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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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肥満症のアプローチ

ECO2025 演題をたくさん聞きました。

思えば肥満症のアプローチは特にコロナ後に大きく変化しました。

かつては「食事制限と運動療法」が基本でしたが、現在はそれに加えて、ホルモン・代謝・脳の中枢神経系の働きに注目した薬物療法や内視鏡的・外科的治療が急速に進化しています。

【1】薬物療法の進化(GLP-1受容体作動薬の登場)

リラグルチド(サクセンダ)やセマグルチド(ウゴービ)など、GLP-1受容体作動薬が登場し、脳の食欲中枢に作用して食欲を抑える新しいアプローチが登場。
これらの薬は血糖コントロールだけでなく、体重減少効果も科学的に証明されており、米国では肥満症単独に対する保険適用も進んでいます。

【2】肥満症の定義の見直し

単なる“体重の多さ”ではなく、医学的リスク(高血圧、脂質異常、2型糖尿病など)を伴う疾患として再定義されるようになりました。
2022年、日本肥満学会が新たな診断基準を提示し、“肥満関連合併症のある肥満”を「肥満症」として明確化。これにより、治療対象が「見た目」から「健康リスク」へとシフトしています。

【3】集学的・段階的アプローチ

現在では「食事+運動+薬物+行動療法+外科的治療」を段階的に組み合わせる多職種連携の医療モデルが主流に。

かつては「根性で痩せる」的な指導が多かった肥満治療も、今や脳・ホルモン・代謝を科学的に理解しながら進める“慢性疾患の管理”に近づいているという事ですね。

ただし新たな薬剤に直ぐに乗ってしまうと、何年かのちに副作用が発見されたりしますので、慎重に行きたいですね。


ECO2025学会の展示場にて

ECO2025学会の展示場にて。

肥満学会系では、Lillyのマンジャロ(Mounjaro®, 一般名:チルゼパチド / tirzepatide)の登場が、肥満治療におけるパラダイムシフトといえるほどのインパクトをもたらしました。

GLP-1受容体作動薬に加えて、GIP(胃抑制ペプチド)受容体にも作用するデュアルアゴニストである点が、従来の治療薬との大きな違いです。

これまでの肥満治療薬は、食欲抑制や代謝促進などを通じて体重の5〜10%減少を目指すものでした。

しかし、マンジャロは20%以上の体重減少を達成する症例も報告されており、内科的減量で胃縮小術に匹敵する効果が得られることが画期的です。

GLP-1作用:胃排出遅延、インスリン分泌促進、食欲抑制

GIP作用:脂肪組織でのインスリン感受性改善、エネルギー代謝への複雑な影響→この“インクレチン二刀流”によって、より強力で持続的な体重減少が得られると考えられています。

私見としては、「内服ではなく注射で、手術に迫る減量効果を」というのは、以前なら誇大広告に思われたかもしれません。しかし、マンジャロの出現はまさに医学の進歩が予防医学と慢性疾患マネジメントの地平を塗り替えた瞬間だと今は実感します。

肥満は意志の問題ではなく、内分泌・代謝の病態として治療すべき疾患であるという認識が、社会にも医療現場にも広がる契機になるかもしれませんね。

https://www.facebook.com/takahiro.fujimoto/videos/1445524806633655


元気溌剌

今回の出張で目覚まし時計をかけずに寝たら、8時40分。日本時間の16時近くまで熟睡していました。

日本発の深夜便が気流が悪く、数時間後に食事で起こされたりで、今回は時差の合わせに失敗したんですよね。

まさに元気溌溂。完全復活しました。

昨晩飲んだNMNが良かったのか?

コスタデルソルのハチミツとオリーブ油、イベリコ豚、トマトを食べてさて学会に出発です。


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