松山智一さんの絵画が凄いです。
ニューヨークで活躍する日本人画家の日本で初めての大きな展示会。
必ず観に来た方が良いです。









藤本幸弘オフィシャルブログ
松山智一さんの絵画が凄いです。
ニューヨークで活躍する日本人画家の日本で初めての大きな展示会。
必ず観に来た方が良いです。









ニューヨークで活躍する松山智一さんの展示。
開催前日の関係者枠でチケットもらったのですが、激混みです。凄い色彩感覚。





館山から帰り、Art Fair Tokyoに来ました。









ゴルフ医科研では、年に3度、北鎌倉は魯山人の登り窯を引き継いだ河村喜史先生をお呼びして、作陶体験を行っていますが、次回は6月22日(日曜日)の開催になりました。
参加費は2万円で、器は2つまで作れます。

昨今は芸術療法(Art Therapy)の分野がますます盛んになり、その中でも「粘土を扱うアートセラピー」すなわち“作陶”体験は貴重なもの。
僕もコロナ期に始めた趣味ですが、既に60以上の作品を作りました。
集中して土と向き合い、ゼロから形あるものが出来上がる過程がなんとも楽しいのですよね。


以下作陶が脳と心に与える影響を医学的にまとめてみたいと思います。
1. 作陶が脳に与える影響
まず、粘土をこねて形を創り上げる過程が脳の活性化につながる、というのは多くの研究で示唆されています。特に、
視覚的イメージを思い描きながら手先で具体化する過程
「土の感触」という触覚刺激への意識集中
“ろくろ”を回して形状を整える際の注意力や運動制御
といった要素が総合的に働くことで、前頭前野や感覚運動野を含む広範な脳領域の協調活動が促されるといいます(Art Therapy: Journal of the American Art Therapy Association, 2009; 26(2):54-61)。
さらに、脳の“創造性”に関わる部分が刺激されるため、新しいアイデアや発想力の向上にも一役買うようです。実際に作陶を行う集団と対照群を比較した実験で、定期的に粘土造形を行っていた群のほうが創造的思考を測るテストのスコアが有意に高かったとの報告もありました(The Arts in Psychotherapy, 2018; 59:8-12)。
2. ストレス軽減と精神的安定
次に心理面について。作陶は、まるで瞑想さながらに“無心”になって没頭できる時間をつくりやすい活動です。
粘土の質感やにおい、ろくろの回転音や手のひらの微妙な圧力加減に集中していると、いわゆる“マインドフル”な状態に入りやすく、不安や雑念が和らいでいくわけです(Journal of Psychiatric and Mental Health Nursing, 2011; 18(2):141-147)。
これがストレス軽減や気分安定に寄与することは、さまざまな生理学的指標からも裏付けられています。
作陶体験の前後で心拍変動を測定した研究では、副交感神経の活性化を示す指標が明らかに改善し、セッション後には「なんとも言えない落ち着き」を感じると回答する被験者が多かったそうです(Art Therapy, 2009; 26(2):54-61)。
3. 幸福感や自己効力感への寄与
自分の手で作品を創り上げ、それが焼き上がって形になるというのは、何とも言えぬ達成感が伴います。
こうした“成功体験”の積み重ねは自己効力感を高め、「自分は物事を最後までやり遂げられる」という肯定的な感覚を育んでくれるわけです(Journal of Geriatric Psychiatry and Neurology, 2013; 26(3):133-139)。
加えて、陶芸教室などで仲間と一緒に作陶する場合はコミュニケーションや作品を見せ合う楽しみも加わり、社会的なつながりが深まります。
これらは総合的に「ウェルビーイング(心身の健康と幸福感)」を底上げすることにつながる、と欧米の学会でも盛んに発表されています(JAMA Neurology, 2013; 70(2):202-209)。
4. 長期的な脳の可塑性と認知機能への影響
「陶芸を含む創造的活動」が長期的に脳を保護し、認知症のリスク低減にも効果がある可能性は、米国メイヨー・クリニックの大規模研究でも指摘されました(JAMA Neurology, 2013; 70(2):202-209)。
定年後に作陶や絵画などの芸術的趣味を定期的に楽しんでいた人は、そうでない人と比べて軽度認知障害(MCI)を発症する率が有意に低かったとの結果です。
研究者らは、粘土造形のように脳と身体を総合的に使う作業が「神経ネットワークの再編成や可塑性を促進する」可能性を示唆しており、同時にコミュニティ活動として参加することで孤立を防ぎ、社会性を維持する効果も見逃せないと述べていました(Neurology, 2015; 85(16):1445-1453)。
5. 他のクリエイティブ活動との比較
絵画や音楽、ダンスなど、いずれの芸術活動も脳を活性化し、心を豊かにしてくれる点では似通っています。
ただ、陶芸の特徴は「直接手で土をこねる」という身体的体験が大きいところ。
視覚や聴覚だけではなく、触覚・力覚・リズム感など多面的な感覚を同時に刺激することで、より深いマインドフルネスと没頭感が得やすいといわれています(The Arts in Psychotherapy, 2018; 59:8-12)。
おわりに
まさに作陶は、アートの楽しさとセラピー的要素を兼ね備えた活動と言えましょう。
粘土に触れると「土のにおい」や「自然の温もり」を感じ、人間の原初的な感覚が呼び起こされるのかもしれません。
こうした創造の喜びを日常的に味わうことは、脳機能の維持・向上だけでなく、心の健康にもプラスに働きます。

参考文献(抜粋)
Farnan L. Clay as Therapy: A Comprehensive Review of Its Use in Art Therapy. Art Therapy: Journal of the American Art Therapy Association, 2009; 26(2):54-61.
Wang C. Exploring the effect of clay art therapy on older adults with mild depression. The Arts in Psychotherapy, 2018; 59:8-12.
Leckey J. The therapeutic effectiveness of creative activities on mental well-being: a systematic review. Journal of Psychiatric and Mental Health Nursing, 2011; 18(2):141-147.
Geda Y.E. et al. Engaging in Cognitive Activities, Aging, and Mild Cognitive Impairment: A Population-Based Study. JAMA Neurology, 2013; 70(2):202-209.
Roberts R.O. et al. Association of Mentally Stimulating Activities With Cognitive Function and Risk of Mild Cognitive Impairment in Older Adults. Neurology, 2015; 85(16):1445-1453.
White S. et al. Creative Arts and Brain Plasticity in Older Adults: A Longitudinal Study. Journal of Geriatric Psychiatry and Neurology, 2013; 26(3):133-139.