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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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英新首相が誕生した日に

2010年のヨーロッパ皮膚科学会春季会は、クロアチアのツァヴァトという街で行われました。

クロアチアに直接行くルートをあれこれ探してみたのですが、これが意外と難しく、結局前後ロンドンに泊まるルートを選択しました。

アイスランドの噴火がおさまらず

「ヒースロー空港が閉鎖される可能性もあるのでは」

・・・という中、とりあえずロンドンに無事到着です。

ロンドン入国の日は保守党のデビッド・キャメロン党首が、バッキンガム宮殿でエリザベス女王により首相に任命された日。

当日はもちろん、翌日の新聞もTVも、新首相誕生のニュース一色となりました。


ミュージカル「ビリー•エリオット」

クロアチアからイギリス・ロンドンに戻ってきました。時刻は夕方6時過ぎ。

この時間なら、まだぎりぎり間に合うかも・・・

と、ホテルに荷物をとりあえず置き、すぐにまた出発です。

何に間に合うか? それは、今夜のショウです(笑)。ロンドンの舞台はたいてい19時半頃スタートするのです。

朝から何も食べていなかったので、中華街で軽く食事をとり、またレスタースクエアに。ミュージカルの当日チケットを今日も真剣に物色します。

今日出ているものの中から金額と席のバランスを考え、最終的に購入したチケットは「ビリー・エリオット」。かのエルトン・ジョンが音楽を作曲した名作です。

2009年度トニー賞で、ベストミュージカル賞、ベストアクター賞を含む10部門受賞を受賞し、

「このディケイド(10年)最高のミュージカル」

と評価されているようですよ。

街中でもこんなタクシーを見かけました。

さて、会場にはいると、中はこのようなつくり。

「ビリー・エリオット」は、2000年に「リトル・ダンサー」の名で映画にもなり映画でも数々の賞を受賞しましたので、御存知の方も多いかもしれません。

ストーリーを簡単に説明すると

小さなときに母を亡くした主人公のビリー・エリオットは、イギリス北部の炭鉱の町エヴァリントンで、炭坑夫の父と兄、そして祖母と暮らしています。

炭鉱夫たちは政府の決定した炭鉱閉鎖に反発し、とうとうストライキに突入します。

政府の決断に屈するまで彼らは、何度も警官との激しい衝突を繰り返しているのです。

そんな時代に、労働者階級に生まれ育つビリーが、父に勧められてボクシングを習いにいくのですが、彼はその隣で行われているバレエのレッスンが気になって仕方がありません。

ビリーの運動神経とリズム感に天与の才能を見いだしたバレエの先生「ミセスW」は、当時女の子だけのものとされていて、しかも炭坑夫の様な労働者階級には縁のなかったバレエに目覚めたビリーに、ロイヤルバレエスクールの受験をめざすよう父や兄を説得するのです。

炭坑夫の仲間たちも、なけなしの給与からビリーのスクールの受験代やスクール代をカンパしてやります。

いよいよ試験となりました。

最初は

「教養のない子供がこの由緒あるロイヤルバレエスクールを受けにくるなんて」

・・・と歯牙にもかけない試験官たち。バレエを観るものにも、踊るものにも子供のときからの教育と文化度の高い生活習慣を送っていることが大切なのだと言うのです。

ビリーとともに試験に同席した父は、自分の生まれた階級に対して引け目を感じ、ガチガチに緊張しながらも、次第にビリーの強い意志に影響され、試験官に対して毅然とした態度を取るようになります。

実際にビリーの踊りを見た試験官たちは態度を一転させます。結果、見事ビリーは階級を超えて、ロイヤルバレエスクールの入学試験をパスするのです。

主人公のビリーを演じたOLLIE GARDNERは、まだ12歳ぐらいでしょうか。

ジョークもこなす。バク転もする。ダンスもバレエも踊る。タップダンスもする。ついでに空中浮遊(笑)もする。

ミュージカルのホスト役をすべて行うのですから、見事の一言です。

そして、この難しいビリー役を行える少年が、ロンドンにもニューヨークにも何人もいるのだと思うと、改めて毎回驚いてしまうんですよね。

ミュージカル「ビリー・エリオット」は、踊りや衣装で楽しませてもらえるので、英語があまりわからなくても楽しむことが出来ると思います。観た事のない方にはチャンスがあればぜひ観ていただきたいです。

しかし、物語の背景を正確に理解しようとすると、ちょっと英語力が必要かもしれません。

階級社会であるイギリスでは、階級によって話す英語が変わります。以前にサッカーのデビッド・ベッカムの話す英語があまりにブロークンで驚いたことがあるのですが、このビリーエリオットのミュージカルで話される英語に良く耳を傾けると、それぞれの階級の言葉とイントネーションが出てきます。

それらのバックグランドがこのミュージカルの深みを作り、リピートファンを増やしているのだと思いますよ。

ちなみに映画では、大人になったビリーをロイヤル・バレエ団のプリンシパルを務め、マシュー・ボーンの「白鳥の湖」などで知られるアダム・クーパーが演じ、短いシーンながらクライマックスを贅沢に飾っています。ビリーを演じたジェイミー・ベルや、お父さん役のゲアリー・ルイス、先生のジュリー・ウォルターズも素晴らしかったですよね。

また、とても楽しいミュージカルなのですが、要注意なのがロンドンで演じられる場所です。

僕はてっきり

この辺り(レスタースクエア)にあるどこかの劇場で観られるのだろう

・・・と思い込んでいたら大間違い。ヴィクトリアステーション前での公演なのです。

買った後に気づいて、大急ぎで地下鉄に飛び乗りましたよ(苦笑)。


欧州皮膚科学会(EADV) in クロアチア

クロアチアでの最終日。

早朝に強い風と雨の音で目が覚めました。

昨日の天気と打って変わって、ものすごい風雨になっていたのです。それこそ台風のような感じです。

学会は時間通り、朝8時から始まります。

7時頃に雨が一瞬止んだタイミングで、徒歩10分の距離にある学会会場に移動しました。

今日は学会最終日ですが、レーザーセッションがあるので、これを聞くのを楽しみにしていたのです。

講演者は5名。一人がクロアチアの先生で、残りがドイツからの先生たちでした。

通常の皮膚学会の先生相手ですので、工学部の先生のレーザーの理論なるものからセッションが始まりました。

ヨーロッパ系のレーザー学会は、古いレーザー機器をいかに使うかという話題が主になりますが、

「レーザー治療とIPL治療で、血管性疾患により効果があるのはどちらだろうか?」

「Qスイッチルビーレーザーでの肝斑治療が危ないので気をつけた方がいい」

といったあまりレーザー治療になれていない先生方のディスカッションになってしまい、もちろん最先端の施術をしている施設はあるのでしょうが

「レーザー治療を始めたい」

「興味があるので、機器を購入してみたい」

などとしているこれから参入意欲のある医師の基本的な質問が多く、ちょっと残念でしたね。

僕は、このポスターセッションでQスイッチヤグのトーニング治療を用いた肝斑治療について発表したのですが、ちょうどポスター会場の入り口にあたる一番目立つ場所にポスターの場所が決まっていたので、多くの先生が観てくれましたよ。

難治性の肝斑の治療にはどの国のドクターも悩んでいるんですね。

一人だけ、CO2フラクショナル•レーザー•リサーフェシングで、目の下のシワを減少させる症例を発表されたライプツィヒ大学の先生は、非常に魅力のある分野だと、他の司会者から講演を絶賛されていました。

ですが、この話題もアジア•アメリカの学会のディスカッションとしては数年前の話題なのではという演題。

ヨーロッパ諸国では、高額なレーザー治療機器の購入が難しいのでしょう。

レーザー治療技術はヨーロッパに比べると、日本やアメリカに圧倒的な優位差があり、リードしている印象が残りました。

詳しくは帰国後のブログで報告しますね。

クロアチアからロンドンへのフライトは、一日2便しかなく、僕は昼の2時半にクロアチアを発つつもりでしたので、午前中で切り上げ、空港に向かいました。

短いクロアチア滞在でしたが、またひとつ国際学会での発表も増えましたし、とても良い体験となりましたよ。


アドリア海の真珠 ドブロブニク

今回ヨーロッパ皮膚科学会が開催されたツァヴタット(CAVTAT)は、「アドリア海の真珠」と言われる都市国家ドブロブニクまでわずか15kmの距離にあります。

ポスターを貼り、何人かドクターたちと話をした後、どうしてもここを再訪したくて地元船のツアーに乗りこみました。約1時間の移動でドブロブニクへ。

2006年に欧州皮膚科学会(EADV)が開催された、ギリシャ・ロードス島の後、クルーズシップでここには一度立ち寄っています。

英国の劇作家で、有名な皮肉家(笑)としても知られるあのバーナード・ショウに、

「ドブロブニクを見ずして天国を語る事なかれ」

・・・と言わせしめた美しい場所。

5年前と美しさは変わらず。本当に溜め息が出ます。

地元の人と話していたら、

「前回来たのが5年前だったら、屋根のオレンジ色(の瓦?)が新しくなっているでしょう?」

と言われましたよ。

確かにそんな気もしました。

この場所は、スタジオ・ジブリ作「魔女の宅急便」の舞台だと言われています。

城壁に囲まれ、オレンジの屋根が見渡せるこの場所は、確かにジブリの世界観と一致します。

ジブリの映画ではジジという黒い猫が出てきたと思うのですが、町中にいる猫はなぜか白ばかり(笑)。残念ながらジジの写真は撮れませんでした。

明日、ロンドンに戻ります。


イギリスからクロアチアへ

今日はクロアチアへの移動日でした。

ヴィクトリアステーションまでチューブで行き、ガトウィックエクスプレスという空港行きの特急に飛び乗り、ロンドン ガトウィック空港国際線ターミナルへ。

そこからブリティッシュエアラインに乗り込んで、約3時間弱のフライトを経て、クロアチアのドブロブ二クの空港につきました。

時差が1時間あって、午後1時半到着。

気温は摂氏5度から一気に24度の変化です。太陽の光が眩しいです。

今回の学会会場ホテル•クロアチアがあるツァヴタット(CAVTAT)という街にそのまま直行して、なんとか2時にはヨーロッパ皮膚科学会(EADV)の発表演題のポスターを貼り終えることが出来ました。

それにしてもこの辺りの景色、美しいのです。このアドリア海沿岸地域は、青い空と碧い海、そして白い壁とオレンジ色の屋根の街が続きます。

ビールとシーフードリゾットを楽しみながら、ビーチ沿いのレストランで過ごしました。

そして、この素晴らしい日の入り。

素晴らしい体験でした。


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