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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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経営者にとって勝利とは

自然科学系の学問と違って勝つための戦略は数える程なのに、それでも経営が面白いところは、時と運により百社百様の戦術を展開して、時には一発逆転勝利が狙える事なのでしょうね。

追いつめられてボロボロになっても、追いつめられたからこそ絞り出された知恵により起死回生の一手を打ち息を吹き返すこともある。

思いがけないトラブルに見舞われて倒れても、それが何かのヒントをもたらし、それまで以上に大きくなることもある。

もちろんその逆もあるわけですが。

答えがバラエティに富んでいるので創意工夫で何通りも挑戦できるのが、経営の醍醐味なのだろうな、と人生の先輩ともいえる様々な経営者の方々とお目にかかってお話を伺うと、そんなことを思います。

 

そして、50歳を目前に若輩者ながら確実に僕が理解したことはと言えば、

ではその目指す「勝利」とは一体どこにあるのか、ということが経営者自身の中でも時や経験の熟成の中で形が変化していくということです。

戦略も、勝利そのものも、有機的で粘土細工のように形状変化するものなのですよね。

クリニック内観

病院というカテゴリーの中のささやかなクリニック経営をしていますが

経営者として自分はクリニック経営には向いていないんじゃないか。

医療に関してはどこかの研究施設で研究者に徹し、それとは別に自分の好きな機器やテクノロジーをテーマにした企業を別に作り、その経営者になることを考えたほうが良いんじゃないか。

この点を随分悩みながらもう15年以上経ってしまいました。

クリニックの目指す勝利は、ゴールにたどり着くことではなく、患者さんとの間の関係構築と維持にある、という結論に最近辿り着き、それにより少し肩の力は抜けたかもしれませんね。


経営の面白さ

勝つための戦略は数える程なのに、自然科学系の学問と違って経営が面白いところは、時と運により百社百様の戦術を展開して、時には一発逆転勝利が狙える事なのでしょうね。

答えがバラエティに富んでいるので創意工夫で何通りも挑戦できる。

逆に人真似やコピーでは勝てる筈がない。

ビジネスモデルのコピーで勝てるのは、参入障壁が低い分野だけですよね。

そして、クリリニックの経営の場合、患者さん満足度が至上の目的になりますし、それが経営に繋がると思います。


どうすればエビデンスを立証できるのか?

外来中です。

場所を見つけてFBやブログ用に写真を撮っていると患者さんやスタッフに声をかけられることもしばしば。

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今日も僕なりに精一杯頑張っています(笑)。
さて、ヘルスケア系の企業から、「エビデンスが無い」と言われてしまうので何とか立証出来ないかと相談を受ける事が多いのですが、ではエビデンスと言うのは一体なんでしょうか?
僕も理系のコンサルティングファームとして、いわゆる理系の謎解きを生業としてきました。今まで、医学、工学、薬学つまり、生物学、物理学、化学の自然科学の博士号と、経営学の社会科学の修士号を取得してきましたが、これはそれぞれの学問での立証論理方法を学ぶために必要な過程でした。
医学の世界で言うと、統計学的に有意差が出るかという点を重視する論文が多いのですが、そもそも統計学をエビデンスの立証に選択する以上は5%は無視しています。

どんなに素晴らしい薬でも、5%の人には効かない可能性があるのです。
英文論文があると根拠にしている企業も多いですが、英文論文の採択率が50%を超える雑誌も沢山あります。

つまるところ現在の英文論文なんて、単なる仮説の一つに過ぎません。
もちろん、信頼度の高い論文誌に、マルチプルな検証総論が出ているものが、最も信憑性が高いといえますが、生物学にはそもそも100%例外がないという事象はありません。
ではどうすればエビデンスを立証できるのか?
誰もが納得できるためには、結局自然科学の立証方法を利用した上で、演繹法もしくは帰納法で理論構築するしかないのです。
自分は仮定理論の上に、さらに理論武装して解を解く、演繹法が得意ですので、その手法をとる事が多いのですが、こうなると文系と理系の再統合が必要になりますよね。
今後は統計学の時代は終わり、AIを用いたビックデータの直接比較検討ができる様になりますし、さらに量子コンピューターが数年で開発されると、演算機能が飛躍的に上がり、実験もしなくて良い状況になります。
我々医師は、まさに自然科学の立証法がパラダイムシフトをおこす、その岐路にいるのです。
さらに、せっかくエビデンスを立証しても、すぐに経営的にメリットとなるとは限りません。
エンゲル係数で有名な経済学者エンゲルは、新しいものが売れるためには、「奇跡的な効果」が実感できないとビジネスにはならないと言っています。

今は企業努力により、良い製品ができているのは当たり前、良い物を作れば売れる時代は終わりました。マーケティング自体がもう古い考えとも言えるのです。
やはり、市場の既存の価値観を変える様な、新たな価値を提供する知的財産ビジネスモデルの模索が、今後企業が行うべき方向性なのでしょうね。
僕も薬学博士を取ったのち、一年半が経過しましたので、そろそろ次のアカデミックな目標を決めたいと思っています。
ハーバードでビジネスの学位を取るか、音大で指揮者の勉強をするか、知的財産立証を求めて弁理士の資格を取るか。
どうしますかね。笑。


サーマクールFLX照射を承れることになりました

第四世代のサーマクールFLX。

照射野は3㎠から4㎠へ拡大し、痛みを軽減するバイブレーションも縦横立体的になり、痛みもスピードも改善されましたので、より良い打ち方があるはずで、最も良い照射方法を考えてきましたが、すでに院内での治験など終え、照射方法のすり合わせや調整も済み、良くいらして頂いている患者さんへの照射も済みました。

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顔とボディの組み合わせ照射などとてもご好評いただいていますので、ご興味のある方は是非お問い合わせください。


生理学解剖学の本

今日はクリニックFにて外来です。

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新たな研究検証依頼の資料としてAmazonで購入した本が届きました。

3冊で締めて30000円弱。

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医学書は高いです(涙)が、生理学解剖学に遡らないと理論立証が出来ないのです。新たな謎解きが始まりましたよ。


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