TakahiroFujimoto.com

HOME MAIL
HOME PROFILE BOOKS MUSIC PAPERS CONFERENCES BLOG MAIL CLOSE

BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

BLOG|ブログ

今年の造顔レーザー

巷では「造顔マッサージ」なるものが流行っているそうですね。僕の患者さんでも「毎日“造顔マッサージ”をやっているんです」という方がいて(しかも男性で)、その美意識の高さに感動したことがあります。

でも僕のクリニックにも実は「造顔レーザー」があるんですよ(笑)。

「なんとかと鋏は使いよう」

と言いますが、

これはそのまま

「なんとかとレーザーは使いよう」

と言える時代になりました。

同じレーザーなのに打つ人間によってここまで結果が変わるのか?! ということが実際に起きるのです。

ただシミをとる、ほくろをとる、シワをとる・・・といった用途で一台一台のレーザーを使うのではなく、マッサージをする指のようにレーザーを操って顔をデザインする、ということができる時代になっているのです。

時代時代に造顔レーザーは存在するものです。

2002年はオーロラ

2003年はサーマクール

2004年はタイタン

2005年はフラクセル

2006年はリファーム

そして、今年2007年、イチオシの「造顔レーザー」としては「アファーム」がある、と言えるでしょう。特にたるみとテクスチャーの施術を同時に出来る「アファームマルチプレックス」や、米国では発売され、日本でも近日公開になる「パール」はエポックメイキングになるレーザーといえます。

この2台はどちらも打ち方にコツがいるので、僕も出せるものなら「造顔マッサージ」のように「造顔レーザー」の本を出したいくらいです(笑)。


シェフの気持ち

道を歩いているとたまに、すこし前までは灯りが点っていたレストランやコンビニ、書店などにシャッターが閉まって「しん」と静まり返っているのを見かけることがあります。特にレストランは移り変わりが激しいですよね。東京は新しいものが毎日のように出来ますが、それと同じぐらい人知れず閉店となるお店も多いのでしょうね。先日も大きなレストランが一軒つぶれた跡地が一面駐車場になっているのを見て、なんだかとても寂しい気持ちになりました。

個人クリニックというのは、ある意味街の小さなレストランやビストロに似てるところがあると常々思っています。シェフひとりにわずかなスタッフでやっているお店で、厨房で一生懸命フライパンをゆすりながら、カウンター越しに横目でお客さんの状態やテーブルの上をチェックしているシェフを見ると「開業医みたいだなあ」と思うんですよ。

シェフの友人がいるわけではないのでこれはあくまで想像ですが、料理人の場合、料理の腕にいくら自信があっても独立して自分の店を持てばお客さんを「待たなければ」ならない。お客さんが来て、「おいしい」と言ってくれて、さらにそのあともう一度足を運んでくれたときにやっと「ほっ」とひと息できるんじゃないでしょうか。

味だけでなく、売上とサービスも成り立たせなければならない。

どこかのレストランで修行をしているうちは、技術を極めることだけ考えていれば良かったのに、一歩店を出て独立した瞬間から、技術に加えて、「人気」と「経営」を考えなければならない。そして自分がイメージするそのままの料理を絶妙なタイミングでお客さんに出すために、スタッフの教育と育成もしなければならない。

こうしたすべてが開業医の自分と重なるような気がして、街に小さなレストランが出来ると、応援したくなってしまうのです。

僕は今回の「クリニックF」で合計5つのクリニック立ち上げに関わったことになりますが、新しくクリニックを作ると、それがどんなに良い設備を整えていても、半年「忍耐」の期間があります。毎日毎日ひたすら患者さんが来るのを待ち続けるのです。

電話が鳴るたびに一喜一憂し、患者さんが来ない日があれば自分のどこが悪いのかと悶々と悩む日々。

この「ひたすら待つ苦しみ」と言うのは、患者さんがいることが当たり前だった大学病院の勤務医時代には経験がないもので、開業医になって初めて感じる辛さでした。その分、患者さんが来てくれたときの喜びはヒトシオです。診察できるありがたみを、言わば初めて知るわけですね。いくら素晴らしい料理を作る腕があっても、それを「食べて」くれるお客さんがいなければ、自分の存在価値はないのだと思い知るわけです。

思い返せば、いつでも新しいクリニックの立ち上げで苦しいときに、来てくれたお客さんの顔は忘れないものですよね。


アトピー性皮膚炎とレーザー

クリニックFでは基本的に「病気の治療」を行うことはありません。病気治療のために必要な機材・設備・スタッフと美容医療のために必要な機材・設備・スタッフは微妙に異なるため、個人クリニックで両方をカバーしようと思うと、余るほど潤沢な資金がある場合は別ですが、そうでなければどちらかが中途半端になってしまう、と個人的に思っているからです。

たとえば、にきびやアトピー性皮膚炎は「病気」として捉え治療することが重要となります。皮膚表面からの美容的アプローチだけでは限界があるのです。内臓疾患や心的ストレス、栄養管理、生活習慣、体質の改善・・・など多角的にアプローチする必要があり、そのためには専門分野の異なる医師がタッグを組むこともときに必要となります。こうした症状が出ている患者さんは自律神経が乱れた軽い「自律神経失調症」になっている方や甲状腺ホルモンや女性ホルモンなど、ホルモンの分泌が乱れている方もいますから、科で言えば婦人科・内科・皮膚科・・・などそれぞれの医師が必要となる場合も十分にありうるわけです。

この中で僕の専門性を生かせる部分としては、主に顔の皮膚に対して「皮膚体力を上げる」というところになります。具体的に言うと、「にきびの出来にくい肌」「アトピー性皮膚炎になりづらい肌」を土台から作り直していくという作業です。

アトピー性皮膚炎で言うと、顔にアトピーが出ている人の場合、バリア機能が完全に乱れ、ちょっとした刺激にも敏感となり、症状が悪化してしまう・・・という悪循環に一度はまって抜けられなくなってしまうケースがよく見られます。こうした患者さんにその疾患を改善させるような「治療」を施すことはできませんが、皮膚自体をレーザーの照射で強くして、「アトピー性皮膚炎になりにくい肌」にしていくことは可能です。

このときクリニックに揃っているレーザーの中から患者さんの皮膚の厚さや症状に合わせて最も合うものを選択し、定期的に来院していただくことで、ちょっとの刺激では「揺らがない」肌を作ることが可能となるのです。

アトピー性皮膚炎の方は人知れず悩んでる方も多いでしょうし、このじめじめとした季節にはつらい思いをされている方も多いと思いますが、「肌体力を上げる」ことに興味のある方がいたら、ぜひ一度ご相談にいらしてください。今までの症例もありますから、お役に立てると思いますよ。


最高の医者とは

今日は表参道で皮膚科・形成外科の開業医に向けたセミナーがありました。僕は講師の一人として呼んで頂き、自分の専門のレーザーとはすこし違った「メソセラピー」という学問の話をしてきたのですが、自分の出番がないときは他のドクターのお話を聞くことができてとても有意義な一日を過ごすことができました。中でも最後の演者 駒澤大学大学院 経営学研究科の山田勝教授のお話には非常に感銘を受けました。

山田先生がおっしゃったことの中でも特に心に残ったお話があります。それは、

「患者さんは世界一のお医者さんに診てもらいたいわけではない。自分のことを一番良く知るドクター、そして自分が一番良く知るドクターに診てもらいたいのです。」

という言葉です。

我々医師は、とかく医学と言う学問や、医療技術をとことん追求してしまうものです。つまりその分野を追求することが自分にとっても患者さんにとっても一番のことである、という「幻想」があり、世界一「優秀な」医者になることが立派なことである、と思いがちです。優秀な医師であることが患者さんにとって一番のメリットだと考えてしまうのです。

医療従事者にとっての「医療」の定義は、「患者さんに対する最新医療技術の応用」と言うことになるのだと思います。

でも、一人ひとりの患者さんにとっては、優秀であることが必ずしもその患者さんにとって最高の医師ではない、全く違うことがあるのだということを山田先生はおっしゃったわけです。もっと、人的な、感情のつながりや信頼関係を大切に考えて、この人だったら任せられるといったところから医師の選択が、そして診療がスタートするのである、と。

僕はこの話を聞いて、最近こういった人的なつながりがないがしろにされてしまうところから、医療に対する不信感が生まれてしまったのだろうなぁ・・・と思いました。

クリニックFのコンセプトは、アカデミズムに基いた、美容皮膚科領域における「最高のホスピタリティの提供」です。医療現場におけるホスピタリティとは突き詰めて考えると、豪奢な設備でもなければ、かしこまりすぎた接客でもないと僕自身は思っています。一歩足を踏み入れた瞬間「ウェルカム」という空気が流れ、適度にリラックスでき、親しみの湧くような誂(あつら)えがある。顧客の方一人ひとりのニーズに対して、適切な情報に基き最も合致した、世界最新施術を出来ること。山田先生のお話を聞いて、この軸をぶらさず、人とのつながりを大切にしながら、自分自身の専門であるレーザーという分野を追求していきたいと決意を新たにしました。


写真撮影

今日は朝からクリニックの内観撮影でした。クリニックをひとつ作るたびにこの作業は必要となります。入口・受付回り・診察室に施術室・・・院内の風景がわかる写真をプロのカメラマンさんに撮っておいていただくのです。ついでに僕の写真や診察風景も。こうしたデータがあるとWEBやパンフレット、学会でのプレゼンのときにも使えますし、取材を受けた時にも貸し出すことができるので出版社やTV局の方のお手を煩わせるのも最低限で済むのですね。

これから開業されるドクターから、開業の際に必要な作業について相談を受けることもよくあるのですが、必ずこの撮影作業はしたほうがいいですよ、とお話するようにしています。カメラ目線で見た時に、院内のどこが「絵」になってどこがならないのか、こうしたことを院長が知っておくのも接客・診療の上で大事だと思うからです。

今回はスタッフに紹介してもらった、小島アツシさんというフォトグラファーの方にお願いしました。

医者は僕自身も含めたいてい理系の人間ですから、カメラなどの機材が好きな場合も多く、

「プロに頼まなくても自分で出来る」

と思いがちですが、実際撮っていただくとその差は歴然。

特に今回の小島さんは撮影技術の高さはもちろん、合間に機材のことなども丁寧に教えてくださって、いや~勉強になりましたし楽しかったですよ。 院内も本当に綺麗に撮っていただきました。撮っていただいた写真はこれからWEBなどにすこしずつ反映させていきます。

最後に僕自身の撮影もしていただいたのですが、雑誌の撮影だとカメラマンの方が女性という場合も多くて緊張するところが、今回は男同士ということもあっていつもよりスムーズに(?)進んだような気がします。また次回も小島さんにお願いしたいですね。


カテゴリー