大分佐伯より──NMN酵母発酵の最前線へ
本日は、大分県佐伯市にある三菱商事ライフサイエンス社のNMN生産拠点を訪問。


日本抗加齢医学会のランチョンセミナー登壇を控え、最新の知見をアップデートすべく、巨大酵母発酵工場と併設の研究所を見学、研究スタッフとのディスカッション。
さらにこちらの研究者と東大理学部の濡木研とZoomで繋ぎ、共同研究の打ち合わせに臨みました。

NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)には、生体内で活性を持つβ型と、活性を持たないα型の2種が存在します。
実は、化学合成法ではどうしてもα型が混在しやすくなるのに対し、酵母発酵法では、ほぼ100%がβ型として合成されるのです。
まさに「生命に則った」製造技術であり、日本のバイオ発酵技術の精華を体感する一日となりました。




敷地には高さ4階相当の巨大な発酵槽が幾つも立ち並び、そのスケール感は圧巻。
施設内の撮影は制限されていたため外部公開はできませんが、Google Mapで上空から見れば、その広大さは一目瞭然です。
東京ドーム12個分という敷地面積が、発酵タンク群と研究施設を包み込んでいます。


興味深かったのは、この場所がかつて旧日本海軍の佐伯航空隊基地であり、ゼロ戦の飛行場が存在していたという歴史的背景。
瀬戸内海の奥、呉軍港から太平洋へ向かう艦艇の航路を守るため、この豊後水道上空を哨戒する航空拠点が必要とされていたのです。
かつて空を守った地が、今は“細胞の若さ”を支える発酵技術の拠点となっている──時間軸のスケールに思いを馳せる一日となりました。

