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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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抗加齢医学会での講演スライド完成

明後日から大阪で開催される抗加齢医学会。

学会中日の14日、NMNのランチョンセミナーの講演スライドようやく作り終えました。142枚。大作です。

NADの代謝に関わる情報をきちんと調べ直すために、随分前に買った本を引っ張り出してきました。当時税抜10000円。

古いかなと思ったけど、結構役立ちました。

715ページのこの厚さに、ソムリエ試験を受けた時の教本を思い出しました。笑。


すり変え変わり身発言

尾身さんのすり変え、変わり身発言には心底驚きました。

エビデンスも確認していないし、善意の加害者になる可能性があるのに、なぜここまで強く推すんだろうと思ってましたが。

まだ「記憶にございません。」のがましだ。


第41回日本DDS学会に寄せて── “進撃のDDS”が開く未来の扉

第41回日本DDS学会に寄せて──

“進撃のDDS”が開く未来の扉

今年もまた、初夏の学会シーズンがやってきました。週末は大阪での抗加齢医学会ですが、週明け。2025年6月17日・18日、千葉・幕張メッセで開催される第41回日本DDS学会は、例年以上に熱いテーマを掲げています。

DDS(ドラッグデリバリーシステム)を端的に言うと──

「薬を、必要な場所に、必要な量だけ、タイミングよく届ける技術」です。

もう少し噛み砕くなら、

• ただ薬を飲む・注射するだけではなく、
• 病巣だけに効かせたり、副作用を減らしたり、
• 体の“どこに”“どのくらい”“いつ”届くかを設計・制御する方法

それがDDSの本質です。

現代のDDSは、ナノ粒子、マイクロカプセル、脂質ナノ粒子(LNP)、抗体結合、温度やpHで薬が放出される機構など、非常に多彩ですが、僕はフラクショナルレーザーを利用した経皮のドラッグデリバリーを研究して薬学博士号をもらいました。

今回の学会の標語は

「進撃のDDS:新しいフロンティアを切り拓け」

少し驚きました。

いつもは「制御放出の最適化」とか「高分子薬剤の進展」といった堅実なタイトルが並ぶ中で、今回はあえて“進撃”という言葉が選ばれました。おそらくそれだけ、今のDDS分野が勢いを増している証拠なのでしょう。

魔法の弾丸、次なる一手

今回の学会では、抗体医薬の進化が大きな話題です。

• 抗体薬物複合体(ADC)
• 二重特異性抗体
• 光免疫療法
• 放射免疫療法

これらの技術が、がんや難治性疾患に対して「ここぞ」という場所に薬を届けたり、免疫細胞を呼び寄せたりする。
昔、ポール・エールリッヒが語った“魔法の弾丸”は、いまや本当に臨床の現場に届こうとしています。
さらに再生医療や核酸医薬(mRNA、siRNAなど)といった新しい分野も、DDS技術との出会いでいっそう力を増しています。
最近ではサメ抗体やPROTAC、AIによる薬剤設計といったキーワードも登場し、「届ける技術」が「創る技術」とつながってきている印象です。

「異分野融合」が、未来を拓くカギ

DDS学会の魅力は、何といっても“医・薬・工”の境界がないことです。ポリマーの専門家の隣に、動物モデルの研究者が座り、その先に臨床医がいる。立場も分野も違うけれど、みんな「どうやったら薬がちゃんと効くか」を真剣に考えている。この空気感が、私はとても好きです。
学会では、質量分析や分子イメージングといった評価系の進歩も紹介されますし、ヒト化マウスや動物代替法など、より倫理的かつ精密な検証法の登場も印象的です。

最後に:未来の治療を“運ぶ”人たちへ

私たちが今の医療に期待しているのは、単に「効く薬」だけではなく、
「必要な場所に、必要なだけ、やさしく届ける」ことなのではないでしょうか。
それを支えているのが、DDS研究の人たちです。
薬を包み、届け、放出させる──そのすべての過程に工夫と知恵が詰まっている。
幕張で交わされる対話や、ポスター前での議論のひとつひとつが、
患者さんに届く未来の治療法を、今まさにかたちづくっているのです。

第41回日本DDS学会、“進撃のDDS”がどんな景色を見せてくれるのか──

その一歩を、僕も楽しみにしています。


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