シンガポール編の新国際学会周遊記が終わったばかりですが、実は今日朝一番の便で、香港に行ってきます。
香港 Chinashow Limited社主催の医療セミナーで、
「レーザー治療に併用するフラーレンの効能」
についての講演を頼まれているのです。
講演を準備していて気付いたのですが、僕はこの抗酸化物質「フラーレン」について、三菱商事子会社VC60社の研究者グループと、欧米の皮膚科学会やレーザー学会などの国際学会で、既に7回もトップネームで講演していました。
光栄ですね。
春にマイアミで開催された米国皮膚科学会(AAD)で僕の3報の演題をみた会社の方が、お声を掛けてくださり、今回の招待講演が実現しました。
「ラジカルスポンジ(水溶性フラーレンの商品名)」及び「リポフラーレン(脂溶性フラーレンの商品名)」を使用した外用剤は、既に国内で500社を超えて販売されていますが、強力な抗酸化物質であるフラーレンを、レーザーの施術前後に使用して、治療効果を上げると言うのがこの演題の目的です。
クリニックFの外用剤ラインナップでも、2つのフラーレンが大量に配合されています。
強力な抗酸化作用により、同じように抗酸化目的で配合されているAPPSの様なビタミンC誘導体の持ちも良くなり、生理活性もより長く続くのです。
これらのクリニックFオリジナル外用剤は、元々レーザー治療の前後に使用してレーザー治療の効果を後押しするつもりで作られたものなのですが、おかげさまで現在非常に人気でリピート率も高いのです。
どこからか噂を聞いた方が、一般販売して欲しいと電話やメールによる依頼も頻繁にあります。
しかし、クリニックFでご案内している外用剤は、診察の上で処方という形でしか出せないもの、クリニックF内でのみ作られているものです。
クリニックFの患者さんでない方には、ご希望があったとしてもご案内できないのです。
もしも使用してみたいという方がいらっしゃいましたら、一度クリニックにご来院ください。
さて、招待講演の話です。
レーザーを皮膚に照射すると、特定の活性酸素が生じます。これをスピンエコー法(ESRシステム)で捕捉し、この活性酸素の発生率がフラーレンによって抑制されるかという研究を、VC60社と繰り返し行ってきました。
脂溶性フラーレン「リポフラーレン」もしくは水溶性フラーレン「ラジカルスポンジ」が含まれた外用剤をレーザー照射の前後に使用すると、施術後に皮膚の中に発生する活性酸素の発現を抑制できるため、肌の赤みやレーザー照射後の色素沈着(PIH)などの発現を抑え、治療効果を上げることができるのです。
香港で今回開催される講演は、レーザー施術を行っている医師とマスメディアの方を対照としたものだそうです。
詳細はまたこのブログでも報告しますね。
頑張ってきます。