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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

カテゴリー:欧州 イタリア フィレンツェ編

2011年6月イタリア出張28 4時間でフィレンツェを回るなら

思ったよりもウッフィツィ美術館の見学時間が早く終わり、打ち合わせまでもう少し時間があります。

シニョリーア広場を散策。

フィレンツェは、ヨーロッパの都市の中で、僕が地図を見なくても歩ける街のひとつですので、歩き回りました(笑)。

結局、ヴェッキオ橋を再び渡り

昨晩と同じ、パラティーナ美術館へ。

僕が見たかった絵はこちら。

パンフレットの表紙にもなっているラファエッロの「小椅子の聖母」です。

無事にこの絵と再会を果たすことができました。

ホテルへの帰り道すがら、サンタ・マリア・デル・カルミネ教会に立ち寄りました。

こちらも市内から離れていますので、観光客は少ないのですが、教会横にあるブランカッチ礼拝堂の、マザッチョとマゾリーノのフレスコ画が有名です。

ルネッサンスの先駆けとなったフレスコ画。

これらの絵がなければ、ルネッサンスの絵画が生まれなかったとも言われる作品なのです。

こちらを見学して、急ぎ足でホテルに戻ります。

4時間にしては、良い時間の使い方が出来ました。

 


2011年6月イタリア出張27 ウフィツィ美術館

現在ロシアに来ている僕ですが、ブログ上はもうしばらく先月訪れたイタリア・フィレンツェの出張記を続けさせてください。

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明けて翌朝。

ホテルの窓から外を見ると、雲一つない快晴です。

フィレンツェを観光する機会もこの日だけだったので、今日の会合を11時にしてもらい、朝7時に食事をとります。

食事を含めてあと自由時間は4時間あまり。

僕は真っ先にウフィツィ美術館に向かうことにしました。

この美術館は、以前日本で旅行代理店を使って予約したときにはすごく高い予約料を取られました(苦笑)。

最近はインターネットで予約ができるのですが、フィレンツェのスケジュールが読めなかったので、予約ができなかったのです。

インターネットで8時15分から入場ができることを調べておきましたので、45分前の7時半に到着。

しかしこんなに長い列です。

メディチ家の財力を結集したルネッサンス美術すべてが、この場所にあるといっても過言ではありません。

世界中から人が集まるのでしょう。

僕の後ろに並んでいたイギリス人は、

「昨日来たのだけれど、2時間待ちだって言われたのであきらめて、今朝早く起きて来た」

と言っていましたよ。

時間も限られていますので、9時まで待って、それでも入れなかったらあきらめようと時間を決めて待っていいたところ、8時50分ごろ、ちょうど二回目の入場枠で美術館に入ることができました。

ウッフィツィ美術館は、メディチ家の事務局が置かれていたのでこの名がついたそうですが、建物も秀逸です。

イタリアの美術館は絵の写真は撮れないのですが、ボッティチェッリの「プリマヴェーラ(春)」や、「ヴィーナスの誕生」、ダヴィンチの「マギの礼拝」など観るべき絵はたくさんあります。

そして、この美術館には僕のお気に入りの素敵なカフェがあるのです。

建物の北端にある、窓際のこちら。

クーポラとヴェッキオ宮殿が正対した形で観ることのできる場所があるのです。

本当はゆっくりとお土産屋さんをみたかったのですが、今回は時間がないのでそのままスルーです。

後ろ髪を引かれますね(笑)。

 


2011年6月イタリア出張26 予約がとれないトスカーナ料理 IL GUSCIO

午後8時前に、アルノ川に夕日が沈みました。

会食の時間です。

今回連れて行っていただいた店は、地元でも有名でめったに予約が取れない店なのだそう。

市内から少し離れた場所にあるにもかかわらず、確かに受付で「今日は予約がいっぱいだよ」と何人もの人が断られていました。

マウロと、ちょうどフィレンツェに来ていたDEKA社のインドのディストリビューターRukmani Medical Systems社のPadhi社長と会食です。

今回会食して思ったのですが、インド人は本当にしゃべり続けますね(笑)。

ところで、このお店で食べたものが本当においしいものばかり。

今思い出してもたまらないですね(笑)。

食欲がそそられます。

本当においしかったので、さぞかし人気店なんだろうと思って、帰りの扉を開けるときに気づきました。

この通りミシュランのシールがいっぱい。

星を獲得し続けている店なんですね。

フィレンツェに行かれる方に、詳細はこちらです。ご参考までに。

 


2011年6月イタリア出張25 ヴェッキオ橋、ピッティ宮、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂

イタリアのレーザー開発会社のDEKA社の見学とディスカッションが終わり、夜8時に約束した会食までの時間。

夏を目前に日没が遅いフィレンツェの街を歩いてきましたよ。

アルノ川沿いを渡るヴェッキオ橋は健在。

水浴びしている人たちもいます。

ヴェッキオ橋を渡ります。

振り返ると、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂のクープラが見えますね。

路面には仮面を打っているお店を発見。

僕はピッティ宮の中にあるパラティーナ美術館に好きな絵があって、その絵を見に行こうとしたのですが…。

残念ながらこの日は18時で閉館していました。

ピッティ宮の裏手のボーボリ公園を歩いてみました。

日差しが暑いですが、緑が素晴らしく映えてきれいでしたよ。

しばらく散策した後に再びヴェッキオ橋を渡り、またフィレンツェの中心街へ。

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂も素晴らしいですね。

フィレンツェのシンボルとなるこの建物。

1296年から172年の歳月をかけて建設されたということですが、ルネッサンスの当時はさぞかし威光を放っていたのでしょう。

ミケランジェロが「天国の扉」と称した礼拝堂の東の扉とも再会しました。

気持ちが盛り上がります。


2011年6月イタリア出張23 DEKA社本社の工業用レーザー機器

3時間余りのドライブでフィレンツェのレーザーメーカーであるDEKA社につきました。

出迎えてくれたのは、ピサ出身の物理学博士のマウロ・ガリです。

DEKA社のレーザーおよび光治療機器の設計は基本的に彼がかかわっています。

簡単な自己紹介を済ませた後、まずは食事をしようと役員食堂に移動して、軽食を取りました。

簡単な料理のようですが、社員食堂のわりには相当おいしく、さすが食の国イタリア。

感動しました。

その後マウロの案内で、工場を見学させてもらいます。

まず案内されたのがこの場所。DEKA社のルーツともいえるものです。

何があるかわかりますか?

もともとフィレンツェのこの地方は電子測定機器の会社が多かったようで、DEKA社の歴史はここにあるのです。

もともとは電子測定機器から始まったこのEl Enグループという会社が、レーザー機器開発を始めました。

工業用レーザーは、5を意味するPENTAというブランドで販売し、

医療用レーザーは、10を意味するDEKAというブランドで販売しているというわけです。

こちら、加工用の巨大工業レーザー機器の工場です。

特にCO2レーザーの技術には、DEKA社に特筆すべき技術が3種類あり、ここではご説明できませんが、それぞれの技術の説明を受けました。

その中でもすごいのが、これ。

この磨かれた金属の部品ですが、なんだと思いますか?

8本のレーザー発振のガラス管を固定するものなのです。

通常のCO2レーザーはガラス管でできています。

CO2レーザーは、能動レーザー媒質(レーザーを増幅する媒質)としてガスを管に封入して放電させることでエネルギーを発生させるのですが、そのガスの組成は

二酸化炭素と窒素が、それぞれ約10-20%づつ

ごく微量の水素またはキセノン

残りの全成分がヘリウム

となり、これらがこの一本のガラス管に入っているのです。

医療用レーザーではこの一本のガラス管で十分な出力を出せるのですが、

このように手前に8本、奥に8本のガラス管を並列に並べ、合計16本の出力を合算して、大出力でレーザーを照射することができるのです。

煉瓦に向けて照射すると、

この通り、炎を上げて煉瓦が解けます。

日本からドクターが見学に来たと紹介されると、

「じゃあこれからレーザー照射をしてやるよ」

みたいに、皆が照射実験をしてくれます。

マウロは、「皆レーザーを照射する実験が好きなんだよ。」

とポツリ。

なんだか同じレーザーオタクとしては、気持ちがわかりますね。

こちらは新型スマートサイド2に搭載された、RF式のCO2レーザー。

ガラス管を使用しないデジタル仕様のものです。

こちらも照射実験をしてもらい、プラスチックの板に照射すると、ご覧のように一瞬でこのようなガルシアン(円錐)型の穴が開きます。

お土産にもらって帰りましたので、ご興味ある方はクリニックFの受付で、ご覧ください(笑)。

そしてDEKA社の至る所に貼ってあったポスターこそがDEKA社の技術の集大成。

フィレンツェを代表する二つの建物をレーザー光で繋いだ時の写真です。

 


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