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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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『頭のいい人、悪い人』

昨日お会いした和田先生に頂いた本。ちょっと前にFBでもコメントしたお二人の著書の「頭の良さとは何か?」を再編集したものだそうです。

早速、再読しました。「愚かな知識人よりも、飢えた知恵者を目指せ。」と締め括られました。

僕の敬愛するワーグナーの最後の楽劇で、パルジファルという演目があるのです。

キリスト教の教義と解釈をテーマとしたオペラ。

十字架に架けられたキリストの死を確認する為に使用されたロンギヌスの槍や、その血を受けた聖杯などが登場します。

僕も何度かオペラハウスで聴いた事がありますが、神に捧げられたとして、幕間で拍手も許されないので、会場の雰囲気は異質なのですよね。

パルジファルはワーグナーの遺言により、結果的に著作権が切れるまでバイロイト祝祭劇場以外での公演を許されなかった事でも知られています。

劇の初めに傷ついた王を救うための神託を受けるシーンがあるのですが、その神託とは「共苦して知に至る、汚れなき愚者を待て」というもの。第一幕に登場したほとんど台詞のない若者が、第二幕で汚れなき(ファル)愚者(パルジ)つまりパルジファルという名前である事がわかるのですが、この若者がある女性に誘惑され拒む事をきっかけに智を得て、第三幕で最終的に王を救う事となります。

戦後の日本型の教育で量産されてしまったインテリ層である「愚かな知識人」によって、傷ついた日本社会を救うのは、智を得たパルジファル、つまり「飢えた知恵者」なのかもしれませんね。


イースター島 ラパマイシン

15年前の今日。

僕は絶海の孤島イースター島にいました。

思えばコロナ禍前までは、年間20回、多い時は年に半分ぐらい海外にいた生活。

南極を除く5大陸の学会を、レーザー医学の専門家として講演して回る生活を20年やっていました。

結局80カ国以上を滞在しましたが、世界一周チケットを使って学会の合間にそれまで行ったことのない場所に行くのが好きでした。

記憶に残るのがこのチリ領イースター島とアイスランド。貴重な体験でした。

ラパマイシンという薬をご存知でしょうか?

1972年にイースター島のポリネシア語名の「ラパ・ヌイ」のラパと、「菌類から生じた抗生物質」を意味する接尾語のマイシンとを組み合わせてラパマイシンと名付けられた真菌薬。写真にあるラパヌイの唯一の湖の放線菌から単離発見されたんですよね。

その後強力な免疫抑制作用がある事がわかり、抗がん剤として利用されたり、平滑筋増殖抑制効果は心臓血管ステントの技術などに使われています。

2009年の研究では、ラパマイシンを与えられたマウスは与えられる前に比べて寿命が有意に伸びる事がわかりました。

一般的な延命策と違って、すでに高齢化しているヒトの寿命を伸長させる可能性があり、この研究も進んでいます。

まさに薬剤の効能のリポジショニング。

興味深いですよね。


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