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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

カテゴリー:欧州 モナコ編

ザ・スーパーカー

僕が小学生の頃、驚異的な人気番組だったTBSの「ザ・スーパーカー」。

水曜日夜7時が毎週楽しみで、番組が始まると文字通りテレビに「かじりついて」観ていました。

そして、同じ時期にテレビ東京・12チャンネルで放映されていた「対決! スーパーカークイズ」。こちらも、いまだに主題歌が歌えるぐらい(笑)大好きでした。

コカコーラの王冠の裏についているスーパーカーの絵が欲しくて欲しくて、友達としょっちゅう酒屋さんに遊びに行って落ちている王冠を探したり、スーパーカー消しゴムを集めたり...。

そんな子供時代をモナコで久しぶりに思い出しましたよ。それくらいモナコでは路上で走っている、いわゆるスーパーカーの数がものすごいのです。

ヨーロッパ中から集まってくるのか、マニア垂涎の珍しい車が、普通にその辺りを走っているのですから、驚きます。

ノーマルのロッソコルサ(赤)フェラーリF430が走ってきたと思ったら…

今度はスパイダーモデルです。

そして、なんとF430スクーデリア。

通常のF430をレース仕様に仕上げた特別限定車です。

スクーデリアは普通の人にはなかなか手に入らないらしいですから、もしかしたらオーナーは、モナコに多く住んでいるという、F1パイロットかもしれませんね。

特に、モンテカルロの中心にある「グラン・カジノ」の前には昼過ぎから続々と高級車が集まってきます。

こちらはつい先日マイナーチェンジをしたばかり マイナーチェンジ後のランボルギーニー・ガヤルド・スパイダー。

黒い革シートに赤いステッチの糸が入った特別仕様車でした。

山吹色のガヤルド・スパイダーもあります。

それらのスーパーカーを見学に来る観光客もいて、これがモナコの情景にもなるわけです(笑)。

みんな楽しみながら、写真を撮っていました。

今度やってきたのはビアンコ(白)のフェラーリ360モデナですね。

後ろから走ってくるのはアストンマーチンです。

今度はフェラーリ599。

現在の12気筒のフラッグシップモデルです。この車も日本ではめったに見ることができません。

僕の宿泊したフェアマウントホテルにも、グリジオシルバーストーン(ガンメタリック)のF430が停まっていました。

オテル・ド・パリの前にはネロ(黒)のF430スパイダーが路駐しています。

こちらも一見ノーマルに見えるのですが、F430スクーデリア。

マフラーの位置が通常と違います。

すごいなあ。

V8気筒の特徴的なエンジン音に振り向いてみると、ブルーツールドフランス(青)のF430です。

フェラーリを駆って、モンテカルロのF1コースを走るなんて、夢のような話です。

いつか僕も走ってみたいです。


モナコアンチエイジング学会 展示ブースその2

学会のブースの中にはアンチエイジング専門書のコーナーもありました。

ヨーロッパのアンチエイジングは内科的な内服療法が中心で、必要に応じてメソセラピーなどが加わります。

専門書も沢山あり、立ち読みしては購入を決めるのですが、当然一冊ですべての分野を網羅するのはとても無理。

僕も合わせると毎月20冊ぐらいの英語の専門誌に目を通していますが、そういった地道な作業が新しい分野では必要なことなんですね。

こちらはつい今月上旬にカルフォルニアの本社に訪れたサーマフラックスのソルタメディカル社。

サーマクールとフラクセルが並んでいます。

アメリカの学会に比べると小さなブースです。

シネロンのブースもありましたが、こちらもあまり人がいなかったですね。

 


モナコアンチエイジング学会 招待講演

今回のモナコのアンチエイジング学会で、僕は二つの招待講演をさせて頂きました。

一つ目の講演の会場は、この学会で最も大きなこの部屋でした。

このセッションは脂肪溶解についてのお話。

多くの先生方の講演の後に僕の講演の順序が回ってきました。

僕の講演内容は

「Low frequency US for the localized lipodystrophies」

直訳は

「低周波の超音波装置を使った部分的な脂肪溶解」

一昨年から、超音波を使って脂肪細胞にキャビテーションを作ることで、脂肪を溶解する機器の開発にイタリアのドクターと関わっていたのですが、そちらについての講演をさせて頂きました。

この講演は、同じような研究をしている企業から結構な反響があって、講演の後には質問者の列ができました。

まずは一仕事目は成功、と言っていいでしょうか。

ほっと一安心です。


モナコアンチエイジング学会 展示ブースその1

モナコ開催の世界アンチエイジング学会ももう第7回目。

アンチエイジング市場では、毎年12月にアメリカのラスベガスで行われる頭文字Aが四つ続くA4M(American Academy of Anti-Aging Medicine)というアメリカ系の学会と並んだ大きな学会。

世界各国から特に内科系のアンチエイジング関係者が集まってきます。

今年は中でもヒアルロン酸などの充填剤(フィラー)の展示が、全部で20社以上も出ていました。

ほんの5年前までは、日本に入るヒアルロン酸と言えばパーレイン、レスチレンのQ-MED社しかなかったのですが、今は違いが分からないほど多くのタイプが出ています。

安全性や、何から抽出したのか、さらに、分子量はどのぐらいの大きさのものか、分子量を維持するために架橋はあるのか、麻酔剤が混入されているのかなど、さまざまな違いがありますが、これだけ種類が出てしまうと出展社自身も、他社製品との明確な違いが言えないんではないでしょうか…。

他にもヒューマンコラーゲンや、クリニックFでも採用しているヒアルロン酸よりも副作用が少ない(肉芽種の発生率が極めて少ない)充填材のハイロドキシアパタイトであるレディエッセ(Radiesse)のブースがありました。これはかなりの好評でしたよ。

見ていてちょっと面白いと思ったのは、このドイツの会社の提案している、胸腺の抽出物をプラセンタのように注入するセラピーでした。

胸腺はT細胞系のリンパ球を生成する器官ですが、思春期以降は急速に退化し、成人期には単なる脂肪組織に変化してしまいます。人間では免疫に大きくかかわった内分泌組織です。

この療法は、だいぶ前からあるようですので、ご存知の先生もいらっしゃるかも知れませんね。

いわゆる何となく調子が悪いとか、元気がないといった不定愁訴に対して効果がある「元気になる」薬なのでしょう。質問していると、抽出経路にちょっと問題があると思ったので購入には至りませんでした。

僕の専門であるレーザー・皮膚科関係のブースは意外と少なく、しかも小さい場所が多かったです。

サイノシュア社もこんなに小さいブース。

しかも、多くのレーザー会社のブースで、担当者が留守で誰もいないのです。

経費削減のため、渡航した営業担当者が少ないのでしょう。


グレース・ケリーの愛した日本庭園

僕の滞在したホテルと、学会会場までの間に本格的な日本庭園があると聞いて、翌日の朝行ってみました。ちょうど前日、まさにこの公園の外壁を歩いていたのですが、無料で公開しているにもかかわらず、開園時間が17時までで、目の前を歩いていたのに気付かなかったのです(笑)。

ハリウッド女優を引退したモナコ妃であったグレース・ケリーは大の日本贔屓だったそうで、生前モナコに日本庭園を造ることが夢だったそうなのです。

彼女の死後、その意志を継いだレーニエ三世が、1994年にこの公園を造ったとのこと。

この公園は、観光地からちょっと離れているので訪れる人はあまり多くはないのだとか。

瓦のある門構え。

中に入ると赤い太鼓橋が見えます。

鯉の泳ぐ大きな池もあります。

そして奥には茶室が。

この茶室で毎年お茶会を楽しむためにモナコを訪問する日本人グループもいるそうですよ。

デザイナーは日本人だそうですが、日本庭園そのものというよりは、南仏の要素をうまくブレンドしているといった印象。

モナコの陽光に合った心和む空間でした。


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