッパの国々を訪れると、国によって得意な文化と不得意な文化があることに気付きます。

イギリスは、シェイクスピアに代表されるように、こと文学に関しては中世より優れた作家をたくさん輩出したのですが、興味深いことに、音楽や絵画となると近代まであまり有名な芸術家がいないのです。

音楽は、今でこそロイヤルオペラハウスのオペラやバレエは世界でも突出する技量ですし、ビートルズやクイーン、スティングなどの著名なミュージシャンもイギリス人ですが、不思議なことにクラシック音楽の分野では、あのイギリスの第2国歌でもある「威風堂々」を作曲したエルガーぐらいしか有名な音楽家がいなかった。

19世紀、20世紀の偉大な音楽家はイタリアやドイツ、オーストリア生まれが多いですよね。

さらに後年、音楽家の産地? は東に移動してポーランドやロシアなどになりました。

一方で、絵画は陽光がまぶしいぐらいの、緯度の低い地域によい画家が生まれています。まずはルネッサンス期のイタリア。そしてスペインや南フランス…。

ロンドンの緯度はなんと北緯51度です。日本に対比させると樺太ぐらいの緯度。陽光の関係でも、画家が生まれにくいのも分かる気がしますね。

しかしながら、このテートブリテンには、19世紀のイギリスとしては珍しい、イギリスを代表する画家として名高い、Joseph Mallord William Turner(ターナー)のコレクションがあるのです。

こちらを今日は見に行きます。


MacAir

僕はMacAirを本当に愛しています(笑)。

あのデザイン、薄さ、起動の速さなど、すばらしいですよね。

もうラップトップはWindowsに戻れません。

あまりに重宝で、2008年5月には、あのイースター島まで持って行ってしまいました。

国際学会周遊記 番外編イースター島のブログはこちらです。もしも読まれる場合、下の方の古い記事から呼んでいただけると嬉しいです。

そうそう、来月、イースター島で皆既日食がありますよね。

日食チェイサーの友人が行くことにしているらしいのですが、他の地域では絶対に得られない体験ができると思います。

ほんとにうらやましい(笑)。

話をMacAirに戻しますと

今回シンガポールの学会で

「iPadが爆発的に売れているが、そのiPad陣営を強化するために、Apple社はMac Airをなくしてゆく方針らしい」

という噂を聞いて、iPadを買うより前に、あわててストック用にもう一台、Mac Airを買い増してしまいました。

そんなわけで、今週時間があるときに、過去の講演データーをストック用のMac Airに、2台並べて移行させています。

過去60回のレーザー治療関連の英語での講演と、それ以上の数の日本語の講演のプレゼンテーション。

講演は生き物だとおもいます。

会場の鋭い質問によって、普段は自分でも考えもしなかった発想が突然浮かんできて、それを次の講演に生かせたり、ここで会場を笑わせてようとか、ギャグのタイミングまで考えてスライドを用意して行ったのに、会場の雰囲気があまりに固くて、準備していった冗談をまったく話せずに終わったり。

僕は、毎回違う講演をするように心がけているので、違うファイルにして時系列に整理しているのです。

昔の講演って、見ていると時間があっという間に経ってしまいますね。


ミュージカル「DREAM GIRLS」

休診日の今日。ニューヨーク・ブロードウェイからオリジナルプロダクションで上演中のミュージカル「ドリームガールズ」を観て来ました。渋谷・オーチャードホールです。

写真は幕間にひと息ついているところ。

このミュージカル、本当に良かった! 今週土曜日までということなので、御興味のある方はぜひ観てください。LEDを多用したステージングも楽しいですし、ストーリーの方もビヨンセやエディ・マーフィ、ジェイミー・フォックスなどが出演しオスカーを獲った映画版で御覧になった方は良くご存知のことと思いますが、ミュージカルで観るとまた違った印象です。

エフィに涙ぐんでる観客の方も多かったようですよ。

できればもう一回最初から観たいくらいです。


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