おはよう、凱旋門。

おはよう、サンゼリゼ。

藤本幸弘オフィシャルブログ
おはよう、凱旋門。

おはよう、サンゼリゼ。

巴里を歩いていたら、道を聞かれ、しかもちゃんと答えられた。にわかパリジャンになった気持ち。

https://www.facebook.com/takahiro.fujimoto/videos/605074489013962
やって来たのは1789年にフランス革命が起こったバスティーユ広場の、オペラ座バスティーユ。


ワーグナーの最高傑作ニーベルングの指環4部作の序夜「ラインの黄金」。



僕はワグネリアンで、生誕200周年祭にはバイロイトまで出かけました。
ワーグナーは人間的には色々あった人ですが、音楽的には2つの大きな功績を残した人だと思います。
一つは機能和声の中で半音階をたくみに用いて調性の拡大をはかったこと。
トリスタンとイゾルデの冒頭の「トリスタン和音」は本当に不思議な音階ですが、耳に残ります。
もう一つはモティーフの関連づけ。
登場人物のテーマソングを作って登場させたこと。いわばスターウォーズ音楽の発祥です。
ニーベルングの指環のように実に4部作で16時間もの演奏時間がかかる長大な作品に、統一性を与えたのです。メロディによって登場人物の関連性もわかるようになっているんですよね。
こういう事を調べて聴くと、ワーグナーは沼ります。笑。不思議な事に、欧州でワーグナーコンサートに行くと圧倒的に男性が多い。
ヴェルディの様な美しい旋律が女性に好まれるのと対照的で面白いんです。
ラインの黄金は2時間半の間休みなく演奏されます。
ニーベルングの指環の「ニーベルング」とは、ニーベルハイム(死の国)からきた語で、呪われた黄金のリングを所有した者はニーベルハイムに行くことになる。このオペラの最大のキーアイテムである指環の呪いの理由を描いたのが、第一作目の序夜にあたる「ラインの黄金」なのです。

今回のディレクターは、ラインの黄金を現代風に設定を変えてあり、ラインの黄金を守る三人の女性はアクアラングをつけた三人の女性だったり、愛を捨てたニーベルング族の小人アルベリヒの弟ミーメがマッドサイエンティストの様な装いだったりとか、かなり斬新な設定でしたが、思わず唸らせられる素晴らしい公演でした。
一点だけ残念だったのは、2時間半休みが無いのに、僕の近くにいた高齢の女性の香水の匂いが、頭がクラクラするぐらい強すぎて、これはかなり辛かったです。
横の男性も困ってました。苦笑。
ドゥマゴは本当に閉店中でした。
5月に改装後、再開店だそうです。

ここが閉まってるだけで、サン=ジェルマン=デ=プレの雰囲気が全く変わってしまいますね。
サンルイ島シテ島を眺めながら。



本当に綺麗で心が洗われますね。