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【新国際学会周遊記──佐藤琢磨はなぜインディ500で勝てて、F1では勝てなかったのか】

【新国際学会周遊記──佐藤琢磨はなぜインディ500で勝てて、F1では勝てなかったのか】

レッドブルレーシングの角田裕毅選手が結果を出せませんね。シートを取ってから院長室のスピーカーの上のディスプレイやいつもはめる腕時計を変えてまで応援してるんですが、今はレッドブル一強の時代とも言えず、残念です。

僕も学生の頃からレーシングカートのレースやオフロードバイクレースに出場していましたし、国内Aレーシングライセンスを筑波で、国際Cレーシングライセンスをイタリアはモデナで取得したりと、そしてコロナ後にはちょこっとラリーに参加するなど、モータースポーツは色々やってきましたが、最近はヘリコプターの操縦の方が多いですかね。

F 1で日本人ドライバーが勝って君が代が流れることは、本当に夢の一つ。コンストラクター部門では流れましたが、不思議と勝てないんですよね。

一方でF1では勝てませんでしたが、同じ様な世界選手権であるインディでは佐藤琢磨選手が2度ほど勝っています。この写真は5-6年前に一回仕事で関わらせていただいた時のもの。宝物の一つです。

僕なりに分析してみると、F1とインディの差を分けたのは「シリーズの構造×機材アクセス×レース様式×キャリアのタイミング」の掛け算だと思うのです。

琢磨さんの資質はどちらでも通用する――ただし“勝利”という最後の1ピクセルを塗りつぶす条件が、IndyCarの方が噛み合った、という見立てです。

1) マシンとシリーズ構造:F1=“作品”、IndyCar=“勝負”

F1はチーム開発差が最終結果を左右する“作品”型。一方IndyCarはダラーラのワンメイクで機材差が小さく、“勝負”の比重が増します。2018年のユニバーサル・エアロ導入でその傾向はさらに強化されました。
琢磨さんが勝った2017年インディ500は、ホンダ/シボレー別体エアロ最終年で、ホンダ勢は速さとリスクを併せ持つパッケージ。アンドレッティ・オートスポーツの好仕上がり+本人のオーバル適性が噛み合ったのが第一の勝因でした。
2020年はRLL(レイホール・レターマン・ラニガン)で2勝目。終盤は黄旗フィニッシュとなり、スコット・ディクソンの猛追を抑え切った形です。
対してF1の琢磨さんは“勝てる機材”に長く恵まれにくかった。唯一表彰台に届いたのはBARホンダが躍進した2004年インディアナポリス(3位)。当年BARはコンストラクターズ2位の好年でしたが、それでも当時のフェラーリには及ばず、勝利圏のマシンに長期で座れなかった現実があります。

2) 戦術要件:IndyCarは“イエロー×給油×燃費”の三目並べ

IndyCarはレース中の給油がOKで、フルコースコーションの出方次第で「何スティントで走り切るか」「どこで燃費を削るか」が勝敗を左右します。
燃費走行とカautionの噛み合わせを味方にできるドライバー/エンジニアは大きな得をします。琢磨さんの2勝はいずれも、この“イエロー×燃費×位置取り”を味方にできた典型例です。
一方F1は2010年以降「レース中の給油禁止」。ピットは主にタイヤ交換の最適化で、戦略の自由度はIndyCarより狭い。燃費で“攻め手”を増やす余地が小さいぶん、マシン純性能差が露わになりがちです。

3) サーキット様式:オーバルで輝く資質

インディアナポリスは平均時速370km/h級の超高速オーバル。空力の“気流のはしご”をどう登り降りするか、再スタートの一瞬にどれだけ突っ込めるか――勇気と読みの勝負です。
琢磨さんは2012年、最終ラップの勝負手でクラッシュしてでも勝ちを狙ったほど(結果はダリオ・フランキッティに軍配)。この攻め筋が、17年と20年で実を結んだと言えます。
F1は主としてロード&ストリート。DRSやアンダーカットで勝機は作れても、機材格差を越える“勝負一撃”の余地は小さい。だからこそ「トップマシンに乗る」ことが最重要条件になります。

4) フィジカル&メンタル:要求はどちらも超一流、“勝ち筋”は別物

レースドライバーは高G環境・熱ストレス・持久負荷・意思決定を同時処理するアスリートです。
研究は、レース中の心拍・体温・生理的負担が非常に高いことを一貫して示しています。特に閉鎖式コクピットの熱ストレスやG負荷はパフォーマンスに影響し得る一方、IndyCarでは燃費マネジメントと心理的判断の熟練が勝負所で効く――琢磨さんの勝ち方はこの“判断と実行”の巧さが色濃い。

5) キャリアの“窓”

2004年のBARホンダは好機でしたが、王朝フェラーリの壁が高すぎた。以後は中団~下位勢での戦いが続き、「勝てるF1シート」に戻るチャンスに恵まれないまま“機が熟したIndyCar”へ。そこでアンドレッティ(2017)→RLL(2020)×ホンダという好環境を得て、勝負勘を最大化できた――時間軸の幸運(と努力)が重なったと見るのが自然です。

一般化すると…

F1で勝つ=トップチームの最速機材+完璧な週末運び。

インディ500で勝つ=強い車+コーション&燃費の当て勘+再スタートの一撃。

琢磨さんは後者のアルゴリズムを極めたからこそ二度勝てた。日本人がF1で頂点に立つには、機材アクセス(トップチーム)をどう確保するかが最短解になります。

 

 


【新国際学会周遊記──自律神経の不調は「細胞間コミュニケーション障害」】

新国際学会周遊記──自律神経の不調は「細胞間コミュニケーション障害」

細胞間コミュニケーションとは何か

人間の身体は、一つの巨大なネットワークです。神経伝達物質、ホルモン、サイトカイン、さらにはギャップ結合を介したイオンや小分子の移動まで、あらゆる細胞が絶えず情報交換を行っています。これによって臓器同士が協調し、恒常性(ホメオスタシス)が保たれているのです。

◆自律神経は「細胞間通信網」

自律神経は単なるケーブルではありません。シナプスから放出されるアセチルコリンやノルアドレナリンといった神経伝達物質を介し、心臓・血管・消化管・免疫細胞が絶えず会話をしています。これはまさに「細胞間通信網」と呼べるものであり、生命活動を支える巨大なネットワークなのです。

◆高齢化と「通信障害」

若い頃、この回線は光ファイバーのようにスムーズに流れ、多少のストレスや負荷がかかっても即座に調整が効きます。ところが加齢とともに、神経の伝達速度が遅くなり、受容体の感度も低下します。その結果、情報が届いているのに処理が遅れる、あるいは途中で途絶える。まさに「通信障害」が起こるのです。

細胞間コミュニケーション障害とは

加齢によって乱れるのは、自律神経だけではありません。ホルモン分泌のリズムは崩れ、免疫ネットワークは過剰反応や低下を繰り返し、細胞同士をつなぐギャップ結合の機能も衰えていきます。これらを総合すれば、局所的なトラブルではなく、全身レベルの「細胞間コミュニケーション障害」と表現するのがふさわしいでしょう。

◆生活への影響

この障害が進むと、立ちくらみ、冷え、だるさ、暑さ寒さへの耐性低下、食後の強い眠気などが現れます。患者本人は「なぜか体がついてこない」と感じますが、その背景には細胞間の会話がうまく伝わらないという現象が潜んでいるのです。

◆対策の方向性

重要なのは、完全に「断線」しているわけではない点です。

残っている回線をどう活かすかが鍵になります。

• 適度な運動で迷走神経の働きを整える
• 入浴や温熱で血管反応を鍛える
• 音楽や呼吸法で副交感神経を優位に導く
• 食事で神経やシナプスを守る
• NMNなどで伝達メッセージの増幅を図る

これらはすべて、弱った通信を補強する「中継器」のような役割を果たします。

まとめ

高齢による自律神経の不調は、単なる神経の故障ではなく、全身の「細胞間コミュニケーション障害」として理解すべきものです。身体の中のネットワークが老朽化していく過程にどう寄り添い、どう補強していくか。そこに医療と生活習慣の知恵が必要とされています。

 


三菱商事ライフサイエンスのNMNファイナ

自律神経不調が改善して、睡眠が深くなるので、ずっと自分でも飲み続けていた三菱商事ライフサイエンスのNMNファイナですが、先日から容量倍で少し安い医療機関専売のNMNプレミアムに変更しました。

でも一つだけ残念な事が…。箱が変わってしまいました。

実はファイナの箱は名刺入れに最適だったんです。

今は名刺をもらったらすぐスキャンしてしまいますが、現物も一応保存してます。


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